0 編集部が注目した重点ポイント
① ネット売上収益と事業利益で過去最高を更新する
2025年10月期は、ネット売上収益が前年比39.0%増、事業利益が88.6%増と、ともに過去最高を更新しました。蓄積されたデータのAI活用が想定を上回るペースで進展し、生産性と顧客獲得効率が飛躍的に向上したことで、期中の上方修正計画をさらに上回る着地を見せています。
② 米国事業の四半期黒字化で新セグメントへ移行する
2024年3月にグループ入りした米国RW OpCo社の生産性改善とM&Aが奏功し、第4四半期で四半期利益の黒字化を達成しました。これを受け、2026年10月期より「USビジネス」を独立した柱とする新セグメント体制へ再編。グローバル展開を加速させる体制が整い、転職者にとっても海外事業でのキャリア機会が大きく拡大しています。
③ リカーリングビジネス粗利が100億円を突破する
安定収益の源泉となるリカーリングビジネス(継続課金型事業)の売上総利益が、前年比48.8%増の116億円に到達しました。グループ全体の収益構造においてリカーリング比率が約25%まで上昇しており、フロー型ビジネスに依存しない強固な収益基盤への転換が着実に進んでいます。
1 連結業績ハイライト
出典:2025年10月期 通期 決算説明資料 P.10
ネット売上収益
44,251百万円
(前年比 +39.0%)
事業利益
7,298百万円
(前年比 +88.6%)
親会社所有者帰属当期利益
3,890百万円
(前年比 +128.6%)
※ネット売上収益=RENOSYマーケットプレイス事業の売上総利益+ITANDI及びその他事業及び調整額の売上収益(本質的な収益力を測る重要KPI)
※事業利益=売上収益-売上原価-販売費及び一般管理費
2025年10月期の連結業績は、売上収益2,489億円(前年比31.1%増)、事業利益72.9億円(同88.6%増)と全指標で大幅な増収増益を達成しました。主力事業であるRENOSYマーケットプレイスにおいて、中古コンパクトマンション投資への旺盛な需要を背景に成約数が伸びたほか、AI面談支援などのテクノロジー活用により生産性が飛躍的に向上したことが利益を押し上げました。コア事業利益率も前年の12.2%から16.5%へ大きく上昇しており、収益性の改善が顕著です。
通期予想に対する進捗状況は、上方修正後の計画に対してもネット売上収益で105%、事業利益で112%、当期利益で122%と、すべての目標値を大幅に超過して着地しました。この高い達成度は、同社のプラットフォームが市場で圧倒的な支持を得ていることの証左であり、今後のさらなる成長に向けた盤石な基盤と言えます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2025年10月期 通期 決算説明資料 P.12
RENOSYマーケットプレイス事業
事業内容:AI不動産投資サービス「RENOSY」の運営。物件の購入・売却DX、投資用物件の管理プラン提供等を行う。
業績推移:売上収益2,414億円(前年比30.7%増)、セグメント利益127億円(同43.1%増)と圧倒的な成長を継続。
注目ポイント:会員数が60万人を突破し、商品ラインアップの拡充により1件あたりの収益性が向上しています。また、米国RW OpCo社の四半期黒字化により、今後は日米一体となったマーケットプレイスの構築が加速。国内で培ったDXの知見をグローバルに展開するエキサイティングな局面です。
ITANDI事業
事業内容:賃貸管理・仲介会社向けSaaS「ITANDI BB」等の開発・提供。2024年8月にマーキュリー社がグループ入り。
業績推移:売上収益65億円(前年比45.9%増)、導入プロダクト数も1.5万超と好調に推移しています。
注目ポイント:(注:マーキュリー社は当期より連結)。従来の賃貸管理SaaSに加え、買収したマーキュリー社の膨大な不動産データを活用したデータマネタイズが新たな成長ドライバーとなります。分断された不動産システムの構造を刷新する「オープン型プラットフォーム」への進化を担う高度なエンジニアリング人材が求められています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2025年10月期 通期 決算説明資料 P.22
2026年10月期の連結業績予想は、売上収益3,230億円(前年比29.7%増)、事業利益100億円(同37.0%増)と、連続での最高益更新を計画しています。戦略の柱は「AI×不動産×金融」の融合です。従来の不動産マーケットプレイスに加え、オルタナティブ商品(不動産小口化事業など)を組み入れた「総合投資プラットフォーム」への進化を推進。これにより、LTV(顧客生涯価値)の最大化と顧客獲得コストの低減を同時に実現する方針です。
また、特筆すべきは「USビジネス」の飛躍的成長です。来期は売上収益171億円(前年比108.1%増)を予想しており、日本で培ったオンライン完結のビジネスモデルを米国市場へ本格実装します。質疑応答でも示唆されている通り、グローバル市場におけるプレゼンス拡大は同社の最重要課題の一つであり、国内外を問わず変革を主導できるマネジメント人材の採用が急務となっています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
GA technologiesは、単なる不動産会社ではなく、データを武器に業界構造を根底から変える「PropTech(不動産テック)のリーダー」です。志望動機では、「AI活用による圧倒的な生産性向上」や「日米一体のマーケットプレイス構築」といった最新の戦略に触れ、自身のスキルがどのようにその加速に貢献できるかを語るのが効果的です。特に、ITANDIが推進する「オープン型プラットフォーム」への共感は、B2B領域を志望する際に強力な武器となります。
面接での逆質問例
- 「2026年10月期から新設される『USビジネス』セグメントにおいて、日本の成功モデルを米国に移植する際の最大の技術的・文化的障壁は何だと考えていますか?」
- 「リカーリングビジネスの粗利が100億円を突破しましたが、さらなる利益率向上に向けた次なる打ち手(データのAI活用など)を教えてください。」
- 「不動産小口化事業による『総合投資プラットフォーム化』が進む中で、金融領域の専門性を持つ人材に期待する具体的な役割は何でしょうか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2025年10月期 決算短信〔IFRS〕(連結)
- 2025年10月期 通期 決算説明資料



上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。