0 編集部が注目した重点ポイント
① 戦略コンサル子会社「社会価値変革研究所」を設立し提供価値を強化する
2026年4月1日付で、経営戦略から実装までを一貫して担う新会社を設立しました。従来のIT開発力に「変革実装型コンサルティング」を掛け合わせ、顧客企業の自走を支援する体制を構築。これにより、上流工程のコンサルタントやプロジェクトマネージャーにとって、専門性を発揮できるキャリア機会が大幅に拡大する可能性があります。
② 先行投資により営業利益は減少も下期でのリカバリーを推進する
当第2四半期は営業利益が前年同期比40.0%減となりましたが、これは人財採用や営業基盤、生成AI等の研究開発への積極的な先行投資によるものです。売上高は期初予想に対しややビハインドしているものの、計画通り「下期偏重」の推移となっており、新規顧客の開拓と既存深耕によって通期計画の達成を目指しています。
③ エンタープライズ顧客数が20社へ拡大し強固な基盤を構築する
新規開拓の結果、売上高1,000億円以上の「エンタープライズ顧客」が前年同期比4社増の20社に達しました。顧客維持率は86.6%と極めて高く、ストック性の高い安定した収益構造を維持。大手企業のDX(デジタル変革)に伴走する「出島型アプローチ」が着実に成果を上げており、大規模プロジェクトに携わりたいエンジニアに最適な環境です。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年8月期 第2四半期 決算説明資料 P.6
売上高
2,402百万円
前年同期比 △1.7%
営業利益
228百万円
前年同期比 △40.0%
親会社株主に帰属する中間純利益
155百万円
前年同期比 △39.2%
2026年8月期第2四半期の累計売上高は2,402百万円となりました。前年同期比では微減となりましたが、これはスマートモビリティ関連案件が端境期となったことや、医療業界向け案件の着手時期後倒し、収益性の低い案件からの戦略的撤退が重なったためです。営業利益については、中長期的な成長に不可欠な人財獲得や生成AI等の研究開発、営業基盤への投資を優先したことにより減益となりましたが、これらは未来への「投資フェーズ」としての意図的なものです。
通期予想(売上高5,608百万円、営業利益801百万円)に対する進捗率は、売上高が42.8%、営業利益が28.5%となっており、第2四半期時点では進捗が遅れている状況にあります。しかし、当社事業は例年「下期偏重」の推移であり、期初予想通りのペースであると説明されています。今後は新規顧客の本格稼働や、新設したコンサルティング子会社の寄与による下期のリカバリーを見込んでいます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年8月期 第2四半期 決算説明資料 P.7
DX推進支援事業
事業内容:コンサルティングからアジャイル開発まで総合的に支援。不動産、建設、食品業界向けデジタルプラットフォーム構築などを担います。
業績推移:売上高1,759百万円(前年同期比△3.1%)。モビリティ案件の端境期や戦略的撤退により縮小しました。
注目ポイント:「出島型アプローチ」により顧客企業の核心部分に入り込むスタイルが強みです。単なる受託開発ではなく、顧客の組織文化そのものを変革するコーチング的役割が求められます。戦略策定から携われるため、ビジネス視点を持つエンジニアやPMにとって挑戦しがいのある領域です。
DX支援プロダクト・サービス事業
事業内容:アトラシアン、Contentserv、クアルトリクス等の先進プロダクト販売やプロフェッショナルサービスを提供。
業績推移:売上高498百万円(前年同期比+12.4%)。ライセンス販売が一時的に増加し、拡大しています。
注目ポイント:モダナイゼーションコンサルティング(IBM i等)の拡大が顕著です。ライセンス収入によるスケーラブルな収益を狙い、プロダクトの拡充を継続。特定の技術領域に特化したスペシャリストとしてのキャリアパスが明示されています。
デジタルサービス共創事業
事業内容:顧客とレベニューシェア(収益分配)型で取り組む。医療DX領域での透析情報管理システム共同開発などが代表例。
業績推移:売上高143百万円(前年同期比△21.7%)。案件開始時期の後倒しにより一時的に縮小しました。
注目ポイント:「顧客のビジネス拡大が自社の収益に直結する」という共創モデルを推進。ニプロ社との共同開発など、社会貢献性の高い医療分野での実績が豊富です。事業立ち上げの醍醐味を味わいたい起業家精神のある人材に最適なフィールドです。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年8月期 第2四半期 決算説明資料 P.14
今期を「成長のための投資フェーズ」と位置づけ、複数の重要施策を推進しています。目玉となるのが、2026年4月に始動した新会社「社会価値変革研究所(VXI)」です。AIの普及を前提とした事業構造改革を、戦略策定から実装まで一気通貫で支援する体制を整えました。さらに、国際航業社との業務提携により「地理空間情報×AI」という新たな高付加価値DX領域の開拓も開始。
採用面では、新卒定着率97%(直近5年)という驚異的な安定性を誇りつつ、中途採用においてもリファラル(社員紹介)やアルムナイ(元社員再雇用)比率が39%に達するなど、ユニークな人財獲得力が強みです。今後はインド子会社「GxP Technologies India」の体制を200名規模へ拡大する方針もあり、グローバルな開発体制を支える高度IT人材や、AIエージェント構築を牽引できるエキスパートの需要が急速に高まる見通しです。
4 求職者へのアドバイス
GxPグループは、単なる開発ベンダーではなく、顧客の組織文化さえも変革する「出島型アプローチ」を経営の核心に据えています。志望動機では、自身の技術スキルを伝えるだけでなく、「顧客と一つのチームになり、自走可能な組織づくりを支援したい」という共創の姿勢を強調することが重要です。また、新設された戦略コンサルティング子会社(VXI)の始動に触れ、上流から一貫して価値提供したいという意欲は高い評価に繋がるでしょう。
- 「新設された社会価値変革研究所(VXI)と、GxP既存事業のエンジニアチームは、プロジェクトにおいてどのように連携・役割分担をしていく予定ですか?」
- 「生成AI活用による開開発プロセスの再構築において、現場のエンジニアが具体的にどのようなツールや手法を導入しているのか教えてください。」
- 「インド子会社との連携が強化される中で、国内のエンジニアが海外拠点と協働する機会や、求められるグローバルスキルについて教えてください。」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
エンジニア自身でコントロールもできる
エンジニア自身でコントロールもできる状況であると感じました。会社が好きというよりプログラムが好き、システムを触っていたい人は苦痛を感じずに出社して仕事をしているように感じます。
(30代後半・プログラマ・男性) [キャリコネの口コミを読む]やりたいことをやってみれば良いという風土
やりたいことをやってみれば良いという風土はあるようで、チャレンジしたい人には向いているのではないでしょうか。
(30代後半・プログラマ・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- グロースエクスパートナーズ株式会社「2026年8月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」
- グロースエクスパートナーズ株式会社「2026年8月期 第2四半期 決算説明資料」



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