※本記事は、株式会社TKC の有価証券報告書(2025年9月期、2024年10月1日 ~ 2025年9月30日、2025年12月11日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
TKCグループは、会計事務所事業、地方公共団体事業、印刷事業の3つの事業を主軸に展開しています。情報処理サービス、ソフトウェア開発、コンサルティングサービスなどをグループ各社とともに提供しています。
単体従業員数は2,458名、連結従業員数は2,964名です。セグメントは会計事務所事業、地方公共団体事業、印刷事業の3つです。
主な国内グループ会社は、(サービス及び販売)などです。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
TKCは、会計事務所や地方公共団体向けのICTサービスを主軸に事業を展開しています。同社では、従業員の定着を重視し、長期的なキャリア形成を支援する環境が整っている傾向が見られます。専門性を高めながら、安定して働きたいと考える方にとって、魅力的な職場環境であると言えるでしょう。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
TKCでは、平均勤続年数が長く、平均年齢も比較的高めであることから、従業員が長期にわたってキャリアを築いている傾向がうかがえます。これは、安定した環境で専門性を深めたいと考える方にとって、魅力的な要素となるでしょう。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 9,209,326円 |
| 平均勤続年数 | 17.1年 |
| 平均年齢 | 40.3歳 |
| 単体従業員数 | 2,458人 |
| 連結従業員数 | 2,964人 |
| 単体のグループ内比率 | 82.9% |
TKCグループは、従業員の退職給付制度として、確定給付型と確定拠出型の両方を採用しています。確定給付型は給与や勤続年数に応じて給付額が決まる制度、確定拠出型は会社が拠出した資金を従業員が運用する制度です。これらの制度は、同社および連結子会社4社に適用されています。
退職一時金制度も設けられており、退職給付として給与と勤務期間に基づいた一時金が支給されます。
補足として、退職給付債務は80.7億円、年金資産は61.9億円となっています。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
TKCは、「自利利他」を社是とし、「顧客への貢献」を経営理念に掲げ、人材育成と社内環境整備に力を入れています。社員の学習意欲を支援し、多様な人材が活躍できる環境づくりを目指しています。
具体的には、基礎的・専門的な知識習得を支援するため、新入社員から入社歴に応じた研修や、職種ごとの社内資格制度、公的資格取得の報奨金制度を設けています。また、役割別スキルの向上を促進する研修や、部下を持つ社員向けの勉強会も定期的に実施しています。社員の目標達成を支援するため、1on1や各種面談の機会を重視し、面談スキル向上のためのカリキュラムやWeb勉強会も開催しています。自己学習を奨励する個人図書購入支援制度や読書命令制度も特徴です。
社内環境整備においては、社員の心身の健康を重視し、定期健康診断やストレスチェックの受診促進、健康管理システムの導入、産業医の配置など、手厚い健康管理体制を構築しています。女性活躍推進にも積極的に取り組み、職域拡大、育児・介護両立支援制度の整備、企業内保育園の設置などを通じて、女性が働きやすい環境を整備しています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の法定開示データを示します。連結子会社は法定開示の公表義務対象外のため、これらの指標は公表されていません。正規雇用労働者の男女賃金差異は、上位職階にある女性社員の数が男性社員よりも少ないことによるものです。パート・有期労働者の賃金差異は、定年後の継続再雇用者(男性が多い)とパートタイマー(女性が多い)を一括りにして集計しているためです。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 6.1% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 71.7% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 71.1% |
| 労働者の男女の賃金の差異(うち正規雇用労働者) | 71.3% |
| 労働者の男女の賃金の差異(うちパート・有期労働者) | 39.1% |
人材育成方針
提出会社の指標と目標を示します。目標達成時期は令和10年9月期です。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 社員(入社4年目以降)の「日商簿記検定2級」取得率 | 82.3% |
| 開発職社員(入社4年目以降)の「基本情報技術者試験」取得率 | 60.2% |
| 役割別スキル研修会の参加率 | 86.8% |
| 責任者向け勉強会の参加率 | 81.9% |
社内環境整備方針
提出会社の指標と目標を示します。目標達成時期は令和10年9月期です。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 定期健康診断の受診率 | 100.0% |
| ストレスチェック回答割合 | 98.2% |
| 健康経営優良法人の認定 | 認定 |
