ソフトウェア・サービスの転職研究 2025年10月期決算に見るキャリア機会

ソフトウェア・サービスの転職研究 2025年10月期決算に見るキャリア機会

ソフトウェア・サービスの2025年10月期決算は、売上高・各利益ともに過去最高を更新。医療DXの力強い進展を背景に、電子カルテ導入や保守サービスが好調に推移しています。成長を続ける同社で、生成AI活用やインフラ強化といった「次なる一手」を担う専門人材の需要が高まっています。


0 編集部が注目した重点ポイント

医療DXの追い風を受け過去最高業績を更新する

2025年10月期は、電子カルテを中心とした医療情報システムの需要が旺盛で、売上高・各利益ともに過去最高を更新しました。国の「全国医療情報プラットフォーム」創設などの政策が追い風となり、新規導入やシステム更新の依頼が殺到しています。成長スピードが速いため、導入プロジェクトを主導できるエンジニアやコンサルタントへの期待が極めて高まっています。

生成AI等の先端技術活用で医療現場を支援する

単なるシステムの販売にとどまらず、生成AIやビッグデータを活用した新サービスの開発に注力しています。深刻な人手不足に悩む医療現場に対し、業務効率化を実現する革新的なソリューションを自ら創造できる環境です。先端技術を実社会の課題解決に直結させたい志向を持つ人材にとって、大きなキャリア機会が広がっています。

ストック型収益の拡大で強固な経営基盤を築く

導入後の「保守サービス」が順調に伸び、ストック型の安定収益が着実に積み上がっています。稼働病院数は1,000施設に達し、ユーザー基盤の拡大が経営の安定に寄与しています。また、2027年4月には新オフィスビルの竣工も予定されており、持続的な成長を支えるインフラ投資も積極的に進められています。

1 連結業績ハイライト

売上高・利益ともに2桁成長を実現。医療情報システムの圧倒的な需要を背景に、当初の公表数値を上回る好決算を達成しました。
業績推移

出典:2025年10月期 期末決算説明資料 P.12

売上高 42,298百万円 (+10.1%)
営業利益 8,388百万円 (+15.3%)
経常利益 8,471百万円 (+15.5%)

2025年10月期は、既存ユーザーによる追加システムの受注が計画を大きく上回ったことにより、全ての主要利益項目で過去最高を塗り替えました。賃上げに伴う人件費の増加や、将来に向けたインフラ投資による減価償却費の増加を完全に吸収し、収益性の高さを証明しています。営業利益率は19.8%と極めて高い水準を維持しており、健全な財務体質が特徴です。

通期計画に対する達成度も非常に高く、当初の公表数値を上方修正しての着地となりました。受注高についても前年同期比19.5%増、受注残高は同36.9%増と、来期以降のさらなる成長を約束する強力なパイプラインが構築されており、進捗は極めて順調であると評価できます。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

単一セグメントながら、ソフトウェア・ハードウェア・保守の各領域がバランスよく成長。各専門領域で高度なスキルを持つ人材を求めています。
売上高構成

出典:2025年10月期 期末決算説明資料 P.13

ソフトウェア領域

事業内容:電子カルテシステムをはじめとする、自社開発の医療情報システムのライセンス提供および開発業務。

業績推移:売上高 11,845百万円(前年同期比+10.1%)。受注高も力強く伸びており、成長の源泉です。

注目ポイント:医療現場のニーズに即した「使いやすさ」を追求する開発体制を強化しています。医療DXの推進に向け、電子カルテ情報の標準化やクラウド対応など、国家レベルのプロジェクトに直結する開発に携われます。専門特化した知識を深め、社会貢献度の高いプロダクトに一生取り組みたいエンジニアには最適なフィールドです。

