【平均年収585万円】ソフトウェア・サービス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年10月期)

【平均年収585万円】ソフトウェア・サービス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年10月期)

ソフトウェア・サービスは、オーダリングシステムや電子カルテシステムをはじめとする医療情報システムの開発・販売・導入、保守サービスなどを手掛けています。多くの従業員を擁し、医療情報システム事業の単一セグメントで事業を展開。直近の業績は増収増益を続けています。


目次

※本記事は、株式会社ソフトウェア・サービス の有価証券報告書(2025年10月期、2024年11月1日 ~ 2025年10月31日、2026年1月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ソフトウェア・サービスは、医療情報システムの開発・販売・導入、保守サービス、ハードウェア等の販売を手掛けています。オーダリングシステムや電子カルテシステムをはじめとする医療情報システムを提供しています。

単体従業員数は1,755名、連結従業員数は1,804名です。同社グループの事業セグメントは医療情報システム事業の単一です。

主な国内グループ会社は、(連結子会社)エスエスネットなどです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ソフトウェア・サービスは、医療情報システムという社会インフラを支える事業を展開しており、専門性の高い人材を重視しています。同社グループは、事業の継続的な拡大とシェア獲得のため、人材の増強と育成に積極的に取り組む方針を示しています。社員一人ひとりの専門性を高め、長期的に働きやすい環境を整備することを目指しています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、新卒採用を中心に人員の充実に努め、実力と能力を重視した採用方針を掲げています。平均勤続年数と平均年齢からは、若手から中堅社員までが活躍し、比較的安定して在籍している傾向がうかがえます。社員の人格と個性を尊重し、実務経験を重ねた社員が長期的に働きやすい環境整備に注力しています。

項目 数値
平均年間給与 5,847,000円
平均勤続年数 9.0年
平均年齢 33.1歳
単体従業員数 1,755人
連結従業員数 1,804人
単体のグループ内比率 97.3%


同社グループは確定給付型の退職給付制度を採用しています。この制度は、給与や勤続年数に応じて給付額が決まるものです。適用範囲は国内グループ会社です。

退職一時金制度があります。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、医療・介護分野の専門知識とIT分野の知識を併せ持つ人材が外部労働市場に少ないことから、新卒採用を中心に人員の充実に努めています。実力・能力を重視し、国籍・ジェンダーの区別なく機会均等を採用の基本方針としています。事業の中核を担う管理職登用においても、実績・実力・能力を鑑み、会社の持続的な発展に貢献できることを期待した上で登用することを基本方針としています。

社員の個性と自主性を大切にし、各自が専門性を持ったスペシャリストであり、同時に多くの専門職と協業できる幅広い基本知識を併せ持つことを目指し、社員育成の基本方針としています。採用活動は新卒採用に特化した部署を設け、全国で積極的に行っています。教育面では、外部で調達できない専門知識が多いため、社内教育コンテンツの充実を進め、各部横断の育成委員会を通じて専門知識の還元に努めています。また、外部コンテンツを利用した動画配信教育サービスを導入し、偏りのない幅広い知識の取得を促しています。

同社は全社員年俸制を採用しており、物価上昇等の社会情勢を鑑みて適切な賃金設定を目指す方針です。女性の管理職への登用については、現状の男女差を課題と認識し、女性リーダー級の比率増加や将来の女性管理職候補層を増やす取り組みを行っています。社内環境整備としては、労働災害の防止と従業員の健康づくり支援、ハラスメント行為の根絶、在宅勤務制度の導入、法定以上の育児休暇取得サポートなど、育児と仕事が両立できる環境の整備に努めています。社員のライフステージに合わせた部署間・部署内異動にも対応できるよう組織体制の整備を進めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


連結子会社は法定開示の公表義務対象外のため、提出会社単体のデータを示します。

指標 数値
女性管理職比率 11.5%
男性育児休業取得率 59.5%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 77.7%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 78.5%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 96.1%

グループ全体(連結)


同社グループがサステナビリティに関する取り組みとして開示している指標です。

指標 数値
従業員数 1,804名
平均勤続年数 9.11年

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ソフトウェア・サービスは、医療情報システムの開発、販売、導入、保守サービスを一貫して提供している企業です。医療現場のDX推進に貢献し、質の高い効率的な医療提供体制の構築を支援しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、医療情報システム事業を単一セグメントとして展開しています。オーダリングシステムや電子カルテシステムといった基幹システムの開発から、医療機関への販売、導入支援までを手掛けています。

