0 編集部が注目した重点ポイント
① リニアモータ事業を工作機械部門へ統合し内製化を加速する
2026年12月期より、従来「その他」に含まれていたリニアモータ事業を工作機械セグメントへ統合しました。外部顧客向けリソースを内製化に集中させることで、主力製品の競争力を引き上げる構造的変化を断行しています。開発・製造の連携が強化され、エンジニアにとってより製品の根幹に深く関われる環境が整っています。
② 外部パートナーとの提携でソリューション型ビジネスへ転換する
アドバンテッジパートナーズ(AP社)との資本業務提携により、単なる「機械売り」から「ソリューション提供」への変革を推進中です。データ分析力の向上やM&Aの積極活用を掲げており、経営企画や営業戦略などの分野で、外部の知見を活かした組織改革の中核を担う機会が拡大しています。
③ 累進配当の導入で強固な経営基盤と自信を提示する
2026年度より配当方針を変更し、減配を行わない「累進配当」を基本方針として導入しました。2029年度までの4年間で総還元性向70%以上を目指すなど、利益成長への強いコミットメントを示しています。財務の安定性と成長への投資意欲が両立しており、長期的なキャリア形成を見据えた転職先として魅力的な指標となっています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年12月期 第1四半期 決算説明資料 P.5
売上高
216.2億円
+14.9%
営業利益
17.7億円
+38.8%
経常利益
21.9億円
+100.8%
四半期純利益
19.5億円
+106.8%
2026年12月期第1四半期は、売上高216億24百万円、営業利益17億78百万円と大幅な増収増益となりました。主力の工作機械事業において、中華圏でのモバイル関連やNEV(新エネルギー車)向け需要を的確に捉えたことが大きく寄与しています。また、工場稼働率の上昇により売上総利益率が36.7%(前年同期比+1.6pt)へ改善しており、収益体質の強化が進んでいます。
営業外収益では為替差益2億円や固定資産売却益3億円を計上したことで、純利益は前年同期の約2倍となる飛躍的な伸びを見せています。
通期予想に対する進捗率は、営業利益で32.3%、当期純利益で38.4%に達しており、1Qの実績としては非常に堅調な推移と言えます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年12月期 第1四半期 決算説明資料 P.10
工作機械事業
事業内容:形彫り・ワイヤ放電加工機、マシニングセンタ、金属3Dプリンタ等の開発・製造・販売。
業績推移:売上高166.7億円(+22.4%)、セグメント利益23.0億円(+46.6%)。
注目ポイント:(注:当期よりリニアモータ事業を統合)中華圏でのNEVや電子部品向け需要が爆発的に増加。また、データセンター向け光コネクタ等の超精密加工領域が好調です。リニアモータの内製化集中により、世界トップクラスの精度を支えるエンジニアの重要性がさらに高まっています。
産業機械事業
事業内容:V-LINE方式を特徴とする射出成形機(プラスチック成形機)の提供。
業績推移:売上高23.8億円(+1.2%)、セグメント利益0.7億円(+19.0%)。
注目ポイント:自動車関連の投資は伸び悩むものの、データセンター向けの光コネクタやスマートフォン用部品が堅調。研究開発費が増加傾向にありますが、独自の成形技術による高付加価値モデルへのシフトが進んでおり、特定分野への専門特化が強みとなっています。
食品機械事業
事業内容:製麺機、無菌包装米飯(パックご飯)製造装置等の食品加工システム。
業績推移:売上高13.0億円(-14.9%)、セグメント利益2.0億円(-34.5%)。
注目ポイント:パックご飯製造装置の競争激化により減収となりましたが、製麺・惣菜設備は国内外で安定。特に海外での「食の高品質化」を背景に、中華圏や韓国での需要が継続しています。今後は欧米市場の開拓も掲げており、グローバルな営業・施工管理の需要が生まれています。
その他事業
事業内容:精密コネクタ等の受託生産(金型成形)、セラミックス製品、LED投光器等の販売。
業績推移:売上高12.6億円(-3.7%)、セグメント利益0.1億円(-55.6%)。
注目ポイント:要素技術事業における一部案件の後ろ倒しが影響しました。一方で金型成形事業は政府支援を背景とした中国向け自動車関連需要が下支えしています。要素技術をベースとした多角的な展開を模索しており、新規事業の種を探る企画職の活躍が期待されます。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年12月期 第1四半期 決算説明資料 P.23
ソディックは2029年度に売上高1,000億円、営業利益100億円を掲げる中期経営計画を推進中です。足元では1Q時点で通期利益予想の3割以上を達成しており、計画の達成に向けた強力なモメンタムを維持しています。特にPBR1.0倍超の早期実現を目標としており、IR活動や株主還元の強化と並行して、本業の収益性向上が急務となっています。
外部パートナーであるAP社の知見を活かした「脱・中国依存」を掲げるグローバル化や、サービス・消耗品販売比率を高める「ソリューション型ビジネス」への転換は、既存の技術者集団にとって大きな挑戦です。伝統的なモノづくりの強みを守りつつ、DXやデータ活用によって新しい価値を生み出せるDX人材やマネジメント層の採用が、今後の成長の鍵を握ると見られます。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
世界初の技術を多数保有する「技術のソディック」が、現在「第二の創業」とも言える変革期にあることに触れましょう。リニアモータの内製化集中やAP社との連携による組織改革に対し、自身の専門性(技術、営業、企画等)がいかに事業の「高付加価値化」に貢献できるかを具体的に示すのが有効です。
面接での逆質問例
・「AP社との提携による組織改革プロジェクトにおいて、現場レベルで最も期待されている変革のポイントは何でしょうか?」
・「リニアモータ事業の内製化集中により、工作機械の製品開発スピードや独自性はどのように進化するとお考えですか?」
・「高付加価値なソリューション提供を加速するにあたり、営業やサービス担当者に求められる新たなスキルセットは何だとお考えですか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
人柄で統率力のある人のほうが出世しやすい
海外赴任を経験する人も多く、現地工場での赴任などがあると、出世コースに乗りやすくなる。技術的に秀でている人というより、人柄で統率力のある人のほうが出世しやすい。
(20代後半・プログラマ・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年12月期 第1四半期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2026年12月期 第1四半期 決算説明資料



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