注目職種:システムエンジニア(開発・導入)、PM、医療情報技師

ハードウェア領域

事業内容:システム稼働に不可欠なサーバー、端末、ネットワーク機器等の選定・調達およびインフラ構築。

業績推移:売上高 19,129百万円(前年同期比+9.9%)。構成比の約半分を占める主力部門です。

注目ポイント:止まることが許されない医療インフラの構築は、極めて高い信頼性が求められます。サイバー攻撃の増加を受け、セキュリティ強化に向けた投資が急増中。大規模なネットワーク設計や堅牢なシステム基盤を構築するスキルを磨くことができ、インフラエンジニアとしての市場価値を大幅に高めることが可能です。

注目職種:インフラエンジニア、ネットワークエンジニア、セキュリティスペシャリスト

保守サービス領域

事業内容:導入済みシステムに対する24時間365日の運用サポートおよびメンテナンスの提供。

業績推移:売上高 10,083百万円(前年同期比+9.9%)。遂に大台の100億円を突破しました。

注目ポイント:稼働病院数が増えるほど収益が積み上がるストックビジネスの要です。顧客との長期的な信頼関係を築くことで、追加システムの提案にもつながる重要な役割を担います。単なる「修理」ではなく、病院経営のパートナーとしてシステムの安定運用を支えるため、コミュニケーション能力と技術力を兼ね備えた人材が求められています。

注目職種:カスタマーエンジニア、カスタマーサクセス、運用管理

3 今後の見通しと採用の注目点

医療DXの更なる深化を見据え、2026年10月期も増収増益を計画。中長期の成長を支える組織基盤の強化を急いでいます。
次期業績予想

出典:2025年10月期 期末決算説明資料 P.22

2026年10月期の通期予想は、売上高44,338百万円(+4.8%)、営業利益8,795百万円(+4.8%)と、引き続き成長が続く見込みです。親会社株主に帰属する当期純利益については、大阪の社員寮の建て替えに伴う取り壊し費用を特別損失として計上予定であるため、一時的に微減(△2.1%)となる見通しですが、本業の収益力は一段と強まっています。

戦略面では、「医療DXの実現」を第一に掲げ、生成AI等の新システム展開を加速させます。また、2027年4月竣工予定の「大阪第二ビル(仮称)」の建設など、将来の人員増を見据えた投資を継続しています。質疑応答等の情報からも、人材・組織への戦略的投資を優先する姿勢が鮮明になっており、今後も高い成長性を維持するための採用活動が活発化することは間違いありません。

4 求職者へのアドバイス

HINT 志望動機のヒント

同社の経営理念である「人を活かすシステムの創造で社会に貢献」に共感し、単なる技術提供ではなく「医療サービスの向上を医療機関と共に考える」姿勢が重視されます。過去最高の売上を更新し続ける成長企業である一方で、保守によるストック型収益という安定した基盤も併せ持っています。「社会貢献」と「成長性・安定性」を軸に、自身のITスキルが医療現場をどう変えられるかを具体的に語ることが有効です。

Q&A 面接での逆質問例

・「医療DXの進展に伴い、現場では具体的にどのような『新技術』への期待が寄せられていますか?」
・「生成AIを活用した新システムの開発において、どのようなバックグラウンドを持つメンバーが活躍していますか?」
・「大阪本社ビルの新設や各ブランチの強化により、チーム間の連携やナレッジ共有の仕組みはどう変化していく予定ですか?」

5 転職者が知っておきたい現場のリアル

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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上司の方に認められる事が最重要

しっかりと残業をこなしつつ、上司の方に認められる事が最重要になります。

(40代前半・システムエンジニア・男性) [キャリコネの口コミを読む]
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社員を守ろうとする姿勢は見受けられない

社員側の意見は無視されがちで社員を守ろうとする姿勢は見受けられません。また、歳を取った社員は余りいて欲しくないのか煙たがられがちです。退職金も出ない為、古参の方々が出来るだけ退職しやすい雰囲気作りをしているように感じられます。

(40代前半・システムエンジニア・男性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 株式会社ソフトウェア・サービス 2025年10月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
  • 株式会社ソフトウェア・サービス 2025年10月期 期末決算説明資料

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。


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