0 編集部が注目した重点ポイント
①YOCABITOの譲渡検討で収益基盤を強化する
ビジネスイノベーション事業を担う株式会社YOCABITOにおいて、単品管理による商材厳選や固定費削減が進み営業損失が縮小しました。さらに当期より、業績最適化に向けた事業自体の譲渡も含めた検討を開始していることが質疑応答で示されました。不採算領域の抜本的再編にともない、コア事業へのリソース集中が進むことで、転職者にとっては主要ITコンサルティング領域でのキャリア機会がさらに拡大する可能性を秘めています。
②新規案件の堅調な獲得で売上高182億円を達成する
2026年12月期第1四半期の連結業績は、売上高が18,262百万円(前年同期比5.4%増)、営業利益が3,433百万円(同3.0%増)となり、旺盛な企業のデジタル投資需要を背景に増収増益を達成しました。金融機関向けシステムや大規模な経営改革プロジェクトのグランドデザイン案件が順調に立ち上がっており、先行投資をこなしながらも極めて強固な成長トレンドを維持しています。
③AI投資を前期比倍増させ生産性向上を加速する
最先端AI技術の社会実装に対応するため、今期のAI関連投資を前期比で倍増させる成長シナリオが議論されています。すでに開発フェーズにおいて独自のAIレビュー機能などで明確な効果を確認しており、今後は設計フェーズまで活用範囲を広げる計画です。知財へAIを組み込む価値向上など、高度なテクノロジーを推進できる専門人材の獲得が強く求められています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年12月期第1四半期 決算説明会資料 P.4
売上高
18,262百万円
+5.4%
営業利益
3,433百万円
+3.0%
経常利益
3,509百万円
+7.9%
四半期純利益
2,357百万円
+18.0%
※EBITDA = 営業利益 + 減価償却費 + のれん償却額(当第1四半期実績は4,255百万円、前年同期比 +1.1%、企業の本質的な収益力を示す指標として活用)
当第1四半期連結累計期間は、主力事業における新規案件の獲得が堅調に推移し、利益率の高いコンサルティングプロジェクトが順調に進捗したことで好決算を達成しました。上期計画に対する進捗率は、売上高が47.9%、営業利益が47.0%、親会社株主に帰属する当期純利益が48.1%をマークしています。1Qの進捗としては非常に理想的な軌道を描いており、業績の進捗状況は概ね順調に推移していると高く評価できます。
期初に設定された通期計画(売上高80,600百万円、営業利益17,500百万円)に対する進捗も想定通りであるため、通期見通しに変更はありません。足元の高稼働率を背景に、下期に向けても安定的な成長と利益の積み上げが期待される経営環境です。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年12月期第1四半期 決算説明会資料 P.7
ITコンサルティング&サービス事業
事業内容:フューチャーアーキテクトや株式会社リヴァンプ、フューチャーインスペース株式会社、FutureOne株式会社、フューチャーアーティザン株式会社、フューチャーセキュアウェイブ株式会社を通じ、経営改革支援や業界特化型パッケージを展開します。
業績推移:セグメント売上高は16,542百万円(前年同期比6.5%増)、営業利益は3,544百万円(同0.4%減)と、一部会社の成功報酬剥落をこなし増収を確保しました。
注目ポイント:フューチャーアーキテクトを中心に総合商社や飲料メーカーの大型グランドデザインが立ち上がったほか、SBI新生銀行向けの次世代バンキングシステム、デジタル庁主導の医療DX関連などインフラ級プロジェクトが好調です。リヴァンプの一過性報酬剥落やインスペースの大型案件終了を、FutureOneの「InfiniOne」新規受注やアーティザンの製造業向け大型受注で補完しています。顧客のビジネスモデルを根本から変革する設計や先端ハード開発に携わる、技術力とビジネス知見を兼ね備えた専門人材が今まさに求められています。
ビジネスイノベーション事業
事業内容:株式会社YOCABITO、東京カレンダー株式会社、ライブリッツ株式会社、株式会社キュリオシティを通じて、EC運営、メディア・デジタルサービス、スポーツデータ分析、ストア・インテリアデザインを提供します。
業績推移:売上高は1,692百万円(前年同期比5.1%減)となったものの、徹底した構造改革の推進により営業損失は25百万円(前年同期は118百万円の損失)へ赤字が大幅縮小しました。