また、システム導入後のオンラインネットワークを利用した保守サービスも提供しており、安定的な運用をサポートしています。さらに、医療情報システムの導入に必要となるサーバーなどのハードウェア販売も行っています。

収益は、新規導入案件や既存システムのリプレイス案件、既存ユーザーからの追加システム受注、そして継続的な保守サービスから得ています。国内市場に特化しており、特定の顧客に売上が集中することはありません。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの業績は、過去5期にわたり一貫して成長傾向を示しています。売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも順調に増加しており、堅調な事業拡大がうかがえます。

項目 2021年10月期 2022年10月期 2023年10月期 2024年10月期 2025年10月期
売上高 253億円 276億円 337億円 384億円 423億円
経常利益 43.4億円 49.1億円 65.9億円 73.4億円 84.7億円
経常利益率 17.2% 17.8% 19.5% 19.1% 20.0%
親会社株主に帰属する当期純利益 30.0億円 34.0億円 48.6億円 53.3億円 61.1億円
1株当たり当期純利益(円) 551.80 628.54 930.35 1,018.92 1,167.88

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの売上高は、前期から当期にかけて増加しています。また、従業員1人あたりの営業利益も同様に増加しており、組織全体の生産性が向上している傾向が見られます。これらの指標の改善は、効率的な事業運営と収益性の維持・向上に貢献していることを示しています。

指標 2024年10月期(前期) 2025年10月期(当期)
従業員1人あたり売上高(連結) 22.5百万円 23.4百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 4.3百万円 4.6百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


株式会社ソフトウェア・サービスは、堅実な財務基盤と安定したキャッシュフローを維持しています。本業で得た資金を効率的に活用し、将来に向けた投資も行いながら、財務の健全性を保っている状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループは、高い自己資本比率と潤沢な手元資金を確保しており、強固な財務基盤を築いています。これは、事業環境の変化や予期せぬ事態にも対応できる安定性を示しています。

指標 2024年10月期(前期) 2025年10月期(当期)
純資産 364億円 419億円
自己資本比率 81.2% 80.3%
ROE(自己資本利益率) 15.7% 15.6%
現金及び預金 153億円 162億円


同社グループの自己資本比率は80.3%となっており、プライム市場の非製造業平均(24.2%)と比較して非常に高い水準です。ROE(自己資本利益率)は15.6%で、プライム市場平均(9.4%)を上回る水準を示しています。現金及び預金も162億円と潤沢に確保されており、安定した経営状況がうかがえます。

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループは、本業で安定的に資金を創出し、その資金を事業の成長や財務の健全性維持に充てています。営業活動で得た資金が投資活動による支出を上回っており、事業の成長と安定性を両立している状況です。このような資金の流れは、長期的な雇用や給与の安定性にもつながる基盤となります。

項目 2024年10月期(前期) 2025年10月期(当期)
営業CF 72.0億円 32.1億円
投資CF △21.6億円 △15.6億円
財務CF △6.3億円 △7.3億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 50.5億円 16.6億円


当連結会計年度の営業活動によるキャッシュフローは32.1億円の収入となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益の計上、減価償却費の増加、仕入債務の増加によるものです。一方で、売上債権の増加や法人税等の支払いがありました。

投資活動によるキャッシュフローは△15.6億円の支出となりました。これは主に、有価証券の取得による支出や有形固定資産の取得による支出があった一方で、有価証券の償還による収入があったためです。財務活動によるキャッシュフローは△7.3億円の支出となり、主に配当金の支払額によるものです。

これらの結果、フリーキャッシュフローは16.6億円のプラスとなっています。本業で安定的に資金を稼ぎ出し、将来に向けた投資も行いながら、手元に余剰資金を確保している状況です。

