※本記事は、株式会社NEXYZ.Group の有価証券報告書(2025年9月期、2024年10月1日 ~ 2025年9月30日、2025年12月18日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
NEXYZ.Groupは事業持株会社であり、単体従業員数は41名、グループ連結従業員数は1,066名です。
同社グループは、企業プロモーション支援や省エネルギー設備等の提供を主軸に事業を展開しています。連結子会社24社を中心に、幅広いサービスを提供しています。
主な国内グループ会社は、NEXYZ.、NEXYZ.ファシリティーズ、ブランジスタ、ブランジスタエール、ブランジスタメディアなどです。
当連結会計年度においては、関係会社の株式売却による利益を計上しています。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
株式会社NEXYZ.Groupは持株会社として、グループ全体の事業戦略を推進しています。同社グループは、企業理念に基づき、多様な人材の活躍と成長を重視し、働きやすい環境づくりに注力していることがうかがえます。個人の属性にかかわらず積極的に人材を採用し、実績を評価する人事制度を通じて、社員一人ひとりが力を発揮できる場を提供しています。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社単体の平均年齢は36.1歳、平均勤続年数は9.33年となっており、比較的若手から中堅層が中心となって活躍し、一定の定着が見られる傾向があります。
なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 5,400,000円 |
| 平均勤続年数 | 9.33年 |
| 平均年齢 | 36.1歳 |
| 単体従業員数 | 41人 |
| 連結従業員数 | 1,066人 |
| 単体のグループ内比率 | 3.8% |
退職給付制度に関する記載はありません。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
同社グループは、企業理念に「新しい価値を広げ、ワクワクする未来を。」を掲げ、事業を通じた社会課題の解決と持続可能な社会の実現を目指す上で、人的資本の拡充を重要な経営課題と認識しています。そのため、一緒に働く仲間を財産と考え、一人ひとりが力を発揮できるよう、働きやすい職場環境の整備に取り組んでいます。
人材の確保においては、今後の事業拡大を視野に入れ、個人の属性にかかわらず多様な人材の選考を実施し、新卒採用・中途採用を積極的に行っています。企業と地域、人と人との信頼関係に基づき、顧客のニーズをくみ取りながら企業文化を浸透させ、実績によって評価し立場と機会を与え、徹底的に期待する人事を行っています。
性別や国籍、入社時期に関係なく個々の能力を発揮し、新たな価値創造に向けてリーダーとなる人材の育成のために必要に応じた研修を実施しています。また、自ら挑戦する機会、社員同士のコミュニケーション奨励、「女性が働きやすくなる」工夫を取り入れ、全社員が長期間働ける会社づくりへ様々な改善を行っています。男女問わず、ライフステージに合わせて一人ひとりが力を発揮できるよう勤務エリアを選択できる「ワークエリア選択制度」や「育児休業制度」、「短時間労働制度」を整備し、仕事と育児を両立できる環境づくりに努めています。社員同士の交流の場として、東京と大阪にゲストルームを設置し、様々なコミュニケーションに活用しています。成績優秀者を評価する社内表彰制度として「N1グランプリ」を実施しており、高い目標を意識する重要な教育プログラムとなっています。
新役員人事並びに経営者育成プログラム「エグゼクティブ・スター制度」を導入し、地域密着型の次世代の経営者育成をグループ全体で進めていく方針です。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社は、女性活躍推進法及び育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、提出会社単体の法定開示データは開示されていません。
連結子会社の法定開示
主要事業会社2社の数値のみ掲載します。
▼ 株式会社NEXYZ.東日本
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 15.8% |
▼ 株式会社ブランジスタメディア
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 18.8% |
グループ全体(連結)
連結会社を対象とした集計値です。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 20.1% |
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
NEXYZ.Groupは、事業持株会社として、主にエンベデッド・ファイナンス事業とメディア・プロモーション事業を展開しています。顧客の課題解決に貢献する多様なサービスを提供し、収益を上げています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社グループは、初期投資ゼロで設備導入を可能にするサービスや、企業プロモーション支援、電子雑誌の運営などを通じて収益を得ています。特に、企業の設備投資意欲の高まりや地域金融機関との連携強化が、事業拡大を牽引しています。
エンベデッド・ファイナンス事業
この事業では、店舗や施設を持つ幅広い業種の顧客に対し、設置工事代金を含めた初期投資オールゼロで最新の省エネルギー設備等を提供する「ネクシーズZERO」を提供しています。また、利用者獲得業務や省エネルギー設備等の販売も行っています。
収益は、金利を含めた利用料収入を分割または一括で得ることから得ています。運営は、NEXYZ.Group、NEXYZ.、NEXYZ.ファシリティーズなどが行っています。
メディア・プロモーション事業
この事業では、企業プロモーション支援を目的としたインターネットを主とする各種サービスを提供しています。著名タレントの写真・動画が使えるプロモーションツール「アクセルジャパン」の提供や、電子雑誌への広告掲載、電子雑誌の制作受託、ウェブサイト制作・運営などのソリューション業務を行っています。
収益は、プロモーションツールの利用料、電子雑誌への広告掲載料、電子雑誌の制作受託料、販売促進支援サービスの利用料などから得ています。運営は、ブランジスタエール、ブランジスタメディア、ブランジスタソリューションなどが行っています。
