0 編集部が注目した重点ポイント
①ハイパーオートメーションへの進化で営業利益53.7%増を達成する
主力事業において、従来のRPA(ロボットによる業務自動化)からAIを掛け合わせた「ハイパーオートメーション」へと提供価値を進化させています。これにより、個別のタスクだけでなくプロセス全体の自動化が可能となり、ストック型のライセンス収入が伸長しました。コストコントロールの強化も奏功し、営業利益は1,004百万円(前期比53.7%増)と大幅な成長を遂げています。
②医療・給与計算分野のM&Aにより新規事業の収益化を加速する
2025年9月に医療事務BPOを手掛けるOASIS INNOVATIONを連結子会社化しました。深刻な人手不足に悩む「医療ヘルスケア」や「ペイロール(給与計算)」領域をターゲットに、自社の自動化技術を融合させた高収益モデルへの転換を推進しています。既存の労働集約型ビジネスを技術で再定義する戦略は、転職者にとって新たな事業創出に携わる大きな機会となります。
③DOE3.0%の目標を1年前倒しで達成し1株4.9円へ増配する
好調なコア事業の利益成長を背景に、当初2028年2月期に掲げていたDOE(株主資本配当率)3%程度の目標を1年前倒しで達成する見込みです。2026年2月期の配当は予想から上方修正し4.9円、次期は6.5円を予定しています。自己株式取得を含めた積極的な資本政策は、経営基盤の安定と将来の成長に対する自信の表れであり、求職者にとっても安心材料と言えます。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年2月期 決算説明資料 P.3
※コア事業利益=税引後営業利益を基準とし、新規事業開発(ペイロール、メディカル等)の損益を排除するための調整を加えた利益(配当の源泉となる指標)。
2026年2月期の連結業績は、主力であるインテリジェントオートメーション事業の拡大が牽引し、増収増益となりました。特に経常利益は949百万円(前期比304.4%増)と飛躍的に増加しています。これは、前連結会計年度に計上した持分法による投資損失等の営業外費用が大幅に減少したことが主因です。純資産についても、自己株式取得により総額は減少したものの、自己資本比率54.2%と良好な水準を維持しています。
当期の実績は、期初に掲げた計画を達成しており、業績の進捗は極めて順調であると評価できます。通期予想に対する達成率は全項目で100%を超えており、強固な収益基盤が確立されています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年2月期 決算説明資料 P.7
インテリジェントオートメーション事業
[事業内容]
「BizRobo!」「AUTORO」「RoboRobo」といったRPA・iPaaSツールの提供を通じ、企業の定型業務を自動化するソリューションを展開。
[業績推移]
売上高は5,638百万円(前期比18.2%増)、セグメント利益は964百万円(前期比89.3%増)と大幅な増益を達成しました。
[注目ポイント]
盤石な収益基盤となるストック収入が前期比6%増と伸長しており、安定した成長が続いています。今後はAIを活用した「ハイパーオートメーション」へのシフトを加速させるため、大手金融機関等の契約処理プロセス事例のような、非定型業務を含む高度な自動化設計能力を持つ人材が強く求められています。
アドオートメーション事業
[事業内容]
成果報酬型広告プラットフォーム「PRESCO」を提供。ロボットによる自動管理でエージェンシー業務を代替します。
[業績推移]
売上高は1,317百万円(前期比11.7%減)となるも、利益率は改善しセグメント利益は648百万円(前期比16.3%増)となりました。
[注目ポイント]
ボラティリティの高い案件の事業整理を進めたことで減収となりましたが、コストコントロールと手数料率の改善により利益体質が強化されています。技術優位性を活かして「競合他社の2〜3倍」という圧倒的な生産性を実現しており、デジタルマーケティングをテクノロジーで再定義したい人材にとって最適な環境です。
その他事業(医療・給与計算BPO)
[事業内容]
給与計算代行や医療事務(レセプト業務)の遠隔代行など、労働集約型産業のDX化を推進するデジタルBPOを提供。
[業績推移]
売上高は1,192百万円(前期比24.1%増)。(注:新規グループインした企業の寄与により大幅増収)
[注目ポイント]
積極的なM&Aにより、2025年9月にOASIS INNOVATION(医療事務)が加わりました。既存の小規模・属人的なBPO事業を「RoboRoboペイロール」等の自社製品で自動化し、生産性を劇的に向上させる戦略です。労働力不足という社会課題を「産業の再定義」によって解決するダイナミズムを味わえる、最もホットなフィールドです。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年2月期 決算説明資料 P.19
次期業績予想では、売上高9,800百万円(前期比20.3%増)、営業利益1,100百万円(同9.5%増)を見込んでいます。利益成長率が売上成長率を下回るのは、新規事業の成長加速に向けた10億円規模の先行投資を計画しているためです。具体的には、AI・ハイパーオートメーション、ペイロール、医療事務といった「有望な新規領域」における人員増強やシステム開発、マーケティングに資金を集中させます。
成長戦略の核は、既存事業の安定成長に加え、「M&Aによるロールアップ」です。特に給与計算代行市場において「主要グループの一角を占める」ことを目指しており、買収先企業のDX化を一気に進めることで生産性を引き上げます。転職者にとっては、自社プロダクトの開発だけでなく、M&Aを通じた組織統合や業務変革といった、経営に近いダイナミックな役割が期待されています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
「単なる自動化ツールの提供に留まらず、労働集約型の産業そのものを技術で再定義する」という同社のビジョンに共感し、社会課題解決に向けた具体策を提示できるかが鍵です。特に、主力事業であるBizRobo!で培った知見を、新領域である医療や給与計算領域へ横展開することへの意欲をアピールしましょう。また、積極的なM&Aを推進していることから、変化を恐れず異なる文化を統合していく柔軟性や推進力も高く評価されるポイントです。
面接での逆質問例
1. 「ハイパーオートメーションへの進化において、既存顧客に対するアップセル戦略やコンサルティングの具体的な障壁は何だとお考えですか?」
2. 「M&Aによる産業の再定義を進める中で、買収先企業のアナログな業務文化をDX化する際の最も重要な成功要因は何ですか?」
3. 「新規事業への10億円投資において、特に人材獲得が急務となっているポジションと、その役割に期待される具体的な成果を教えてください。」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
年金と保険以外の福利厚生が少ない分全部給料に反映
年金と保険以外の福利厚生が少ないため、その分全部給料に反映されます。新卒としてもなかなかな収入になれます。
(31歳・営業・男性) [キャリコネで給与明細を見る]商材の細かなところへの知見が足りず苦慮
業務内容は把握していたけれど、実際の商材の細かなところに対しての知見が足りず、回答に苦慮したので、取扱商材については結構深掘って調べた方がいいと思います。
(30代前半・RPAコンサルタント・女性) [キャリコネで面接事例を見る]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- オープングループ株式会社 2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- オープングループ株式会社 2026年2月期 決算説明資料



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