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、電子カルテシステム等の医療情報システムに特化した事業を展開しています。医療機関の予算や設備投資の優先順位によっては、予想していた収益やシェアを獲得できない可能性があります。また、リプレイス市場の活発化によるストック型収益の損失や、有力ベンダー数社間の競争激化に伴う大幅な売価引き下げも、業績に影響を与えるリスクとして認識されています。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、今後の事業拡大や技術革新に対応できる「医療・介護の業務知識」と「IT専門知識」を有する優秀な人材の確保と育成を重要視しています。これらの知識習得には数年の経験が必要であり、人材採用から戦力化までの計画が予定どおり進まない場合、業績に影響を与える可能性があります。また、コア技術者の社外流出が発生した場合にも、経営目標に届かない可能性や安定した事業継続・成長を見通せない可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ソフトウェア・サービスは、健康・医療・介護分野に特化した情報システムを通じて社会貢献を目指す企業です。専門性と自主性を重んじ、医療DXの推進を核とした事業展開を進めています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループの経営理念は「人を活かすシステムの創造で社会に貢献します。明日の健康、医療、介護を情報システムで支援いたします」と掲げられています。同社グループは、この経営理念の実現を通じて社会に貢献し続けることが使命と考えています。成長過程にある医療情報システム市場において確固たる地位を築き、企業価値の向上を目指すことを経営戦略としています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループの基本ポリシーは「専門特化」「創造価値」「自主独立」です。「専門特化」として健康・医療・介護分野に特化したシステム開発と専門性の発揮を掲げています。「創造価値」では知識・技術・経験を活かした価値の創造を、「自主独立」では開発・販売・導入・保守を一貫して自社で行うことを重視しています。人財戦略においては、実力・能力を重視し、国籍・ジェンダーの区別なく機会均等を採用の基本方針としています。社員の個性及び自主性を大切にし、各自が専門性をもったスペシャリストであり、同時に多くの専門職と協業できる幅広い基本知識を持つことを目指す方針です。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、技術革新への対応を重要な課題としています。具体的には、急速に進化する技術プラットフォームへの適切かつ迅速な対応、生成AIやデータ活用など先進技術を取り入れたシステム・サービスへのニーズ拡大に対応しています。人財の増強・定着及び継続的な教育も課題であり、新卒採用を中心とした人員の充実に努め、社員が中長期的に活躍できる職場環境の整備や定着促進を図っています。また、製品ラインナップの拡充と品質の向上による販売強化、顧客との関係強化、システム導入の効率化、サイバーセキュリティの強化も重点テーマとして取り組んでいます。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ソフトウェア・サービスは、監査役会設置会社として、取締役会と監査役会を中心にコーポレート・ガバナンス体制を構築しています。社外役員を選任することで、経営の監督・監査機能を強化し、透明性と健全性の確保に努めています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


ソフトウェア・サービスの株主構成を見ると、創業家が主要な株主として名を連ねています。筆頭株主は代表取締役会長である宮崎勝氏であり、その関連団体や資産管理会社も上位に位置しています。これにより、創業家が同社の経営に大きな影響力を持っていることがうかがえます。

株主名 持株比率
宮崎 勝 24.83%
公益財団法人夢&環境等支援宮崎記念基金 15.28%
シップヘルスケアホールディングス 10.70%
USBK NA JP I&W TS 9.42%
NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE FIDELITY FUNDS 2.22%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性9名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役会長は宮崎勝氏が務めています。社外取締役比率は16.7%です。

氏名 役職 主な経歴
宮崎 勝 代表取締役会長 1963年4月日本アイ・ビー・エム入社、1969年4月同社設立とともに代表取締役社長、2019年1月代表取締役会長より現職。
大谷 明広 代表取締役社長 1987年4月システム技研入社、2002年10月同社入社、2023年1月同社代表取締役社長より現職。
松本 泰明 取締役営業本部長人財部長 1993年4月オムロン入社、2002年10月同社入社、2025年11月取締役営業本部長人財部長より現職。
田村 光 取締役顧客ソリューション部長 1998年4月オフテクス入社、2002年10月同社入社、2021年11月取締役顧客ソリューション部長より現職。
菅野 真弘 取締役第一システム部長先進技術研究室長 2001年3月同社入社、2024年11月取締役第一システム部長先進技術研究室長より現職。


社外取締役は、石黒訓氏(公認会計士)、柴芳浩氏(いざなみ税理士法人所属)、前川宗夫氏(大阪梅田法律事務所パートナー)、津野友邦氏(いざなみ監査法人代表社員)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役1名と社外監査役3名を選任しています。これらの社外役員は、取締役の業務執行に対する監督・監査機能を強化し、取締役会の意思決定の妥当性・適正性の確保に貢献しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


ソフトウェア・サービスの役員報酬は、企業価値の持続的な向上と中長期的な業績貢献意欲を高めることを目的としています。報酬は主に金銭報酬である基本報酬と、非金銭報酬である譲渡制限付株式で構成されています。基本報酬は毎月定額の固定報酬であり、業績連動報酬は採用していません。基本報酬と非金銭報酬の割合は役位に応じて決定される方針です。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 5名 1.1億円 22.8百万円
社外役員 4名 19百万円 4.8百万円


同社グループの役員報酬は、合計9名の役員に対して総額1億3339万円が支給されています。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


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