セレスの転職研究 2026年12月期1Q決算に見るキャリア機会

セレスの転職研究 2026年12月期1Q決算に見るキャリア機会

セレスの2026年12月期1Q決算は、ポイント事業の強固な会員基盤を背景に大幅な増収増益を達成。さらにオンライン診療プラットフォームを展開するSQUIZの子会社化を発表し、垂直統合型モデルを深化させています。「なぜ今セレスなのか?」「転職希望者がどの事業で、どんな役割を担えるのか」を整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

SQUIZの株式90%を取得しオンライン診療を強化する

2026年4月1日付でオンライン診療プラットフォームを運営するSQUIZの株式を90.0%取得し連結子会社化しました。第1四半期は未連結ですが2Qから業績に寄与します。メディアやD2Cを融合させた垂直統合型モデルの深化に伴い、マーケティングや送客支援などの専門職種で新たなキャリア機会が拡大する可能性があります。

ゆめみ株式の全譲渡により成長投資への資金を確保する

DX事業を担うゆめみの全株式を2025年5月に譲渡したため、当第1四半期は連結除外となっています。前年同期の売上高1,481百万円、営業利益290百万円が含まれないため単純比較はできませんが、この選択と集中で回収された資金は、中核のポイント経済圏やブロックチェーンなどの成長投資へ戦略的に再配分されます。

ポイント売上高が前年比62.1%増の80億円へ急成長する

主力であるポイント事業において、金融関連広告の需要を捉え、売上高は約80億円と前年同期比62.1%の大幅増収を記録しました。モッピーのアクティブ会員数が675万人に拡大したほか、事業譲受したポイントインカムの利益率改善も大きく寄与しており、グループの強固な収益源として全体を牽引しています。

1 連結業績ハイライト

主力であるポイント事業の飛躍的な成長により、前年同期比で大幅な増収および各段階利益の倍増を達成しています。
損益計算書の概要

出典:2026年12月期第1四半期 決算説明資料 P.5

売上高

9,521百万円 +23.9%

営業利益

1,731百万円 +101.2%

経常利益

1,561百万円 +342.8%

EBITDA

1,762百万円 +265.3%

※EBITDA=税金等調整前当期純利益+支払利息+減価償却費+のれん償却費(持分法による投資損益に含まれるのれん償却に相当する額も加算)+減損損失

当第1四半期の連結業績は、ポイント事業において国内金融情勢の変化に伴う高単価広告需要を旺盛に取り込んだ結果、売上高・各利益ともに過去最高の水準へと急成長を遂げました。売却したゆめみの連結除外影響を完全に跳ね返し、営業利益は前年同期比で2倍以上へと拡大しています。



通期業績予想に対する進捗率は、売上高が26.7%と計画通りに進展している一方、営業利益は61.8%、経常利益は55.8%に達しています。第1四半期時点で年間利益目標の半分以上を確保しており、通期計画の達成に向けて極めて順調に進捗していると評価できます。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

好調なポイント経済圏を核とするモバイルサービスと、新サービスの急成長が著しいフィナンシャルサービスの2軸で事業を展開しています。
セグメント情報

出典:2026年12月期第1四半期 決算説明資料 P.6

モバイルサービス事業

(注:前年同期はDX事業の数値が含まれていましたが、当期は連結除外のため単純比較不可)

【事業内容】国内最大級のポイントサイト「モッピー」を軸に、アフィリエイト、SNSマーケティング支援、および化粧品・健康食品等の企画販売を行うD2Cを一気通貫の体制で展開しています。

【業績推移】当四半期の売上高は8,882百万円(前年同期比18.1%増)、セグメント利益は2,320百万円(同50.7%増)となり、ゆめみの除外影響を吸収して大幅な増収増益を達成しました。

