ハイパーの転職研究 2025年12月期決算に見るキャリア機会

ハイパーの転職研究 2025年12月期決算に見るキャリア機会

ハイパーの2025年12月期決算は、ITサービス事業が牽引し2桁増収を達成。PC特需の反動が予想される2026年度は、AI PCへのシフトとセキュリティサービスの拡充で攻勢をかけます。「なぜ今ハイパーなのか?」「転職希望者がどの事業で、どんな役割を担えるのか」を整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

ITサービス事業の営業利益が217.5%増と飛躍的に成長する

主力のITサービス事業において、Windows10のサポート終了に伴う入れ替え需要を背景に、パソコンの出荷台数が大幅に増加しました。売上高は前年比14.0%増、営業利益は前年比217.5%増という驚異的な伸びを記録。デバイス供給から設置・保守までを一貫して担う「ビジネスコアネクスト」の展開が、収益力の向上に大きく寄与しています。

システム障害の影響を乗り越えアスクル事業の回復を急ぐ

2025年10月に発生したアスクル社のランサムウェア攻撃によるシステム障害により、アスクルエージェント事業は一時的な注文受付停止を余儀なくされました。この影響でセグメント売上は前年比13.2%減となりましたが、現在は業務の復旧が進展しています。2026年は離反顧客の回復と、展示会等を通じた新規顧客獲得により再成長を目指す方針です。

2026年はAI搭載PCとセキュリティの二頭立てで攻勢をかける

PC市場全体では駆け込み需要の反動減が予想される中、同社はAI搭載PCへの入れ替え需要とセキュリティ対策サービスの拡充に活路を見出しています。特にAIの利用をめぐるサイバーリスクが「10大脅威」に選出されるなど、対策サービスのニーズは高まっており、高度な専門スキルを持つ人材の活躍フィールドが広がっています。

1 連結業績ハイライト

IT投資意欲の向上により2桁増収を達成。PC特需を的確に捉え、収益基盤を強化。
2025年度 業績ハイライト

出典:2025年12月期 決算説明会 P.11

売上高

13,775百万円

+11.0%

営業利益

320百万円

+22.1%

経常利益

326百万円

+36.3%

当期純利益

240百万円

+10.2%

2025年12月期の連結業績は、売上高・各利益項目ともに前年を上回り、着実な成長を遂げました。特に法人市場におけるIT投資意欲の高さが追い風となり、PCおよび周辺機器の販売が絶好調でした。アスクルエージェント事業でのシステム障害というイレギュラーな事態を抱えながらも、グループ全体での収益向上を実現しています。

通期予想に対する進捗については、既に通期実績が確定しており、当初の計画を上回る形で着地しました。営業利益率は前年の2.1%から2.3%へと改善しており、業務プロセスの効率化やストックビジネスの強化が着実に実を結んでいると言えます。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

主力のITサービス事業が牽引。各セグメントで「顧客のDX支援」を軸とした専門性が求められています。
セグメント別収支

出典:2025年12月期 決算説明会 P.15

ITサービス事業

事業内容:PC・サーバー等のハードウェア販売に加え、導入・設定・セキュリティ・運用保守までをトータルにサポート。

業績推移:売上高12,505百万円(前年比14.0%増)、営業利益199百万円(前年比217.5%増)と大幅増益。

注目ポイント:「ビジネスコアネクスト」ブランドを通じたストックビジネス(継続収益型)の強化が急務となっています。単なる機器販売に留まらず、顧客のIT課題に寄り添うコンサルティング要素が強まっており、ソリューション営業やエンジニア職の重要性が飛躍的に高まっています。

注目職種:ソリューション営業、ITインフラエンジニア、カスタマーサクセス

アスクルエージェント事業

事業内容:オフィス用品通販「ASKUL」等の正規代理店として、中小企業向けに購買コスト削減や効率化を提案。

業績推移:売上高1,198百万円(前年比13.2%減)、営業利益119百万円(前年比37.4%減)と一時的な苦戦。

注目ポイント:2025年10月のシステム障害による注文停止が響きましたが、第3四半期までは堅調でした。現在は障害を克服し、WEB広告を活用した流入拡大や新規ターゲットの開拓を再加速させています。マーケティング視点を持つ営業人材への期待が高い領域です。

注目職種:法人営業(既存顧客深耕・新規開拓)、デジタルマーケティング担当

就労移行支援事業

事業内容:一般企業への就職を目指す障害のある方を対象に、職業訓練や就労支援サービスを提供。

業績推移:売上高72百万円(前年比18.3%増)。新オフィス開設等の先行投資により利益は1百万円に留まる。

注目ポイント:利用者数の確保に向けたSNS活用や周知活動を強化中です。社会貢献性が高く、事業所の認知拡大を通じた成長ステージにあります。福祉の専門性とビジネス感覚を両立できる人材のニーズがあります。

注目職種:就労支援員、ジョブコーチ

3 今後の見通しと採用の注目点

PC市場の端境期を「AI PC」と「高付加価値サービス」で突破する戦略的な局面。
今後の市場動向と戦略

出典:2025年12月期 決算説明会 P.20

2026年度は、前年の特需の反動により、国内PC出荷台数は25〜30%程度減少すると予測されています。このため、通期業績予想は売上高110億66百万円(19.7%減)と保守的な見通しですが、注目すべきは「中身の変化」です。

特に、AI専用エンジン(NPU)を搭載したAI PCのシェアが過半数に達すると見られており、高単価商材へのシフトが進みます。また、メモリーやSSDの価格高騰が続く中で、同社の強みである「在庫確保の仕組み」を活かした調達力が大きな競争優位性となります。セキュリティ分野では、AIを使ったサイバー攻撃への対策など、より高度なサービス拡充を掲げており、これらを推進できる専門スキルの高い中途採用人材への期待はますます高まっています。

4 求職者へのアドバイス

HINT

志望動機のヒント

「単なる販売代理店」から「企業のIT課題を解決する伴走者」へと変革している点に注目。特に2025年度の好実績は、特需を逃さない機動力と実行力の証です。「AI PCの普及」や「セキュリティリスクの多様化」といった市場の転換点において、自らの専門スキルを活かして同社のストック型ビジネス(サービス型収益)を加速させたいという意欲は、高く評価されるはずです。

Q&A

面接での逆質問例

・「AI PCの普及に伴い、顧客への提案内容はどのように高度化していますか?」
・「セキュリティ対策サービスの拡充に向けて、中途採用人材にはどのような新しい知見を求めていますか?」
・「アスクル事業の回復戦略において、ITサービス事業とのクロスセル(セット販売)はどのように推進されていますか?」

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
"

営業以外の出世は不透明

長く勤めると主任になるので平社員より主任が多く課長未満はステータスにはならない。営業以外の出世は不透明。人事評価が相対評価で上司による印象が強いためいい人を振る舞っていればうまくいく。逆だときついだろう。

(30代前半・法人営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]
"

他の営業会社に比べれば楽な方だ

他の営業会社に比べれば楽な方だと思う。みなし残業はあるが超えた分の残業代は支払われる。

(30歳・営業・男性) [キャリコネで給与明細を見る]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 株式会社ハイパー 2025年12月期 決算説明資料
  • 株式会社ハイパー 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。