ノダの転職研究 2025年11月期決算に見るキャリア機会

ノダの転職研究 2025年11月期決算に見るキャリア機会

ノダの2025年11月期決算は、アリモト工業の連結化と木質建材へのシフトを鮮明にしました。新築戸建依存からの脱却を目指し、非住宅・リフォーム市場を強化する同社。「なぜ今ノダなのか?」「転職希望者がどの事業で、どんな役割を担えるのか」を整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

アリモト工業を連結し事業構造を転換する

2025年11月期より株式会社アリモト工業を連結子会社化し、セグメント名称を「住宅建材事業」から「木質建材事業」へ変更しました。これにより、従来の新築戸建住宅への依存から脱却し、外構構造物や非住宅市場、リフォーム市場への展開を加速させます。施工分野での連携強化により、材工一貫体制の構築に向けたキャリア機会が大きく拡大しています。

2035年にROE8%以上の実現を目指す

資本コストや株価を意識した経営に向け、新たな目標を設定しました。現在は減損損失等の影響で収益性が低下していますが、2030年までにROE5%以上、2035年までにROE8%以上という明確な成長指標を掲げています。不採算領域の構造改革と高付加価値製品への注力により、収益力回復に向けた抜本的な事業構造の転換が進められています。

木造集合住宅向け遮音工法を強化する

増加傾向にある木造アパート市場において、木造遮音・防火工法「シャーオン」の提案を強化しています。新築戸建の着工数が減少する中で、貸家市場へのシフトを鮮明にしており、2025年11月期には木造貸家の着工増という追い風を捉え一定の成果を上げました。特定の市場に捉われない多角的な販路開拓が進んでおり、提案型営業の重要性が増しています。

1 連結業績ハイライト

新設住宅着工戸数の減少を受け減収減益となるも、構造改革により次期V字回復を目指す
連結業績ハイライト

出典:2025年11月期 決算説明会資料 P.10

売上高 64,686百万円 前年比 ▲3.5%
営業利益 ▲47百万円 赤字転換
親会社株主に帰属する純利益 ▲829百万円 赤字幅縮小

2025年11月期の業績は、建築費高騰や法改正に伴う確認審査の遅れにより、新設住宅着工戸数が前期比6.6%減と落ち込み、厳しい着地となりました。売上高は64,686百万円(前期比3.5%減)となり、合板価格の低下も響き営業赤字に転じました。一方で、前期に計上した多額の減損損失が解消に向かい、当期純損失は829百万円と赤字幅が大幅に改善しています。

次期(2026年11月期)の通期予想は、売上高65,000百万円、営業利益600百万円を掲げており、黒字化への回帰を計画しています。進捗状況としては、足元の建築確認申請の遅れが解消しつつあり、収益改善に向けた固定費のコントロールを徹底することで、目標達成に向けた「進捗は概ね順調」と評価できる水準です。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

アリモト工業の連結化により、木質建材から非住宅・外構まで領域を拡大
事業系統図

出典:2025年11月期 決算説明会資料 P.5

木質建材事業(旧:住宅建材事業)

【事業内容】

内装建材「カナエル」や構造用面材「HBW」の製造販売に加え、アリモト工業の連結により外構構造物の設計・施工までを網羅します。

【業績推移】

売上高39,804百万円(前期比1.3%減)。(注:当期よりアリモト工業を新規連結しており前年比の単純比較は不可)。利益面では黒字転換(808百万円)を達成。

【注目ポイント】

新設戸建の低迷に対し、貸家市場やリフォーム市場の開拓が一定の成果を上げています。アリモト工業との連携により、公共施設や店舗などの非住宅市場への本格進出が進んでおり、木材の「材工一貫(材料供給から施工まで)」の提案が可能な人材への需要が非常に高まっています。

活躍が期待される職種: 技術営業、施工管理、非住宅市場開拓プランナー

合板事業

【事業内容】

国産針葉樹合板および輸入南洋材合板の製造・販売。木質資源の森林循環に貢献する事業です。

【業績推移】

売上高24,881百万円(前期比6.8%減)。セグメント利益は898百万円(前期比59.3%減)と、相場の下落により大幅減益となりました。

【注目ポイント】

需要不足から相場が足踏み状態にあるものの、生産調整による適正在庫の維持を継続しています。今後は国産材比率を高め、2050年カーボンニュートラルへの貢献を掲げており、ESG視点での資源有効活用や新規用途(農業・土木等)の開発が新たなミッションとなっています。

活躍が期待される職種: 原料調達、製品用途開発、サプライチェーン管理

3 今後の見通しと採用の注目点

「稼ぐ力の安定化」を最優先し、2030年に向けた成長基盤を確立
中長期経営フェーズ

出典:2025年11月期 決算説明会資料 P.41

ノダグループは現在、単なる「素材供給」から「高付加価値製品+施工」への事業構造転換の真っ只中にあります。2030年に向けた収益安定フェーズとして、設計価格の引き上げや不採算領域の整理を徹底する方針です。

注目すべきは非住宅分野への挑戦です。自治体との連携や再開発事業への参画、医療・農業分野への素材展開など、従来の住宅業界の枠を超えた取り組みが始まっています。また、合板の製造過程で発生する芯材を活用した「ヒノキエッセンシャルオイル」の発売(2025年9月)など、インバウンド需要の取り込みやアップサイクル事業にも着手しています。

採用においては、これらの「新しい市場へのチャレンジ」を支える人材が強く求められています。特に、ナフィックスとアリモト工業の連携深化を主導する、組織横断的なマネジメント能力や、高度な施工技術を有する人材への期待は、かつてないほど高まっている状況です。

4 求職者へのアドバイス

HINT

志望動機のヒント

ノダは現在、新築戸建依存から「非住宅・リフォーム・外構」へと事業の主軸を移す第2の創業期にあります。アリモト工業の連結により「施工」という強力な武器を得た今、自らの経験(施工管理や法人営業等)を活かして材工一貫のビジネスモデル確立に貢献したい、という意欲は非常にポジティブに評価されるでしょう。

Q&A

面接での逆質問例

・「アリモト工業との連携により非住宅市場開拓を加速されていますが、営業と施工の現場レベルでのシナジーを最大化するために、中途採用者に最も期待する役割は何でしょうか?」
・「2030年に向けたROE改善の鍵として生産性向上を掲げられていますが、DXによる業務効率化の具体的な進捗状況を教えていただけますか?」

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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デスクの雰囲気も良く指導方法も優しい

デスクの雰囲気も良く、指導方法も優しいです。しかしお客さんも慣れてくると親しく話してくれたりし、会話が楽しくなってきます。

(20代後半・営業事務・管理事務・女性) [キャリコネの口コミを読む]
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残業代は支給されないことがほとんど

残業代は支給されないことがほとんどでやりがいも感じない。

(20代前半・法人営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 株式会社ノダ 2025年11月期 決算説明会資料
  • 株式会社ノダ 2025年11月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。