ネクソンの転職研究 2026年12月期1Q決算に見るキャリア機会

ネクソンの転職研究 2026年12月期1Q決算に見るキャリア機会

ネクソンの2026年12月期1Q決算は、売上収益が前年比33.6%増の1,522億円と過去最高を更新、海外展開の急拡大や管理体制の刷新が進んでいます。「なぜ今ネクソンなのか?」「転職希望者がどの事業で、どんな役割を担えるのか」を整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

第1四半期として過去最高の売上収益1522億円を達成する

当第1四半期において、新作『ARC Raiders』のグローバルでの大ヒットやメイプルストーリーフランチャイズの持続的な成長を背景に、売上収益は前年同期比33.6%増の1,522億円、営業利益は同39.8%増の581億円となり、過去最高の四半期業績を更新しました。

中国でのアラド戦記モバイル開発をテンセントへ移管する

構造改革の一環として、中国向け『アラド戦記モバイル』の開発体制をテンセントへ移管し、ハイパーローカライゼーションを強化します。これにより地域最適化を加速させるとともに、ネオプルがクリエイティブ統括に専念する構造的な収益力の向上を目指します。

ポートフォリオ精査により3つのプロジェクトを中止する

プロダクトポートフォリオの徹底的な見直しを進めた結果、3つの開発プロジェクトの中止を決定しました。一方で、経営陣が期待を寄せる『NAKWON』および『Woochi the Wayfarer』へ追加投資を配分する選択と集中の戦略を推進中です。

1 連結業績ハイライト

当第1四半期は新作の大ヒットと主要フランチャイズの拡張が相乗効果を発揮し、売上収益・各利益ともに前年同期を大きく上回る極めて好調な決算となりました。
2026年度第1四半期業績ハイライト

出典:決算説明資料 2026年度第1四半期 P.10

売上収益

152,234百万円

+33.6%

営業利益

58,163百万円

+39.8%

親会社の所有者に帰属する四半期利益

57,225百万円

+117.8%

※調整後営業利益 = 59.5十億円(損失等の「その他の費用」を除いた営業利益、事業の経常的な業績を測る指標)

当第1四半期連結累計期間は、グローバル市場で大ヒットを記録している『ARC Raiders』の強力な増収寄与に加え、メイプルストーリーフランチャイズが前年同期比42%増と大幅に伸長したことにより、売上収益および営業利益が過去最高を達成しました。費用面では人員増に伴う人件費やマーケティングコスト、プラットフォーム利用料等の売上原価・販管費が増加したものの、圧倒的な増収効果に加え、前年同期に発生した為替差損から当期は145億円の為替差益へ転じたことで、親会社の所有者に帰属する四半期利益は前年同期比で2.1倍を超える大幅な増益を記録しています。



なお、通期の業績予想については、オンラインゲーム市場の成長速度やユーザーの嗜好変化といった不確定要素が多く定量的予測が困難なため、翌四半期(中間期)の業績予想のみをレンジ形式で開示しています。現時点では第2四半期までの合理的な見通しに沿って計画を着実に推進中であり、下半期に向けた施策展開に注力しています。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

各所在地(報告セグメント)における売上収益・利益動向を網羅し、各エリアの戦略的背景と求める専門人材のニーズを詳しく分析します。
2026年度第1四半期売上構成

出典:決算説明資料 2026年度第1四半期 P.11

韓国セグメント

【事業内容】子会社NEXON Korea Corporationを中心に、PCオンライン・モバイルゲームの制作、開発、および国内配信を行い、中国ライセンス供与に係るロイヤリティ収益も含みます。

【業績推移】売上収益は101,769百万円(前年同期比3.2%減)、セグメント利益は38,570百万円(同13.1%減)となりましたが、概ね業績予想のレンジ内で着地しています。

【注目ポイント】『MapleStory: Idle RPG』の貢献やPC版『メイプルストーリー』が周年アップデートの成功で予想を上回った一方、『アラド戦記』のPC版は前年の高い比較水準により減収となりました。ライブ運用の高度化とIP成長戦略を同時並行で進めており、既存フランチャイズの再活性化を担う運用・開発専門人材の採用可能性が高まっています。

注目職種:ゲームディベロッパー、ライブ運用プランナー、データアナリスト

日本セグメント

【事業内容】日本国内におけるPCオンラインゲームおよびモバイルゲームのパブリッシング・配信事業、ならびにグループ全体の統括機能を担っています。

【業績推移】売上収益は1,404百万円(前年同期比11.4%減)となったものの、販売管理費の効率化等によりセグメント損失は216百万円(前年同期は665百万円の損失)へ赤字幅が大幅に縮小しました。

【注目ポイント】国内市場では『メイプルストーリー』が成長アイテムの販売好調により前年同期比で増加した一方、モバイル事業の一部減収が影響しました。しかし、損益構造の改善が着実に進んでおり、今後はグローバル新作の国内展開を加速させるため、マーケティングやパブリッシング事業における即戦力の専門人材が求められる環境が整備されつつあります。

注目職種:パブリッシングマネージャー、マーケティングスペシャリスト、ライセンス営業

中国セグメント

【事業内容】中国市場における現地パートナーを通じたライセンスビジネスの展開、およびローカライズサポート業務を担っています。

【業績推移】売上収益は698百万円(前年同期比59.9%増)、セグメント利益は327百万円(同2,298.2%増)と驚異的な成長率を記録しました。

【注目ポイント】現地法人としての規模は比較的小さいものの、パブリッシング契約を10年間延長したテンセントとの強固なパートナーシップを基盤に、圧倒的な利益率を誇る重要拠点です。開発の移管に伴い、現地パブリッシャーとの密接な連携やクリエイティブの品質統括を担う、ブリッジ人材やプロジェクトマネージャーへの需要が非常に高まっています。