その他の事業セグメント
その他事業では、電力提供サービス「ネクシーズ電力」を提供しています。
収益は、新規顧客との契約増加に伴う電力供給会社からの手数料収入から得ています。運営は、NEXYZ.ファシリティーズが行っています。
同社グループの売上高は、エンベデッド・ファイナンス事業が最も大きく、メディア・プロモーション事業がこれに続いています。前期と比較すると、エンベデッド・ファイナンス事業は売上高が大きく増加し、メディア・プロモーション事業も堅調に伸びています。特定の顧客への売上高集中も見られ、楽天銀行株式会社が主要な取引先の一つとなっています。
| セグメント | 売上高(2024年9月期) | 売上高(2025年9月期) |
|---|---|---|
| エンベデッド・ファイナンス事業 | 197億円 | 232億円 |
| メディア・プロモーション事業 | 48.0億円 | 51.7億円 |
| その他の事業セグメント | 12百万円 | 31百万円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの業績は、過去5年間で売上高が継続的に増加する傾向を示しています。経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益も、一時的な損失を計上した期を除き、着実に成長しています。特に直近の期では、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも大幅な増加となりました。
| 項目 | 2021年9月期 | 2022年9月期 | 2023年9月期 | 2024年9月期 | 2025年9月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 188億円 | 192億円 | 220億円 | 245億円 | 284億円 |
| 経常利益 | △3.5億円 | 3.8億円 | 7.3億円 | 11.6億円 | 17.4億円 |
| 経常利益率 | △1.9% | 2.0% | 3.3% | 4.7% | 6.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | △11.5億円 | 1.9億円 | 7.5億円 | 6.1億円 | 9.2億円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | △89.03 | 14.30 | 57.56 | 47.04 | 70.94 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は、前期と比較して増加しています。また、従業員1人あたり営業利益(連結)も前期から大きく向上しました。これらの指標は、同社グループの生産性が高まっていることを示しており、組織全体の効率化が進んでいる傾向がうかがえます。
| 指標 | 2024年9月期 | 2025年9月期 |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | 24.4百万円 | 26.7百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | 1.2百万円 | 1.7百万円 |
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
同社グループの財務基盤は、事業活動を通じて得た資金を適切に運用し、成長投資と安定的な運営を両立させている状況を示しています。手元資金も厚く、経営の安定性がうかがえます。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社グループの自己資本比率は前期から改善傾向にあり、プライム市場の非製造業平均と比較すると、今後のさらなる向上が期待されます。ROE(自己資本利益率)はプライム市場平均を大きく上回る水準で推移しており、効率的な資本活用ができていることを示しています。また、現金及び預金残高も増加しており、事業運営における資金の安定性が確保されている状況です。
| 指標 | 2024年9月期(前期) | 2025年9月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 52.2億円 | 80.3億円 |
| 自己資本比率 | 13.9% | 17.8% |
| ROE(自己資本利益率) | 28.9% | 26.8% |
| 現金及び預金 | 58.4億円 | 84.5億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
同社グループの営業活動によるキャッシュフローはプラスであり、本業で安定的に資金を生み出している状況です。投資活動によるキャッシュフローもプラスとなっていますが、これは主に非連結子会社株式の売却による収入があったためです。結果としてフリーキャッシュフローもプラスとなっており、事業活動で得た資金を投資に充てつつも、余剰資金を生み出している状況を示しています。
財務活動によるキャッシュフローもプラスに転じており、資金調達も行われています。この資金の流れは、事業の成長と安定した運営を両立させながら、将来に向けた投資も継続していることを示しており、雇用や給与の安定性にもつながる基盤があると言えます。
| 項目 | 2024年9月期(前期) | 2025年9月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 10.3億円 | 17.4億円 |
| 投資CF | 1.2億円 | 2.8億円 |
| 財務CF | △2.9億円 | 3.7億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | 11.5億円 | 20.2億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
エンベデッド・ファイナンス事業では、競合他社が多数存在し、価格競争や市場開拓が急速に進む可能性があります。また、景気後退等の影響により大型案件の解約が続いた場合、同社グループの業績に影響を与える可能性があります。
メディア・プロモーション事業では、企業の広告宣伝費が景気悪化時に削減される傾向があるため、景気動向全体に大きな影響を与える事象が発生した場合、同社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
