セレスの転職研究 2025年12月期決算に見るキャリア機会

セレスの転職研究 2025年12月期決算に見るキャリア機会

セレスの2025年12月期決算は、ポイント事業の躍進により売上高・EBITDAともに過去最高を更新。不採算領域の売却を通じた「選択と集中」に加え、新中期経営計画2030では売上高600億円の野心的目標を掲げました。「なぜ今セレスなのか?」、成長著しいファクタリングやWeb3領域でのキャリア可能性を整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

過去最高売上296億円を更新しEBITDAは前年比71.4%増を記録する

2025年12月期の売上高は29,660百万円と過去最高を更新しました。ポイント事業の躍進により、キャッシュフロー創出力を示すEBITDAも5,392百万円(前期比71.4%増)と大幅に拡大しています。不確実な経済環境下でも、主力事業が強固な収益基盤として機能しており、次なる成長投資に向けた余力は十分です。

子会社ゆめみを譲渡し27億円の売却益を計上して資源を集中する

2025年3QよりDX支援を行う子会社「ゆめみ」を連結除外し、約27億円の関係会社株式売却益を特別利益に計上しました。事業シナジーが限定的であった領域を切り離し、ポイント経済圏とブロックチェーンを核とした「トークンエコノミー」の創造へ経営資源を集中させる姿勢を鮮明にしています。

新中期経営計画で2030年度に売上高600億円の達成を目指す

2026年2月に策定された「中期経営計画2030」では、5年間で売上高を600億円、EBITDAを120億円まで引き上げる野心的な目標を掲げました。垂直統合型モデルの強化や新規事業・M&Aへの積極投資を通じて、非連続な成長を実現するフェーズに突入しており、組織の変革を牽引する人材の重要性が高まっています。

1 連結業績ハイライト

主力事業の爆発的成長と事業ポートフォリオの刷新により、売上高・EBITDAともに過去最高の水準へ到達しました。
2025年連結決算のエグゼクティブサマリー

出典:2025年12月期通期 決算説明資料 P.3

売上高 29,660百万円 (+7.1% YoY) [cite: 14]
EBITDA 5,392百万円 (+71.4% YoY) [cite: 14]
営業利益 2,334百万円 (+4.8% YoY) [cite: 14]

※EBITDA = 税金等調整前当期純利益+支払利息+減価償却費+のれん償却費(持分法投資損益分含む)+減損損失(事業の継続的な現金創出力を示す指標) [cite: 16]

当連結会計年度は、不採算商品の苦戦や子会社売却による連結除外影響がありながらも、主力のポイント事業が前年比39.4%増収と全体を力強く牽引しました。利益面では、暗号資産価格の下落に伴う自己保有資産の評価損や持分法投資損失が経常利益を圧迫したものの、ポイント事業の大幅増益と「ゆめみ」売却による特別利益が当期純利益を大きく押し上げています。

通期業績予想に対する進捗状況については、修正後の売上高予想(28,400百万円)に対して達成率104.4%、当期純利益予想(3,350百万円)に対して74.5%となり、全体として堅調な着地となりました。事業の「選択と集中」が着実に成果に結びついていると言えます。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

国内最大級のメディア力を武器にD2C領域へ垂直統合を進める一方、フィナンシャル領域では次世代のIPO候補が急成長しています。
モバイルサービス事業の業績推移と内訳

出典:2025年12月期通期 決算説明資料 P.21

モバイルサービス事業

事業内容:「モッピー」を中核とするポイントメディア、化粧品等の企画販売を行うD2C、DX化支援で構成されます。

業績推移:売上高27,990百万円(前年比6.9%増)、セグメント利益4,895百万円(同11.4%増)と増収増益を達成しました。

注目ポイント:「モッピー」は金融案件の好調や会員数増加(648万人)により大幅増収を記録。事業譲受した「Point Income」との連携によるシェア拡大も推進中です 。D2C領域では主力商品の苦戦があったものの、M&AによるSKU拡充と「一気通貫モデル」による利益率向上を図っており、マーケティングのプロフェッショナルが力を発揮できる環境です。

注目職種:メディアプロデューサー、広告運用スペシャリスト、D2Cブランドマネージャー

フィナンシャルサービス事業

事業内容:ブロックチェーン関連(マーキュリー、ビットバンク)やAIファクタリング(ラボル)を展開しています。

業績推移:売上高1,690百万円(前年比10.3%増)に対し、投資先行により1,079百万円のセグメント損失となりました。

注目ポイント:ファクタリングサービスの「ラボル」がGMV(取扱高)で2022年比70倍の成長を遂げており、将来のIPOを見据えた組織拡大が進んでいます。暗号資産領域ではステーキングサービスの多様化を進め、相場に左右されないストック型収益の確立を目指しており、金融とテクノロジーを融合させる高度な専門性が求められています 。

注目職種:FinTechエンジニア、リスク管理・審査、ブロックチェーン開発

3 今後の見通しと採用の注目点

2026年12月期は売上高20%超の増収を計画。決済・経済圏の融合により「非連続な成長」の実現に挑みます。
2026年12月期の連結業績予想

出典:2025年12月期通期 決算説明資料 P.44

2026年12月期の連結業績は、売上高35,700百万円(前期比20.4%増)、営業利益2,800百万円(同20.0%増)の大幅な伸長を見込んでいます。戦略の柱は、暗号資産マーキュリーによる「電子決済手段等取扱業者」登録を通じた日本円連動ステーブルコインへの参入です。これにより、ポイントとブロックチェーンをシームレスに繋ぐ、独自のトークンエコノミーを完成させる計画です。

採用においては、特に成長著しい「ラボル」の国内初IPOを目指すプロセスや、買収した「DINETTE」等のD2C領域におけるPMI推進が急務となっています。既存事業の安定した現金創出力を背景に、新規事業への積極的な権限委譲が行われるフェーズであり、事業立上げやマネジメントを志向する方にとって、非常に魅力的な「挑戦の場」が広がっています。

4 求職者へのアドバイス

HINT 志望動機のヒント

セレスは単なる広告代理店やEC企業ではなく、ブロックチェーンとポイントを融合させた「トークンエコノミーの創造」を本気で目指しているプラットフォーム企業です。志望動機では、自身の専門スキルを活かして、どのように「既存メディアの価値拡大」や「FinTechによる社会の活性化」に貢献したいかを語ることが重要です。特に成長率70倍を誇る「ラボル」の事業成長に当事者として関わりたいという意欲は高く評価されるでしょう。

Q&A 面接での逆質問例
  • 「中期経営計画2030における売上高600億円の達成に向けて、私の参画する領域ではどのような非連続な成長を期待されていますか?」
  • 「ステーブルコインの取り扱い準備を進める中で、既存の『モッピー』ユーザーのポイント利用体験をどのように進化させていく計画ですか?」
  • 「買収したPoint IncomeやDINETTEとの間で、具体的にどのようなグループシナジーの創出に注力されていますか?」

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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知識のインプットは自然と身につく

営業の立場に立つと異業種の方と多数仕事をするので知識のインプットは自然と身につく。また世の中のトレンドになってるマーケティング経験は身につくと言える。今まで物売りだった営業スタイルからイチから作って提案するスタイルは新鮮味を感じる。

(30代前半・コンサルティング営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]
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トレンドの移り変わりについていく努力が必要

仕方がないことだが、業界的にトレンドの移り変わりが激しいのでそれについていく努力が必要。

(30代前半・コンサルティング営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結) [cite: 6]
  • 2025年12月期 通期 決算説明資料 [cite: 240]

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。