注目職種:海外事業プロジェクトマネージャー、ローカライズディレクター、パブリッシャーコーディネーター

北米セグメント

【事業内容】北米地域におけるPCおよびコンソール・モバイルゲームのパブリッシング展開、現地ユーザーに向けたマーケティングを担当しています。

【業績推移】売上収益は7,472百万円(前年同期比39.5%増)と伸長し、セグメント利益は1,161百万円(前年同期は114百万円の損失)となり、劇的な黒字転換を達成しました。

【注目ポイント】グローバル展開の主軸である『ARC Raiders』の好調と『MapleStory: Idle RPG』の大ヒットが直接的に業績を牽引しました。これまでのモバイル中心からPC・コンソール市場への本格シフトが結実しており、海外市場向けの大規模マーケティングや、プロダクト展開の戦略立案に強みを持つグローバルパブリッシング人材の活躍の場が急速に拡大しています。

注目職種:海外パブリッシングプロデューサー、マーケティングディレクター、コンソールゲーム展開マネージャー

その他セグメント

【事業内容】欧州およびアジア諸国(韓国、中国、日本を除く)におけるオンラインゲーム・モバイルゲームのパブリッシング、および運営サポート業務全般を担っています。

【業績推移】売上収益は40,891百万円(前年同期比2,706.3%増)、セグメント利益は19,065百万円(前年同期は2,126百万円の損失)と、驚異的な業績爆発と黒字転換を記録しました。

【注目ポイント】売上の急増は、主に前年10月にグローバルリリースされた『ARC Raiders』の売り切り型タイトルとしての売上集中、および台湾市場での『MapleStory Worlds』旧正月アップデートの成功によるものです。多国籍な市場を相手にするため、高度なハイパー・ローカライゼーションやクリエイターコミュニティの運営など、新しいビジネス展開に対応できる多様な専門人材を必要としています。

注目職種:コミュニティマネージャー、ローカライゼーションスペシャリスト、国際ビジネス開発

3 今後の見通しと採用の注目点

第2四半期は季節要因等による一時的な減収を想定するものの、下半期の大型アップデートや新規パイプラインの投入により持続的な成長基盤を固める方針です。
2026年度第2四半期業績見通し

出典:決算説明資料 2026年度第1四半期 P.19

第2四半期会計期間においては、売上高106,956〜119,671百万円、営業利益16,059〜25,343百万円のレンジ予想を開示しています。前年の好調だった反動や、売り切り型ゲームである『ARC Raiders』の売上が発売初期の集中期を経て平常化していく影響から一時的な前年同期比での減収を見込んでいますが、これは織り込み済みの計画です。6月にはFCフランチャイズでワールドカップに合わせた大型アップデートとユーザー獲得施策を展開し、さらに『メイプルストーリー』のサマーアップデートなど、下半期に向けた勢いを取り戻すための改善施策を強力に展開予定です。

また、パイプライン(今後発売予定の新作ラインナップ)として、2026年中に『Project T』や『アズールプロミリア』、『Dungeon&Fighter: Idle RPG』のグローバル配信が控えており、2027年には『NAKWON: LAST PARADISE』のローンチを計画しています。これらの新規大型タイトルを確実に成功へと導くため、全社的なIP拡張に貢献できるゲーム開発およびマーケティング領域の採用強化に大きな注目が集まっています。

4 求職者へのアドバイス

HINT

志望動機のヒント

同社が強力に進めている「IP成長戦略」における「垂直方向の成長(既存大ヒット作の拡張・再活性化)」と「水平方向の成長(新規大ヒット作の創出)」への理解をアピールすることが鍵です。特に、文化的背景に合わせた「ハイパー・ローカライゼーション」の推進や、PC・コンソール市場へのグローバルなシフトにおいて、自身のこれまでの開発・運用・マーケティング経験がどのように再現可能な成功モデル構築に貢献できるかを具体的に語ることで、意欲の高さを強力にアピールできます。

Q&A 面接での逆質問例

「中国市場における『アラド戦記モバイル』の開発がテンセントへ移管されましたが、今後日本や韓国のクリエイティブ統括チームと現地のパブリッシャー側との連携をより強固にする上で、どのようなスキルセットを持った人材が最も求められていますか?」

「『Project T』や『アズールプロミリア』など、2026年に向けた豊富なパイプラインが控えていますが、これら新規IPを世界市場で垂直・水平に立ち上げるに際し、現在パブリッシング組織が直面している最大の課題と、今回新規採用する人材に期待するミッションについて教えてください。」

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断의 参考となるよう編集部で選定しています。
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キャリアが途絶えることはありません

時短勤務の方も多く、女性だからということでキャリアが途絶えることはありません。

(30代前半・ゲームプランナー・女性) [キャリコネの口コミを読む]
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裁量がほぼないため

部署によっては裁量がほぼないため、ゲーム業界で何かを成し遂げたい人にはミスマッチです。

(30代前半・ゲームプランナー・女性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 株式会社ネクソン 2026年12月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
  • 株式会社ネクソン 決算説明資料 2026年度第1四半期

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。


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