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
TKCは、会計事務所、地方公共団体、一般企業を主な顧客とし、情報処理サービス、ソフトウェア、コンサルティング、オフィス機器販売、印刷サービスなどを提供する同社グループです。顧客の事業活動を支援する多様なサービスを展開しています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社グループは、顧客との契約に基づき、情報処理サービスやソフトウェアの提供、コンサルティング、オフィス機器やサプライ用品の販売を通じて収益を得ています。特にソフトウェアやヘルプデスクサービスなど、契約期間にわたって収益を認識するモデルと、製品検収時やサービス完了時に収益を認識するモデルがあります。事業は主に「会計事務所事業」「地方公共団体事業」「印刷事業」の3つのセグメントで構成されており、国内市場が収益の大部分を占めています。
会計事務所事業
この事業は同社グループの最大のセグメントであり、TKC全国会と連携し、会計事務所とその関与先企業の「黒字決算と適正申告」の実現を支援しています。FXクラウドシリーズの提供やデジタルインボイスへの対応、TKCモニタリング情報サービス(MIS)の推進、TKCファストリンクといった融資スキームの提供を通じて、中小企業の経営をサポートしています。また、上場企業などの大企業向けには連結会計システムや連結納税システム、法律事務所や大学向けには法律情報データベース「TKCローライブラリー」も提供しています。収益は、コンピューター・サービス、ソフトウエア、コンサルティング・サービス、ハードウエア、会計用品の販売から得ています。
地方公共団体事業
この事業は同社グループで2番目に大きなセグメントであり、地方公共団体に特化した情報サービスを提供することで、行政効率の向上と住民福祉の増進を支援しています。TKC行政クラウドサービスの提供を通じて、地方公共団体情報システムの標準化への対応や、窓口業務のデジタル化、地方税税務手続きのデジタル化、内部事務のデジタル化を支援しています。収益は、コンピューター・サービス、ソフトウエア、コンサルティング・サービス、ハードウエアの販売から得ています。
印刷事業
この事業は同社グループの印刷事業を担う株式会社TLPが運営しており、会計事務所事業部門や地方公共団体事業部門で使用する帳票類の印刷・印字を手掛けています。一般企業や官公庁、市区町村に対しては、データ・プリント・サービス(DPS)、ビジネスフォーム印刷、商業美術印刷を展開しています。DPS分野では、DM印刷や調査票印刷、ビジネスプロセスアウトソーシングサービス(BPO)を提供し、付加価値の高いサービスに取り組んでいます。収益は、データ・プリント・サービス関連商品、ビジネスフォーム関連、商業美術印刷関連の売上高から得ています。
| セグメント | 売上高(2024年9月期) | 売上高(2025年9月期) |
|---|---|---|
| 会計事務所事業 | 505億円 | 528億円 |
| 地方公共団体事業 | 218億円 | 276億円 |
| 印刷事業 | 30.0億円 | 30.8億円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの業績は、過去5期にわたり売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも増加傾向にあります。特に営業利益と経常利益は12期連続、親会社株主に帰属する当期純利益は11期連続で最高益を更新しており、堅調な成長を示しています。
| 項目 | 2021年9月期 | 2022年9月期 | 2023年9月期 | 2024年9月期 | 2025年9月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 662億円 | 678億円 | 719億円 | 752億円 | 835億円 |
| 経常利益 | 127億円 | 137億円 | 148億円 | 160億円 | 166億円 |
| 経常利益率 | 19.1% | 20.2% | 20.5% | 21.3% | 19.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 86.9億円 | 93.2億円 | 108億円 | 113億円 | 121億円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | 164.93 | 177.62 | 206.54 | 216.21 | 234.31 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの従業員1人あたり売上高は前期から増加しており、事業規模の拡大とともに生産性の向上が見られます。従業員1人あたり営業利益も前期からわずかに増加しており、組織全体の効率性が維持されていることを示しています。これらの指標は、同社グループの収益体質と事業運営の安定性を示すものと言えます。
| 指標 | 2024年9月期 | 2025年9月期 |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | 25.7百万円 | 28.2百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | 5.3百万円 | 5.4百万円 |
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
