0 編集部が注目した重点ポイント
①第1四半期の売上高が過去最高を更新する
当第1四半期の連結売上高は前年同期比14.7%増の1,355億円、調整後営業利益は19.0%増の201億円に達し、第1四半期として過去最高を更新しました。国内および海外の各エリアにおいて主要製品の拡販や利益率改善努力が進展したことが、業績を強力に牽引しています。
②セグメント管理体制を変更してのれん等償却費を配分する
当第1四半期より、各報告セグメントの利益を適切に管理するため、従来調整額に含めていたのれんや無形固定資産等の償却費を各報告セグメントへ配分する体制へ変更しました。前年同期の数値も変更後の区分に組み替えて比較されており、各地域の真の収益性を捉えた事業展開に携わるキャリア機会が広がっています。
③前年買収の米州SCCが貢献し米州売上高が30.0%増加する
米州セグメントにおいて、顧客開拓や関係強化の取り組みに加え、前連結会計年度に買収した米州SCCが新たな業績貢献をもたらしました。これにより、米州の売上高は前年同期比30.0%増の351億円へと大幅に拡大しており、海外M&Aを通じたグローバル展開の成果が着実に現れています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年第1四半期業績概要 P.4
売上高
1,355億円
+14.7%
調整後営業利益
201億円
+19.0%
経常利益
173億円
+11.0%
四半期純利益
112億円
+3.5%
※調整後営業利益=営業利益+企業結合に係る投資差額(のれん及び無形固定資産等)の償却費+超インフレ会計による影響額(当社の本質的な収益力を示す指標)
当第1四半期は、国内における飲食外市場(流通販売業、宿泊施設、農林水産業等)向けの拡販や保守・修理売上高の好調、海外各エリアでの主要製品の拡販が寄与し、大幅な増収増益を達成しました。売上総利益率は38.2%と前年同期から向上しており、各地域での利益率改善努力が実を結んでいます。中東情勢に伴う直接的な影響は軽微に留まっており、強固な事業基盤が維持されています。
当第1四半期時点における通期売上高予想(5,200億円)に対する進捗率は26.0%、通期調整後営業利益予想(682億円)に対する進捗率は29.5%に達しています。期初計画の目安をいずれも超過して推移しており、通期業績予想の達成に向けて業績は概ね順調に推移していると評価できます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年第1四半期業績概要 P.6
日本
[事業内容]国内市場において、製氷機や業務用冷蔵庫、食器洗浄機などのフードサービス機器の開発・製造、販売および保守サービスを包括的に展開しています。
[業績推移]外部顧客への売上高は632億円(前年同期比+7.2%)、調整後営業利益は114億円(同+12.2%)と手堅く増収増益を記録しました。
[注目ポイント]インバウンド(訪日外国人観光客)需要の継続を背景に、飲食店だけでなく流通販売業や宿泊施設などの飲食外市場向けが好調です。また、保守・修理売上高の伸長が利益率向上に貢献しており、既存顧客の維持更新や高付加価値提案を推進する営業・サービス人材の強化が求められています。
注目職種:
ソリューション営業、フィールドエンジニア、サービスフロント
米州
[事業内容]最大規模の市場である北米・南米地域において、製氷機、ディスペンサ(飲料供給機)、業務用冷蔵庫などの製造・販売を行っています。
[業績推移]売上高は348億円(前年同期比+30.0%)、調整後営業利益は25億円(同+35.2%)と大幅な伸びを示しました。
[注目ポイント]前連結会計年度に買収した米州SCCの業績貢献や、ディスペンサなどの主要製品の拡販が寄与しています。2029年に向けて冷蔵庫事業の拡大やグループ会社間連携によるコスト最適化を掲げており、M&A後のシナジー創出やグローバルな事業統括を担う人材の重要性が高まっています。
注目職種:
海外事業管理、グローバルサプライチェーン担当、国際M&A推進
欧州
[事業内容]西欧の成熟市場を中心にフードサービス機器を展開するほか、トルコのオズティ社を拠点とした周辺地域への拡大を進めています。
[業績推移]売上高は141億円(前年同期比+16.0%)、調整後営業利益は14億円(同+113.1%)と収益性が劇的に改善しました。