③ 人材・組織に関するリスク
同社グループでは、全従業員のうち営業人員が約7割を占めており、事業拡大のためには営業人員の増員が重要です。しかし、少子化による人手不足や人材の流動化が進んだ場合、人材確保が困難となる可能性があります。これにより、採用コストの増加や人件費の高騰を招き、事業機会の逸失や収益性の低下につながるリスクがあります。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
NEXYZ.Groupは、創業以来「企画力と営業力」を強みに、時代のニーズに合わせた商品やサービスを提供し続けている企業です。まだ世の中にない新しい常識を創造し、次の「あたりまえ」として社会に広げていくことを目指しています。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
NEXYZ.Groupの企業理念は「まだない常識を、次のあたりまえに。」です。同社グループは、まだない新しい常識を常に探し続け、次のあたりまえの実現に向けて挑戦し続けることを掲げています。この方針に基づき、長期的な成長と発展を通じてステークホルダーの信頼と期待に応えることを目指しています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
同社グループは、企業理念に「新しい価値を広げ、ワクワクする未来を。」を掲げ、事業を通じて社会課題の解決に貢献し、持続可能な社会の実現を目指しています。一緒に働く仲間を財産と考え、一人ひとりが力を発揮できるよう、働きやすい職場環境の整備に取り組んでいます。個人の属性にかかわらず多様な人材の選考を積極的に行い、性別や国籍、入社時期に関係なく個々の能力を発揮し、新たな価値創造に向けてリーダーとなる人材の育成に力を入れています。
企業と地域、人と人との信頼関係に基づき、顧客のニーズをくみ取りながら企業文化を浸透させ、実績によって評価し立場と機会を与え、徹底的に期待する人事を行っています。自ら挑戦する機会や社員同士のコミュニケーションを奨励し、全社員が長期間働ける会社づくりへ様々な改善を進めています。男女問わずライフステージに合わせて勤務エリアを選択できる「ワークエリア選択制度」や「育児休業制度」、「短時間労働制度」を整備し、仕事と育児を両立できる環境づくりに努めています。
社員同士の交流の場として、東京と大阪にゲストルームを設置し、様々なコミュニケーションに活用されています。また、成績優秀者を評価する社内表彰制度「N1グランプリ」を実施しており、全国の営業成績優秀者が本社に集まり表彰を受ける機会があります。バックオフィス部門や新人賞も設けられており、社員を労うとともに高い目標を意識する重要な教育プログラムとなっています。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
NEXYZ.Groupの取締役会は監査等委員会設置会社として機能し、経営の監督と業務執行の決定を行っています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
NEXYZ.Groupの株主構成を見ると、筆頭株主は個人の近藤太香巳氏です。また、近藤太香巳事務所やNEXYZ.従業員持株会が上位株主に名を連ねています。このように、創業家や同社グループの関係者が上位を占める資本構成となっています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 近藤 太香巳 | 25.27% |
| 近藤太香巳事務所 | 9.81% |
| NEXYZ.従業員持株会 | 8.19% |
| 伊藤 智之 | 6.13% |
| SBI証券 | 5.48% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
NEXYZ.Groupの役員は9名(男性8名・女性1名)で構成され、女性役員比率は11.1%です。代表取締役社長は近藤太香巳氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 近藤 太香巳 | 代表取締役社長 | 1987年5月日本電機通信を創業。1990年2月同社設立。1991年2月同社代表取締役社長に就任。2014年12月同社代表取締役社長兼グループ代表より現職。 |
| 大前 成平 | 取締役副社長 | 1996年3月同社入社。1997年1月同社取締役営業本部長に就任。2004年11月同社取締役副社長より現職。 |
| 松井 康弘 | 専務取締役管理本部長 | 1999年4月同社入社。1999年12月同社取締役管理本部長に就任。2003年11月同社専務取締役管理本部長より現職。 |
| 藤野 剛志 | 取締役管理副本部長 | 1996年3月同社入社。1999年12月同社取締役に就任。2009年10月同社取締役管理副本部長より現職。 |
| 佐藤 英也 | 取締役社長室長 | 2001年12月同社入社。2013年10月同社執行役員社長室長に就任。2018年12月同社取締役社長室長より現職。 |
社外取締役は、佐藤亨樹氏(Orchestra Holdings代表取締役)、青木巌氏(キャピタル・アドバイザリー代表取締役社長・監査等委員)、佐藤裕久氏(バルニバービ代表取締役会長・監査等委員)です。
同社は監査等委員会設置会社を採用しています。社外取締役は取締役会に出席し、監査等委員として監査方針に基づき監査を実施することで、経営の監視と助言を行っています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
NEXYZ.Groupの役員報酬は、企業価値の持続的な向上を目的とした体系です。取締役(監査等委員を除く)の報酬は、役職や役割、会社の業績、担当業務を考慮して決定されます。業績連動報酬は連結営業利益の目標達成度合いに応じて支給され、監査等委員である取締役は基本報酬のみとなっています。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(監査等委員及び社外除く) | 4名 | 1.1億円 | 27.0百万円 |
| 監査等委員(社外除く) | 1名 | 7百万円 | 7.0百万円 |
なお、取締役に対する報酬等の支給額には、使用人兼務取締役の使用人給与相当分は含まれていません。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。