TKCグループの財務基盤は安定しており、事業活動に必要な資金を確保しながら、将来に向けた投資も行っている状況です。本業で安定的に資金を生み出し、効率的な経営が継続されています。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
TKCグループの自己資本比率はプライム市場平均と比較して高い水準にあり、財務基盤の安定性を示しています。ROEもプライム市場平均を上回っており、効率的な経営が行われていることがうかがえます。手元資金も潤沢に確保されており、事業運営の安定性につながる要素です。これらの財務状況は、入社後の雇用や給与の安定性にも影響を与える可能性があります。
| 指標 | 2024年9月期(前期) | 2025年9月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 1,022億円 | 1,085億円 |
| 自己資本比率 | 81.8% | 83.6% |
| ROE(自己資本利益率) | 11.4% | 11.5% |
| 現金及び預金 | 337億円 | 369億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
TKCグループの営業活動によるキャッシュ・フローは125億円の増加となりました。これは税金等調整前当期純利益の計上や減価償却費などによるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは△3.6億円の減少を示しており、定期預金の預入や有形・無形固定資産の取得などが行われています。財務活動によるキャッシュ・フローは△89.4億円の減少となり、自己株式の取得や配当金の支払いなどが主な要因です。
本業で安定的に資金を生み出し、投資活動も行いつつ、フリーキャッシュ・フローは121.3億円のプラスを確保しています。この状況は、同社グループが事業活動で得た資金を効率的に運用し、将来に向けた投資と株主還元を両立していることを示しています。このような資金の流れは、事業の持続的な成長と雇用・給与の安定性につながる要素と考えられます。
| 項目 | 2024年9月期(前期) | 2025年9月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 128億円 | 125億円 |
| 投資CF | △59.6億円 | △3.6億円 |
| 財務CF | △52.3億円 | △89.4億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | 68.3億円 | 121.3億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
TKCグループの会計事務所事業部門では、少子高齢化による後継者不足や採用難、関与先企業の廃業・倒産により市場が縮小する可能性があります。また、地方公共団体事業部門では、法制度改正に伴うシステム改修等への対応で開発リソースが不足するリスクがあります。印刷事業部門では、原材料調達費の変動が財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性を認識しています。
③ 人材・組織に関するリスク
TKCグループは、会計事務所事業部門において、少子高齢化の影響に伴う会計事務所職員の採用難を事業環境の変化として認識しています。また、地方公共団体事業部門では、法制度改正に伴うシステム改修等に対応するための開発リソース不足に陥る可能性を挙げています。これらの状況は、優秀な人材の獲得と維持に関するリスクを示しています。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
TKCは「自利利他(自利トハ利他ヲイフ)」を社是とし、「顧客への貢献」を経営理念に掲げています。会計事務所と地方公共団体を支える情報サービスを通じて、地域社会に貢献する企業文化が根付いています。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
TKCは「自利利他(自利トハ利他ヲイフ)」を社是とし、「顧客への貢献」を経営理念としています。創業以来、会計事務所の職域防衛と運命打開、地方公共団体の行政効率向上を事業目的として経営を展開してきました。
同社グループは、法令に完全準拠しながらAIなどの最新技術を積極的に取り入れ、より付加価値の高いシステムを開発・提供することを目指しています。これにより、顧客の事業の持続的な成長・発展を支援する方針です。サステナビリティ方針では、創業の理念に基づき「顧客への貢献」に取り組み、地域社会に貢献し、持続可能な社会の実現を目指して公共的使命と社会的責任を果たすことを掲げています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
同社グループは、サステナビリティ方針において7つの行動指針を定めています。「顧客への貢献」を実現する商品の開発とサービスの提供、コンプライアンスの実践、情報セキュリティの確保を重視しています。
また、公正かつ自由な競争の維持・促進、地球環境の保護と自然災害対策、人権の尊重、コーポレート・ガバナンスの強化を掲げています。創業以来「最大の財産は従業員」という理念のもと、人材育成、待遇改善、職場環境整備に努めてきた企業風土があります。社内環境整備方針では、顧客サービス、市場シェア、社員の待遇の3点において世界第一級を目指すことを掲げています。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
