0 編集部が注目した重点ポイント
① 子会社吸収合併でウェルネス関連の経営資源を統合する
2025年10月1日付で完全子会社の株式会社フラット・クラフトを吸収合併しました。ヘルスケア事業のナレッジ共有によるシナジー最大化と、迅速な意思決定を可能にする体制強化が目的です。転職者にとっては、旧会社間の垣根がなくなることで、ウェルネス領域でのキャリア機会が拡大するポジティブな構造変化といえます。
② ヘルスケア事業が前年同期比43.1%増の大幅成長を遂げる
主力商品となった「スリモアコーヒー」の新規獲得効率が良好で、ヘルスケア事業全体の売上高は2,486百万円(前年同期比+43.1%)と急成長しています。機能性表示食品のインスタントコーヒー市場で国内売上No.1を獲得しており、化粧品に次ぐ第2の成長柱として、マーケティングや商品開発の専門人材の重要性が増しています。
③ 新ブランド「Maison de Bouquet」で顧客層を拡大する
2026年2月より、30代から40代をターゲットとした新ブランド「Maison de Bouquet(メゾンドブーケ)」をローンチしました。主力ブランド「パーフェクトワン」で培ったデータベースに加え、新たなライフステージに寄り添う提案を行うことでポートフォリオを拡充しており、ブランドマネジメントを担う人材の活躍の場が広がっています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年9月期第1四半期 決算補足説明資料 P.1
売上高
10,645百万円
+1.7%
営業利益
1,518百万円
-0.7%
経常利益
1,540百万円
-0.9%
四半期純利益
1,061百万円
+2.4%
当第1四半期の売上高は10,645百万円(前年同期比+1.7%)となりました。化粧品事業において主力商品のテストマーケティング遅延などによる減収がありましたが、ヘルスケア事業の「スリモアコーヒー」の大幅増収が全体を牽引しています。営業利益は1,518百万円と微減しましたが、これは将来の成長に向けた積極的なマーケティング投資(広告宣伝費前年同期比+2.5%)を継続した結果であり、利益重視の安定した経営体制が維持されています。
通期計画(売上高45,000百万円)に対する進捗率は23.6%となりました。第1四半期としては概ね順調な進捗といえます。2Q以降に投入される新ブランドや新商品の効果、さらに吸収合併によるシナジー発現を見込むことで、通期での増収増益達成を目指す方針です。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年9月期第1四半期 決算補足説明資料 P.5
化粧品事業
事業内容:オールインワン市場シェアNo.1の「パーフェクトワン」や、若年層向けの「パーフェクトワンフォーカス」を展開する主軸事業。
業績推移:売上高は8,159百万円(前年同期比6.6%減)。EC新規獲得は+5.4%と伸長したものの、主力ジェルのテスト展開遅延が響く。
注目ポイント:減収となったものの、AIを活用したVOC(お客さまの声)分析の高度化や、LTV(顧客生涯価値)最大化に向けたテストマーケティングを加速させています。2Qには「ヒットの兆し」を創出する計画であり、データ駆動型のマーケティング経験やCRMの専門知識を持つ人材にとって、事業を再成長フェーズへ導く醍醐味があります。
ヘルスケア事業(ウェルネスフード含む)
事業内容:「Wの健康青汁」や「スリモアコーヒー」、MCTオイルなどの機能性食品・健康食品の企画販売。
業績推移:売上高は2,486百万円(前年同期比+43.1%)。「スリモアコーヒー」の好調継続により大幅な増収を達成。
注目ポイント:旧フラット・クラフト社の吸収合併(2025年10月)により、「Wellness Food × 化粧品・健康食品」のシナジーが加速しています。既存顧客へのクロスセル強化や卸チャネルでの展開店舗拡大(スリモアコーヒーは7,700店舗へ拡大)が進んでおり、急拡大する事業を支えるサプライチェーン構築や営業推進の人材が強く求められています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年9月期第1四半期 決算補足説明資料 P.18
通期計画では売上高45,000百万円(前期比+9.4%)、営業利益5,000百万円(前期比+4.6%)を目指しており、1Qの実績はその達成に向けた着実なステップとなっています。特に注目すべきは、海外販売の本格化です。米国ではナイトクリーム等のSKU拡充が進み、アジア(台湾・ASEAN)でも国内で成功したプロモーション手法の移植が始まっており、グローバル展開を牽引する人材の重要性がかつてないほど高まっています。
また、中期経営計画に基づき、既存事業の成長に加えM&Aによる事業ポートフォリオ拡充も積極的に推進する方針です。今回のフラット・クラフトの吸収合併のように、獲得した事業をグループのプラットフォームで最大化させる動きが続くことが予想されます。変化を恐れず、新規事業の立ち上げや組織統合のプロセスに寄与できるアジャイルなマインドセットを持つ方にとって、非常にエキサイティングなフェーズといえるでしょう。
4 求職者へのアドバイス
「国内シェアNo.1ブランドを擁する安定性」と「ヘルスケア領域での爆発的な成長性」の両面に触れるのが有効です。特に、子会社合併による組織シナジーの創出や、約660万人の強固な顧客データベースを活用した新ブランド(Maison de Bouquet)の育成に、自身の専門性(データ分析、商品開発、SCM等)がどう貢献できるかを具体的に示すと、高い評価に繋がるでしょう。
「ヘルスケア事業の急成長を支える上で、組織的にどのような課題を感じていらっしゃいますか?」や、「吸収合併を経て、ウェルネス領域の新商品開発スピードをどう加速させていく計画ですか?」といった質問がおすすめです。また、「海外販売が実行フェーズへ移行した今、現地拠点との連携において中途採用者に最も期待する役割は何でしょうか?」といった質問も、事業への高い理解を示すことができます。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
頑張った分だけ役職はどんどん上がっていく
頑張ったら頑張った分だけ役職はどんどん上がっていくので、やる気のある人のグレードは上がっていきます。また、月間の表彰など、いろいろな表彰もしてくれるのでやる気になれるし、ガツガツ頑張ってる人は管理職になってます。
(20代後半・コールセンタースタッフ・女性) [キャリコネの口コミを読む]将来の事業展開についてあまり明確でない
将来の事業展開について、あまり明確でない。予防医学を発展させると謳っているが、実際はまだまだ土台ができていない。土台を作って事業展開を本格化させるまでにもかなりの時間がかかり、結局他社に出遅れてしまう恐れがあり、事業失敗が避けられないと感じた。さらなるスピード感を持って進める必要あり。
(20代前半・研究開発・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 新日本製薬株式会社 2026年9月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
- 新日本製薬株式会社 2026年9月期 第1四半期 決算補足説明資料



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