注目ポイント:YOCABITOにおける単品管理による商材厳選、仕入見直し、固定費削減が利益率改善の大きな成果として現れています。さらにライブリッツの球団向けデータ分析システム「FastBall」やECパッケージの拡張案件でのAI活用、キュリオシティによる海外ラグジュアリーブランドのデザイン案件が非常に堅調です。不採算の見直しと同時に、AIを用いた新規ソリューションやブランド価値の最大化を推進しており、自律的に事業のバリューアップを牽引できる経営・マーケティング人材に多くの挑戦機会があります。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年12月期第1四半期 決算説明会資料 P.13
今後の市場環境を見据え、グループでは中長期のトップライン拡大と利益率向上の両立を目指す戦略を進めています。質疑応答で言及された内容によると、第2四半期の目標達成に向けてグランドデザインや要件定義の引き合いが極めて強く、プロジェクト稼働率は通常水準(82〜83%)を大きく超える87%という非常に高い水準に達しており、案件の着実な積み上げによる目標達成に強い自信を見せています。また、フューチャーアーキテクトが抱える食品卸向けの低利益率な大規模プロジェクトが2026年7月末の稼働に向けて順調にテスト最終局面にあり、これが無事に収束することで、来期以降の第1四半期における全体の利益率が大きく改善する見通しです。
さらに、次世代バンキングシステムが福島銀行や島根銀行などの稼働後案件に加えて構築中案件の順次稼働を控えているほか、「FutureBANK」も毎年3〜4行のペースで新規獲得が続いています。これにより、2〜3年後には積み上げ型のライセンス売上規模が飛躍的に拡大する想定です。また、フューチャーセキュアウェイブでは物販中心から高利益率のサービス・コンサル中心へビジネスモデルの変革を推進しており、人的資本への積極投資を通じて、中長期で増収増益基調へ転換を図る体制が整いつつあります。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
同社はAIの社会実装に伴う処理性能や電力効率の課題を見据え、独自開発のAIアクセラレータ「Mark-Ⅰ」を開発するなど、ソフトウェアとハードウェアの両面からブレイクスルーを狙う圧倒的な技術力を強みとしています。面接では、既存の枠組みに囚われず最新テクノロジーを駆使して企業のビジネスを根本から変革したいという挑戦心や、金融インフラの近代化や政府主導の医療DXといった大規模プロジェクトを通じて社会課題の解決に寄与したいという強い意欲を示すことが、極めて強力な志望動機となります。
面接での逆質問例
1. 「2025年から2026年にかけて開発フェーズにおけるAIツールの活用や自社レビュー機能で確かな成果を創出されているとのことですが、2027年以降に予定されている設計フェーズへの広範なAI適用に向け、参画するコンサルタントやアーキテクトにはどのような役割の変化やスキルのアップデートを求めていらっしゃいますか。」
2. 「フューチャーセキュアウェイブにおいて、物販中心からサービス・コンサルティング中心のモデルへ変革し、中長期的な投資計画を顧客へワンストップ提案できる体制を整えているとのことですが、この変革期の組織において中途採用者が早期にコアメンバーとして価値を発揮するために最も重要視される経験は何でしょうか。」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
未経験者でも安心して業務に取り組める環境が整っている
前職の教育制度は非常に充実しており、未経験者でも安心して業務に取り組める環境が整っていました。新人研修では、座学と実務がバランスよく組み合わされており、IT知識がなくても自信を持って業務に臨むことができました。
(30代前半・コンサルティング営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]負担の大きいプロジェクトに配属される
受け身の姿勢では、負担の大きいプロジェクトに配属される可能性もあるため、積極性が求められます。
(50代前半・コンサルティング営業・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- フューチャー株式会社 2026年12月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
- フューチャー株式会社 2026年12月期 第1四半期決算説明会資料(質疑応答要旨含む)



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