[注目ポイント]確立された製氷機の収益基盤に加え、業務用冷蔵庫の市場シェア拡大が成長エンジンとなっています。トルコのオズティ社を中核とした周辺地域開拓やグループ連携によるコストダウンを推進しており、欧州の厳しい環境規制に対応しながら販路を拡大する事業開発人材が活躍できるフィールドです。
注目職種:
欧州エリア事業開発、海外営業、規制対応・技術渉外
アジア
[事業内容]インドのウエスタン社を主軸とし、東南アジア、中国、東アジア地域において多様なニーズに応じた機器展開を行っています。
[業績推移]売上高は232億円(前年同期比+15.8%)、調整後営業利益は45億円(同+22.3%)と好調な成長を継続しています。
[注目ポイント]インド市場における高い成長ポテンシャルを有しており、東南アジアでは域内生産・域内販売の「地産地消モデル」の確立を進めています。中国等では高価格帯製品への選別成長による構造改革を推進中で、地域の需要立ち上がりを見極めながら最適なサプライチェーンを構築する専門人材のニーズが高まっています。
注目職種:
アジア地域プロダクトマネージャー、現地調達・生産管理、構造改革コンサルタント
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年12月期業績予想のポイント P.25
同社は当第1四半期において、期初に開示した通期業績予想(売上高5,200億円、調整後営業利益682億円)を据え置いています。国内市場ではサービス消費やインバウンド需要が堅調に推移することを見込んでおり、海外市場でもマクロ経済動向を注視しつつ、製氷機や冷蔵庫などの主要製品を中心に需要は底堅いと判断しています。人件費の増加や価格競争の影響を織り込みつつも、生産性向上やコスト構造の改善を進めることで通期での増益を見込んでいます。
採用・組織強化の観点では、成長戦略の実行を最優先とした資本政策が魅力的なマイルストーンとなっています。2026年の計画として設備投資500億円を掲げ、増産設備や研究開発、ITインフラ、人的資本への積極投資を進めています。国内外でのマルチブランド体制の増強や、グループ横断でのコスト競争力強化を加速させるため、グローバルな組織変革やサプライチェーン最適化を力強く推進できるコア人材の獲得に注力しています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
同社の志望動機を構築する際は、単に「厨房機器の大し、高いシェアを誇る安定企業」という点に留まらず、同社が強力に進めるグローバル市場での成長と収益力強化に自らの専門性がどう貢献できるかをアピールするのが効果的です。例えば、前連結会計年度に買収した米州SCCの業績貢献や、アジア・欧州におけるマルチブランド体制の構築、コスト構造最適化に向けたシナジー創出など、グループの総合力を高める戦略に焦点を当てます。「国内外の拠点が密に連携する中で、サプライチェーンの効率化や新市場開拓に携わりたい」という前向きな姿勢を示すことで、同社が求める変革推進人材としての適性を強く印象づけられます。
面接での逆質問例
面接の逆質問では、開示された最新の経営管理上の変化を捉え、事業に対する深い関心と当事者意識を示しましょう。具体的には、「当第1四半期から導入されたのれん等償却費のセグメント配分化により、各報告セグメントにおける真の収益性と課題がより可視化されたと拝見しました。この新しい利益管理体制への移行に伴い、私が志望する部門において、今後どのような具体的な利益改善アクションやグループ連携が期待されているのか、現時点での現場の手応えや方向性を伺えますでしょうか」と質問します。これにより、経営メッセージやガバナンスの変化を正しく理解し、成果志向を持って業務に臨める人物であると評価されやすくなります。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年第1四半期業績概要(2026年5月15日公表)
- 2026年12月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)



上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。