0 編集部が注目した重点ポイント
① 中国に新子会社を設立し直販体制を強化する
2026年4月に、中国・上海にて新たな連結子会社「雅萌(上海)商貿有限公司」を設立しました。新たなECプラットフォームでのBtoC事業を自社運営することで、収益性の向上とブランド管理の徹底を目指しています。海外市場での主導権を握るための構造改革であり、グローバル展開を担う人材にとって大きなキャリア機会となります。
② 銀座旗艦店が単月売上の過去最高を更新する
2026年3月、銀座旗艦店において単月売上が過去最高を更新しました。インバウンド需要の強力な取り込みに加え、国内顧客への体験価値向上が奏功しています。独自の顔専門トレーニングジム「FACE LIFT GYM」の新規利用者も増加しており、実店舗を通じたブランド体験の提供が強力な成長エンジンとなっています。
③ 中期経営計画を見直し利益成長を加速させる
2028年12月期に売上高500億円、営業利益50億円以上を目指す新たな目標を掲げました。美顔器を重点戦略カテゴリーとし、海外売上比率を40%まで引き上げる計画です。研究開発体制の再編やブランド戦略の一本化など、経営のグランドデザインを抜本的に再構築しており、変革を推進する専門人材の重要性が高まっています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年12月期 第1四半期 決算補足説明資料 P.4
売上高
6,524百万円
営業利益
Δ15百万円
経常利益
49百万円
四半期純利益
14百万円
当第1四半期の売上高は6,524百万円となりました。前年同期(2025年1-3月)比で1,020百万円の増収となっており、中国市場でのEC売上増や銀座旗艦店の好調が寄与しています。営業利益段階では15百万円の損失となりましたが、増収効果と売上総利益率の改善により、前年の損失(参考値201百万円)から赤字幅を大幅に縮小させています。
通期予想の売上高27,500百万円に対し、第1四半期時点の進捗率は約23.7%となっており、2026年12月期の目標達成に向けて着実に歩みを進めている状況です。利益面でも「黒字化・利益優先」の必達に向け、収益構造の改革が進んでいます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年12月期 第1四半期 決算補足説明資料 P.5
店販部門
事業内容:家電量販店、大手百貨店、バラエティショップ等への販売、および直営店(銀座旗艦店含む)の運営。
業績推移:売上高2,036百万円、セグメント利益564百万円。前年比で売上高+576百万円、利益+407百万円と大幅な増収増益を達成。
注目ポイント:銀座旗艦店を中心としたインバウンド需要の取り込みに加え、高付加価値製品「YA-MAN THE MIYABI」などの販売が伸長しています。2026年3月には高島屋初の常設店をオープンするなど、対面での体験価値を重視した戦略を展開しており、接客を通じたブランディングを担う人材への期待が高まっています。
海外部門
事業内容:海外の通信販売業者、卸売業者、および現地個人顧客への販売。
業績推移:売上高2,335百万円、セグメント利益41百万円。売上高は前年比で+909百万円と大きく拡大。
注目ポイント:中国市場では規制対応と製品拡充を進め、国際女性デーイベントで上位ランクインを達成。米国市場では「アンソロポロジー(Anthropologie)」等への展開を開始しました。2026年4月設立の新子会社による自社運営化も進んでおり、グローバルでのBtoCビジネス構築に長けた人材の活躍フィールドが広がっています。
直販部門
事業内容:インフォマーシャル、雑誌、Web等を用いた個人顧客への直接販売。
業績推移:売上高1,408百万円、セグメント利益251百万円。自社ECサイトにおける顧客育成に注力。
注目ポイント:2026年3月からTikTok Shopへの取り組みを強化しており、ソーシャルコマース領域での接点拡大を図っています。既存顧客の育成と新規獲得のバランスを最適化するための、データ駆動型のデジタルマーケティングスキルが求められています。
通販部門
事業内容:テレビ通販会社、カタログ通販会社、インターネット専売業者向けの卸売。
業績推移:売上高595百万円、セグメント利益197百万円。地上波テレビ通販の採用数減少が影響。
注目ポイント:収益性の高いチャンネルへの選択と集中を進めています。厳しい環境下でも独自の製品価値をメディア側に提案し、番組枠を確保できる営業提案力が重要となっています。
その他(先端電子部門等)
事業内容:先端電子機器の受託開発・製造等。
業績推移:売上高149百万円、セグメント利益67百万円。
注目ポイント:美容機器開発で培った電子技術を横展開し、安定的な利益貢献を続けています。グループの技術基盤を支える重要な役割を担っています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年12月期 第1四半期 決算補足説明資料 P.8
同社は現在、将来の成長基盤を強固にするための「変革期」にあります。2028年12月期に向けた新目標「売上高500億円」の達成に向け、LED搭載マスクなどのグローバル戦略製品の開発や、研究開発体制の再編を推進しています。特に米国のFDA(食品医薬品局)認証取得に向けた準備が3機種目で進行しており、北米市場でのプレゼンス向上に注力する方針です。
また、新領域として家庭用医療機器およびシニア層向けの業務用機器の開発にも着手しました。すでに医療機器製造販売業の許可は取得済みであり、今期中に製造・販売・修理の各許可も取得予定です。美容の枠を超え、ヘルスケア領域へと事業を拡大させていく局面にあるため、規制対応や高度な製品開発を担うプロフェッショナルの採用が加速すると見込まれます。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
同社は「日本発」のグローバルブランドとして、美容機器のマーケットシェアNo.1を目指しています。独自の「CERTEC」技術やRF(ラジオ波)といった技術的優位性を理解し、それらをいかにして海外市場や医療機器市場といった「新しいフィールド」で花開かせるか、自身の経験を絡めて語ることが有効です。特に、中国での自社運営EC体制への移行や、米国市場での認知拡大に貢献できる具体策を提示できると、変革を求める現在の組織に強く刺さるでしょう。
面接での逆質問例
・「上海の新子会社設立により、現地のマーケティング戦略や意思決定のスピード感はどう変化すると期待されていますか?」
・「家庭用医療機器への進出にあたり、従来の美容機器事業と研究開発体制のシナジーをどのように最大化させる計画でしょうか?」
・「中期経営計画で掲げている『ブランド戦略の一本化』に向けて、現場のコミュニケーションコストや費用管理をどのように効率化されていますか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
教育体制はない
社長へ提案する力、説得する力、全部自分にかかってるのに教育体制はないので経営や事業が自分でできるレベルに自分にならないと仕事楽しめないと思われる
(20代後半・営業企画・女性) [キャリコネの口コミを読む]社員も女性が多くパワフルな方が多かったです
女性商材が多いことや社長が女性なので、男女が理由に昇級に影響があることはありません。また、社員も女性が多く、パワフルな方が多かったです。部長クラスに女性の方もいますし、主任なども女性が多くいます。出産直後に現場復帰された方もいます。
(30代前半・マーケティング・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年12月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
- 第53期(2026年12月期)第1四半期 決算補足説明資料



上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。