0 編集部が注目した重点ポイント
①豪州企業を買収しオセアニアへ進出する
2026年5月に現地法人を通じてAustralian Scientific社の買収を完了し、オーストラリア市場への進出を果たしました。世界有数の資源国において、資源・エネルギー産業プロセス分野でのビジネスを本格化させます。前年は未連結のため単純比較不可ですが、グローバルな販路拡大に伴い、現地での新規事業開拓のキャリア機会が広がっています。
②1Qの売上高が前年比17.6%増の845億円に達する
当第1四半期の連結売上高は前年同期比17.6%増の845億円、営業利益は6.2%増の124億円となり、第1四半期として過去最高を更新しました。先端材料・半導体やエネルギー・環境フィールドでの販売増加に加え、進行した円安が欧州等での売上高を円換算で大きく押し上げ、好調な滑り出しを記録しています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年12月期 第1四半期 決算説明会 P.3
売上高
845億円
+17.6%
営業利益
124億円
+6.2%
経常利益
127億円
+9.5%
四半期純利益
86億円
+6.7%
当第1四半期は、最先端の半導体需要や自動車市場におけるハイブリッド車向けの計測需要が牽引し、売上高および各段階利益が第1四半期として過去最高を更新しました。為替の円安進行に伴う押し上げ効果も寄与しており、営業利益ベースでプラス5.2億円の影響を受けています。
売上高の通期予想に対する進捗率は22.6%、営業利益は18.3%となっています。第1四半期単体としての進捗は一見緩やかに見えますが、直近の半導体受注動向の強さと為替前提の見直し(1USドル145円から155円、1ユーロ175円から180円)を反映し、通期の業績予想が上方修正されました。新しい通期計画の達成に向けて業績は概ね順調に推移していると評価できます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年12月期 第1四半期 決算説明会 P.4
先端材料・半導体フィールド
[事業内容]半導体製造装置メーカー向けに、高精度なガス流量制御を行うマスフローコントローラーや薬液濃度モニターなどの開発・製造、販売を行っています。
[業績推移]売上高は441億円(前年同期比+18.8%)と大きく伸長した一方、営業利益は114億円(同-2.6%)と微減になりました。
[注目ポイント]AIやデータセンター向けの先端半導体関連需要が非常に旺盛であり、アジア圏を中心に販売が加速しています。京都福知山の新工場および開発新棟の稼働に伴う一時的な費用増加や開発投資の強化が微減益の要因ですが、グローバルな安定供給体制の構築に向けて、生産技術や製造管理を担うエンジニアの需要が非常に高まっています。
注目職種:
生産技術エンジニア、プロセス開発エンジニア、工場製造管理
エネルギー・環境フィールド
[事業内容]自動車メーカー向けに、燃焼計測システムや排ガス測定装置などの提供および保守サービスを展開しています。(注:インドの新規連結子会社を含みます)
[業績推移]売上高は304億円(前年同期比+18.0%)、営業利益は17億円(同+127.4%)と驚異的な増収増益を記録しました。
[注目ポイント]世界的な電気自動車(EV)シフトの進捗が緩やかになった結果、ハイブリッド車(HEV)開発向けに燃焼計測等の需要が急増しています。インド企業の連結化などの構造変化も起きており、変化の激しい自動車産業のニーズに対して柔軟かつ迅速なソリューション提案ができる人材が広く求められています。
注目職種:
アプリケーションエンジニア、サービスエンジニア、自動車関連ソリューション営業
バイオ・ヘルスケアフィールド
[事業内容]病院や検査機関向けに血球計数装置などの医療用計測機器を販売するほか、最先端のライフサイエンス領域における製品開発を行っています。
[業績推移]売上高は98億円(前年同期比+11.5%)と堅調な増収を確保した一方、営業利益は6億円の損失となりました。
[注目ポイント]欧州における血球計数装置の販売増加や円安が売上を牽引しました。利益面ではライフサイエンス領域への先行投資の継続により損失を計上していますが、中長期の成長を見据えた新製品開発やグローバルな薬事規制に対応できる高度なスペシャリストが活躍できるフィールドです。
注目職種:
ライフサイエンス研究開発員、医療機器フィールドエンジニア、海外薬事担当
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年12月期 第1四半期 決算説明会 P.5
同社は、先端材料・半導体フィールドにおける直近の受注動向が想定を上回ったことなどから、通期の売上高予想を3,730億円、営業利益予想を680億円へと引き上げました。売上高とすべての利益項目において過去最高を更新する見通しであり、極めて高い成長フェーズにあります。
業績の拡大に伴い、中長期のインフラ拡張に向けた投資も加速しています。当期は設備投資額200億円、研究開発費275億円を計画しており、「京都福知山新工場の竣工」による安定供給体制の強化や、2028年のグローバル新本社完成に向けたビッグプロジェクトが進行中です。これらの量産体制自動化や次世代の技術革新を支えるため、先端技術エンジニアやグローバル事業推進人材の採用が非常に重視されています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
同社の志望動機を構築する際は、単に「分析機器の大手企業」という安定性に惹かれたとするのではなく、市場トレンドの先を見据えた圧倒的な製品開発力とグローバル戦略に共感している点をアピールするのが効果的です。具体的には、AI需要を背景とした「福知山新工場の竣工」による半導体供給力の増強や、オセアニア地域でのビジネス開拓に向けた「豪州企業の買収」といった、直近の具体的な成長マイルストーンに着目します。「独自のニッチ領域で世界のデファクトスタンダードを支える製品群に携わり、自らの専門技術やグローバルな視野を活かして、世界の産業発展に貢献したい」という姿勢を伝えることで、高い評価に繋がります。
面接での逆質問例
面接の逆質問では、最新の設備投資計画やフィールド別の構造変化を正しく捉え、高い当事者意識を示しましょう。例えば、先端材料・半導体フィールドの大幅な上方修正を踏まえ、「当期は先端材料・半導体フィールドにおける旺盛な受注を背景に通期予想を大幅に上方修正され、総額約200億円規模となる福知山新工場が竣工したと拝見しました。この自働化・効率化を追求した量産技術の旗艦工場が安定稼働を迎えるなかで、私が志望する部門において、短期的あるいは中長期的にどのような成果が期待されているのか、また中途採用者が即戦力として果たすべき役割について伺えますでしょうか」と質問します。これにより、経営メッセージを理解して行動できる優秀な人材として印象づけることができます。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
土日祝日は基本的に休みになるため
必要に応じて有給を使うことももちろん可能であったし、営業だとしても休日出勤もほぼなく、土日祝日は基本的に休みになるため、ライフワークバランスを重視したい方にも特段問題はないと思われる。
(20代後半・代理店営業・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年12月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2026年12月期 第1四半期 決算説明会



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