同社グループは、システム開発におけるAIの活用を優先的に対処すべき課題の一つとしています。顧客が直面する課題解決のため、AIの積極的な活用と知識・スキルを持つ人材の育成に取り組み、開発体制を強化しています。
また、サイバーセキュリティ対策の強化も重要な課題であり、「安全・安心・便利」なデータセンター運営を維持するため、社員教育の徹底や設備投資を一層強化しています。持続的な成長と中長期的な企業価値向上のため、少子高齢化社会における人材確保と働き方の多様化への対応を重視しています。優秀な人材の確保・育成を強化し、人的資本経営や資本効率の向上、株価を意識した経営を推進していく方針です。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
TKCは、監査役制度を採用し、社外取締役を選任することで、経営の監督機能の客観性と中立性を確保しています。取締役会の透明性を高め、監督機能の強化を図る体制を構築しています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
TKCの株主構成を見ると、公益財団法人飯塚毅育英会が筆頭株主となっています。その他、大同生命保険や日本マスタートラスト信託銀行、公益財団法人租税資料館、TKCグループ社員持株会など、多様な法人や団体が上位株主として名を連ねています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 公益財団法人飯塚毅育英会 | 14.60% |
| 大同生命保険 | 9.30% |
| 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) | 8.80% |
| 公益財団法人租税資料館 | 6.00% |
| TKCグループ社員持株会 | 5.90% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は12名(男性11名・女性1名)で構成され、女性役員比率は8.3%です。代表取締役社長執行役員会計事務所事業部長は飯塚真規氏が務めています。社外取締役比率は37.5%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 飯塚真規 | 代表取締役 社長執行役員 会計事務所事業部長 | 平成14年4月同社入社。平成22年12月同社取締役執行役員、平成28年10月同社代表取締役専務執行役員を経て、令和元年12月より同社代表取締役社長執行役員会計事務所事業部長、TKCカスタマーサポートサービス代表取締役社長より現職。 |
| 飛鷹 聡 | 代表取締役 専務執行役員 地方公共団体事業部長 | 平成15年4月同社入社。平成23年12月同社取締役執行役員、平成30年12月同社取締役常務執行役員を経て、令和2年12月より同社代表取締役専務執行役員地方公共団体事業部長、TKC保安サービス代表取締役社長より現職。 |
| 川橋郁夫 | 取締役 専務執行役員 株式会社スカイコム担当 | 昭和52年4月同社入社。平成18年12月同社執行役員、平成26年12月スカイコム代表取締役社長、令和元年12月同社専務執行役員を経て、令和2年12月より同社取締役専務執行役員株式会社スカイコム担当より現職。 |
| 伊藤義久 | 取締役 常務執行役員 会計事務所事業部 システム開発研究所 システム企画本部長 | 平成2年4月同社入社。平成19年12月同社執行役員、平成25年12月同社取締役執行役員、令和元年12月同社常務執行役員を経て、令和4年12月より同社取締役常務執行役員会計事務所事業部システム開発研究所システム企画本部長より現職。 |
| 河本健志 | 取締役 常務執行役員 地方公共団体事業部 システム開発本部長 | 平成6年4月同社入社。令和元年12月同社執行役員、令和2年12月同社執行役員地方公共団体事業部システム開発本部長を経て、令和4年12月同社取締役執行役員、令和6年12月より同社取締役常務執行役員地方公共団体事業部システム開発本部長より現職。 |
社外取締役は、加藤恵一郎氏(税理士法人加藤会計事務所代表社員)、渥美優子氏(Kollectパートナーズ法律事務所パートナー弁護士)、加藤隆氏(地方税共同機構理事長)です。
同社は監査役会設置会社であり、社外取締役3名および社外監査役2名が独立役員の要件を満たしています。これにより、取締役会の意思決定や監督機能の強化が図られています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
同社の役員報酬は、金銭報酬と株式報酬(BIP信託)で構成されています。執行役員を兼務する取締役の報酬は、全社売上高や限界利益、経常利益の成長、自己資本比率の達成度、担当部門の限界利益の前期比を指標として業績達成状況を評価し決定されます。株式報酬は業績連動型であり、全社業績目標の前年対比の比率によりポイントが付与される仕組みです。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(社外除く) | 6名 | 2.1億円 | 34.7百万円 |
| 監査役(社外除く) | 3名 | 30百万円 | 10.0百万円 |
| 社外取締役 | 5名 | 28百万円 | 5.6百万円 |
| 社外監査役 | 3名 | 19百万円 | 6.3百万円 |
なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



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