0 編集部が注目した重点ポイント
①新規連結3社の寄与で売上高が46.3%増加する
2026年2月期第2四半期より、SPIN TECHNOLOGY、悟空テクノロジーズ、ONE-TECHの3社を新規連結しました。これにより、第3四半期累計の売上高は前年同期比+46.3%と大幅な増収を達成しています。エンジニア採用・育成のプラットフォームが拡大しており、求職者にとっては多様なグループ会社でのキャリアパスが広がっています。
②東証プライム市場への移行と初の配当を実施する
2025年3月に東証プライム市場へ市場区分を変更し、2026年2月期末より初配当(1株当たり7.58円)を実施する方針を決定しました。上場企業としての社会的信用力がさらに高まっており、中長期的な安定成長を目指す姿勢が明確です。優秀な人材を惹きつけるためのガバナンス強化と株主還元を同時に進めており、入社後の安心感にもつながる要素といえます。
③2026年1月にリクソル社を完全子会社化する
当3Q期間後の2026年1月14日付で、若手中心のITサポート事業を展開する株式会社リクソルを子会社化しました。ボードルア独自の教育ナレッジを共有し、未経験や若手層を先端技術スペックのエンジニアへリスキリングさせる「育成型M&A」を加速させています。教育体制の充実により、技術習得を望む若手層にとって非常に魅力的な成長環境が構築されています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年2月期 第3四半期 決算補足説明資料 P.14
売上収益
123.2億円
前年同期比 +46.3%
営業利益
23.5億円
前年同期比 +36.1%
四半期利益
17.0億円
前年同期比 +36.0%
2026年2月期第3四半期累計の売上収益は12,323,526千円となり、連結子会社化した3社の業績が第2四半期から寄与したことで大幅な成長を実現しました。営業利益についても2,358,099千円と好調に推移しています。これは、企業のDX投資やセキュリティ強化需要を確実に捉えたこと、および高度専門人材の育成が順調に進んだ結果です。
通期予想に対する進捗率は、売上高で72.1%、営業利益で72.6%となっています。同社は例年、下期(第4四半期)に案件の検収が集中する「下期偏重」の傾向があるため、現時点での進捗は概ね順調と評価できます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年2月期 第3四半期 決算補足説明資料 P.27
先端技術領域(クラウド・セキュリティ・無線LAN等)
事業内容: AWS/Azure等のクラウド基盤構築、ゼロトラスト等のセキュリティ対策、次世代無線LANやSDN(仮想ネットワーク)の設計・運用。
業績推移: 単体売上のうち63.2%を占める主力分野。特にクラウドセキュリティ(SASE導入)案件の受注が拡大しています。
注目ポイント: 同社が最も注力している「高付加価値」な領域です。市場のCAGR(年平均成長率)が4%〜21%と高い分野にリソースを集中させており、高度専門人材への需要が非常に高まっています。単なるエンジニアではなく、ビジネス課題をインフラ技術で解決する「アーキテクト」としての活躍が期待されています。
エンタープライズ顧客向けサービス
事業内容: 日経225採用企業や売上500億円以上の超大手企業(エンタープライズ)に対する大規模インフラ構築・維持管理。
業績推移: 顧客1社あたりの平均売上高は1.6億円を超え、社数も38社(ボードルア+アクティアス合計)と着実に増加中です。
注目ポイント: HQ(ボードルア本体)は大手顧客へ集中し、SMB(中堅・中小企業)案件は子会社へ移管するという明確な役割分担を進めています。これにより、本体のエンジニアは常に社会的影響力の大きい大規模プロジェクトに携わることができ、プロフェッショナルとしての市場価値を飛躍的に高めることが可能です。
グループシナジー(新規連結子会社)
事業内容: ITサポート、テスト、検証、ネットワーク・サーバーインテグレーション全般(注:前年同期は未連結のため単純比較不可)。
業績推移: SPIN TECHNOLOGY、悟空テクノロジーズ、ONE-TECHの3社が2Qから連結。グループ売上の押し上げに大きく寄与しています。
注目ポイント: 「PMIイメージ」として示されている通り、買収した企業の利益率を現在の8〜10%からボードルア水準の24〜26%へ引き上げる戦略です。子会社の社員にも高度な技術教育を提供しており、グループ全体の「底上げ」が行われています。多角的な技術サポートを求める現場で、若手からベテランまで幅広い層が活躍できる舞台が整っています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年2月期 第3四半期 決算補足説明資料 P.21
同社は2028年2月期に売上高261.9億円、営業利益54.9億円を目指す中期経営計画を掲げていますが、現在の進捗は計画を既に上回っており、通期決算発表時に上方修正を予定しています。この強気な見通しの源泉は、独自の教育システムによる「人材の量産」にあります。
特に、高度専門人材を2028年までに470人まで増やす計画であり、中途採用者に対しても「ボードルアカレッジ」やCCNP/先端分野研修などの強力なリスキリング機会が提供されます。2026年1月のリクソル社子会社化に続き、今後も自社株式を活用した積極的なM&Aが示唆されており、組織の拡大に伴う「管理職・リーダー職」のポストも次々と生まれる見込みです。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
「ITインフラの専門性」と「教育文化」への共感を軸にするのが有効です。「汎用的な開発ではなく、社会基盤を支えるITインフラストラクチャのスペシャリストとして市場価値を高めたい」という意思や、「同社のリスキリング文化を活用し、クラウドやセキュリティの先端領域へ挑戦したい」という成長意欲をアピールしましょう。
面接での逆質問例
・「高度専門人材への早期ステップアップを希望していますが、中途入社者がカレッジ等の研修制度をどのように活用している事例が多いですか?」
・「グループ会社が増える中で、HQ(本体)と子会社のエンジニア間での技術共有やナレッジ交換はどのような仕組みで行われていますか?」
・「今後、生成AIを補助的に活用したインフラ運用効率化の取り組みにおいて、現場のエンジニアに期待されている役割は何ですか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
仕事で頑張っても評価に繋がらない
仕事の成果ではあまり社員を評価せず、帰社の度合いで評価されるためどんなに仕事で頑張っても評価に繋がらない。また、3年目までの昇給額が同じであるため何もしていない人と同じ額という部分に不満を大きく感じる。
(20代前半・その他・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料:
・株式会社ボードルア 2026年2月期 第3四半期 決算補足説明資料(2026年1月)
・株式会社ボードルア 2026年2月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(2026年1月14日発表)



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