【注目ポイント】「モッピー」における大規模認知施策が奏功し、アクティブ会員数が675万人へと拡大して成長を強力に牽引しています。事業譲受した「ポイントインカム」の利益率改善も寄与しました。一方、D2Cは主力商品「Pitsole」の苦戦で減収減益となっており、自社メディア基盤との融合による広告運用の最適化や、新たなヒット商品を創出できる卓越したマーケティング人材が強く求められています。

注目職種: Webマーケター、広告運用スペシャリスト、D2Cブランドマネージャー

フィナンシャルサービス事業

【事業内容】暗号資産関連のブロックチェーン事業、フリーランス向けのオンラインファクタリングサービス、および投資育成事業を次世代の柱として展開しています。

【業績推移】当四半期の売上高は647百万円(前年同期比297.3%増)、セグメント損失は209百万円となり、売上高が約4倍に拡大し赤字幅が大幅に縮小しました。

【注目ポイント】AIファクタリングサービス「labol」が、旺盛な資金需要を背景に新規ユーザーを爆発的に拡大させ、売上高前年比2.3倍と急成長を遂げています。ブロックチェーン領域のマーキュリーでは暗号資産評価損の計上があったものの損失は縮小傾向です。金融とITを高次元で融合させるため、新機能の拡充やサービス体験の向上を担える機動力のあるプロダクト開発人材の参画が必要とされています。

注目職種: システムエンジニア、プロダクトマネージャー、新規事業開発担当

3 今後の見通しと採用の注目点

「中期経営計画2030」に向けたポートフォリオ経営が本格化し、各成長領域への戦略的投資がさらに加速する見通しです。
中期経営計画2030

出典:2026年12月期第1四半期 決算説明資料 P.11

セレスグループは2030年に売上高600億円、EBITDA120億円を目指する長期目標を掲げています。この達成に向けて、圧倒的なシェアを持つポイント事業の広告ネットワークを、新たに子会社化したSQUIZのオンライン診療プラットフォームへと融合させ、垂直統合型モデルのさらなる深化を進める方針です。ポイント、D2C、フィナンシャルの各領域で強固な事業ポートフォリオ構築が進む中、事業成長のスピードに負けない組織拡大を支えるため、中核人材の積極的な採用が継続されることが見込まれます。

4 求職者へのアドバイス

HINT 志望動機のヒント

国内トップクラスのポイントメディアによる盤石な収益基盤を有しながらも、オンライン診療やAIファクタリングといった新規デジタル領域へのM&Aや事業開発に果敢に挑戦する経営スピードに共感を示すことが重要です。特に、メディアからD2Cまでを一気通貫でつなぎ利益率を高める垂直統合型ビジネスモデルの強化に対して、自身のこれまでのデジタルマーケティングやサービス運用の知見をどのように注ぎ込めるかを具体的にアピールすると、面接官の強い関心を引くことができます。

Q&A 面接での逆質問例

・2026年4月に子会社化したSQUIZとのシナジー創出において、モッピー等の強固な会員基盤やアフィリエイト広告ネットワークを、具体的にどのようなステップで垂直統合型モデルへ融合させていく計画ですか。
・オンラインファクタリングの「labol」が前年比2.3倍と爆発的な増収を記録していますが、さらなるユーザー拡大に向けて、今後どのような新規機能開発やマーケティング施策に注力していく予定ですか。

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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ワークライフバランスはしっかりしている

ベンチャー精神のある文化ですが、労働時間やワークライフバランスはしっかりしている。

(30代前半・コンサルティング営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]
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言ったからにはやらないといけない責任

具体的にこれを目標にやってと言われないので自分で計画を立てて仕事をするので自身の仕事のスタンスに合わせられる部分はいい意味でギャップに感じた。ただし、その分自分で言ったからにはやらないといけない責任に少しプレッシャーは感じる。

(30代前半・コンサルティング営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 株式会社セレス 2026年12月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
  • 株式会社セレス 2026年12月期第1四半期 決算説明資料

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。


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