0 編集部が注目した重点ポイント
① 人的資本への積極投資で組織基盤を強化する
2026年12月期1Qにおいて、営業利益が前年比で減少した主な要因は、人的資本への投資によるコスト上昇です。具体的には人件費率が0.8%上昇しており、これは従業員の待遇改善や教育・研修体制の強化に充てられています。転職者にとっては、人材をコストではなく投資対象と捉える企業姿勢は、長期的なキャリア形成において大きな魅力となります。
② ストック型ビジネスモデルへの転換を推進する
経営戦略として、直営店の売却や営業委託を積極的に進め、ストック型のビジネスモデルへの転換を図っています。FC事業の拡大や運営変更(直営から委託・FC店へ)を推進することで、収益の安定化を目指しています。この構造改革により、店舗運営の現場だけでなく、フランチャイズ開発や加盟店支援といった本部機能での専門職需要が高まることが予想されます。
③ 串家物語を筆頭に主力ブランドが既存店売上を更新する
「串家物語」が既存店売上高前年比103.1%、「まいどおおきに食堂」が103.7%と、主力ブランドが堅調に推移しています。季節フェアやSNSを活用した認知度向上策が功を奏しており、集客力が向上しています。特に「串家物語」は店舗数も増加しており、勢いのあるブランドで店舗マネジメントや商品開発に携わりたい方にとって、活躍のフィールドが広がっています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年12月期 第1四半期決算説明資料 P.2
売上高
8,106百万円
+2.2%
営業利益
277百万円
-26.0%
EBITDA
415百万円
-17.8%
※EBITDA=営業利益+減価償却費
2026年12月期第1四半期の連結売上高は81億6百万円となり、前年同期比で2.2%増の増収を達成しました。一方で、営業利益は2億77百万円(同26.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億97百万円(同8.1%減)となっています。利益面での減少は、賃上げによる人件費の増加や、株主数増加に伴うIR関連費用の計上といった、企業価値向上に向けた必要不可欠なコスト増が主因です。
通期業績予想に対する進捗状況については、通期営業利益予想5億10百万円に対し、第1四半期時点で2億77百万円を計上しており、進捗率は54.3%と非常に高い水準にあります。第2四半期以降、人的投資による生産性の向上が期待されることから、通期目標の達成に向けて順調な滑り出しと言えます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年12月期 第1四半期決算説明資料 P.5
直営事業
事業内容:「まいどおおきに食堂」「串家物語」「つるまる」「さち福や」「えびのや」などの自社ブランドを国内および海外で展開する主力セグメントです。
業績推移:売上高は77億38百万円(+2.8%)、セグメント利益は7億32百万円(-7.1%)と増収減益の着地となりました。
注目ポイント:既存店舗の業績改善が顕著で、「串家物語」は既存店売上高前年比103.1%を達成しました。時間帯別売上分析によるシフトコントロールや、SNSを活用した集客施策が成果を上げています。特に「串家物語」の店舗数は前年同期比で6店舗増加しており、成長スピードが加速しています。データに基づいた適切な販促活動と店舗オペレーションの磨き込みにより、ブランド価値の向上が図られています。
注目職種:店長候補、商品開発、販売促進企画、エリアマネージャー
FC事業
事業内容:フランチャイズ加盟店の開発・支援、および社員独立制度による営業委託店舗の運営管理を行う事業です。
業績推移:売上高は3億68百万円(-9.7%)、セグメント利益は2億70百万円(-5.7%)となりました。
注目ポイント:直営店から営業委託・FCへの切り替えを積極的に進めており、収益構造をストック型ビジネスへシフトしています。加盟店とのコミュニケーション強化による問題解消や、環境に適した業態変更の提案を継続しています。今後は直営店の売却を含めた事業規模の拡大を狙っており、フランチャイズビジネスの構築やコンサルティングに長けた人材の活躍機会が拡大する局面です。
注目職種:スーパーバイザー(SV)、FC開発、経営コンサルティング
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年12月期 第1四半期決算説明資料 P.4
2026年12月期の通期見通しについて、同社は売上高326億53百万円、営業利益5億10百万円とする当初計画を据え置いています。国内では年間15店舗の新規出店、100店舗の改装・業態変更を計画しており、既存店活性化への意欲が非常に高いことが伺えます。特に「大衆というカテゴリで日本一の外食企業となる」という目標に向け、主力ブランドのブラッシュアップに注力する方針です。
海外展開も重要な成長ドライバーです。フィリピンでは「つるまる」が8店舗まで拡大しており、今後もアジア圏を中心に新規出店を加速させる計画です。グローバルな視点での事業拡大が進む中で、海外店舗の立ち上げや運営管理に携われるグローバル人材の需要が高まっています。また、DX投資やSNSを活用したマーケティングも強化しており、デジタル領域の専門性も高く評価される環境が整っています。
4 求職者へのアドバイス
HINT 志望動機のヒント
「まいどおおきに食堂」や「串家物語」といった、強力なブランド力を持つ既存事業をさらに成長させたいという意欲が重要です。資料内でも強調されている人的資本への投資という姿勢に共感し、自身のスキルを通じて「日本一の大衆外食企業」という目標に貢献したい旨を伝えるのが効果的です。また、ストック型ビジネスへの転換など、経営の効率化・近代化に興味がある点もポジティブに評価されるでしょう。
Q&A 面接での逆質問例
・「1Q決算で掲げられた人的資本への投資について、現場の店長やスタッフの教育体制には具体的にどのような変化が期待されていますか?」
・「ストック型ビジネスモデルへの転換にあたり、本部のSVや開発部門に求められる役割やスキルセットはどのように変化するとお考えでしょうか?」
・「フィリピンなどの海外事業の拡大において、中途採用者が即戦力として貢献できる具体的なプロジェクトや課題はありますか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
お客様の楽しそうな姿を見ると元気が出る
カラオケでの接客業務が主ですが、お客様も楽しみにきているので基本的には楽しく接客ができます。お客様の楽しそうな姿を見ると自分も元気が出ます。
(30代前半・ショップスタッフ・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社フジオフードグループ本社 2026年12月期 第1四半期決算短信
- 株式会社フジオフードグループ本社 2026年12月期 第1四半期決算説明資料



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