0 編集部が注目した重点ポイント
① Schmidbauer参画で欧州売上を19.5%増加させる
前連結会計年度に完了したSchmidbauer社のグループインにより、当第1四半期の欧州売上高が前年同期比19.5%商の165億円へ拡大しました。同社による業績影響額は売上約10億円、営業利益約1.5億円の純増となり、収益源の多様化を担うグローバル事業推進や海外営業のポジションにおいてキャリア機会が大きく広がっています。
② vogtronics完全子会社化でxEV事業拡大を加速する
当第1四半期に合弁会社であったvogtronics GmbHの共同出資持分を全て譲り受け、完全子会社化しました。これにより非支配持分が2,210百万円減少し、本件完全取得を機に中長期的な成長ドライバーであるxEV(電動車)関連の事業拡大や新領域での案件獲得を強化する方針であり、車載向け技術職の採用可能性が高まっています。
③ 固定費と原材料費の低減で営業利益を22.2%増加させる
操業度上昇に伴う固定費負担減少449百万円や原材料費の343百万円低減などを主因に、当第1四半期の営業利益は前年同期比22.2%増の15億円を達成しました。中期経営計画に掲げる損益分岐点の構造的改善が進んでおり、生産性向上を担う生産技術やサプライチェーン管理などの専門人材が活躍できるフィールドが整っています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年12月期第1四半期決算説明資料 P.4
売上収益
384億円
前年同期比:+8.6%
営業利益
15億円
前年同期比:+22.2%
税引前四半期利益
9億円
前年同期比:+12.3%
親会社所有者帰属四半期利益
7億2600万円
前年同期比:+24.0%
※プロフォーマCCC:Schmidbauer社の新規連結による影響を除外して算出したCash Conversion Cycle(運転資本の効率性を純粋に評価するための管理指標)。当第1四半期末時点では94日となっています。
当第1四半期の売上収益は38,428百万円、営業利益は1,511百万円を計上しました。Schmidbauer社の新規連結や欧州におけるxEV関連の復調に加え、生産数量増加に伴う固定費負担の減少や原材料費の低減といった構造改革の成果が実を結び、大幅な営業増益を達成しています。金利負担による金融費用の計上をこなしつつ、親会社の所有者に帰属する四半期利益も前年同期比24.0%増を記録しており、本業の収益力は極めて良化基調にあります。
通期業績予想(売上収益1,560億円、営業利益75億円)に対する第1四半期時点の進捗率は、売上収益が24.6%、営業利益が20.1%となりました。営業利益の進捗率は25%を下回るものの、受注から売上計上までのリードタイムが長いカスタム案件が主体のビジネスモデルであり、3か月先までのローリング・フォーキャストを毎月実施して通期予想を据え置いていることから、業績は概ね順調に推移していると評価できます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年12月期第1四半期決算説明資料 P.5
Asia地域
【事業内容】 中国およびその他アジア地域における車載用・産業用機器向け高周波コイルなどの製造・販売事業です。
【業績推移】 第1四半期の売上収益は前年同期比3.4%増の145億円となり、家電市場の減少を補って増収での着地を果たしました。
【注目ポイント】 家電向けは落ち着きを見せたものの、車載市場での内燃機関関連需要やインダストリー市場での医療関連需要が好調でした。現在、中国における製造間接費の適正化を伴う3か年計画の最終年度を推進中であり、計画通りの固定費削減を完遂する生産管理や、現地のローカル案件を確実に獲得できる海外営業の専門人材が求められています。
North America地域
【事業内容】 北米の車載、データセンター、および民生機器メーカー向けのカスタム製品の提案・販売事業です。
【業績推移】 第1四半期の売上収益は前年同期比1.9%減の72億円となり、車載およびインダストリー向けが伸び悩み微減での推移となりました。
【注目ポイント】 車載向けxEV関連や前年の急速充電器需要の反動減が響いた一方、インダストリー市場でのデータセンター関連需要は堅調であり、家電市場の携帯電話関連需要が前年同期比100.8%増と大幅に伸長しました。中長期に向けてR&Dおよび製造技術体制の強化を掲げており、顧客の高度な要求に即戦力で応えられる技術営業や開発エンジニアへの期待が高まっています。
Europe地域
【事業内容】 欧州アパレル・自動車向けのxEV関連、急速充電インフラ、およびSchmidbauer製品の製造・販売事業です。
【業績推移】 第1四半期の売上収益は前年同期比19.5%増の165億円に達し、地域別で最も高い成長率を記録しました。
(注:前年同期はSchmidbauer関連が未連結のため単純比較不可)。足元でxEV関連や急速充電インフラ関連の需要が復調しており、前連結会計年度に完了した構造改革の効果によって、セグメント利益は前年同期比89.5%増の838百万円と劇的に改善しています。現在はSchmidbauerのPMI(子会社統合プロセス)を推進中であり、組織統合や欧州での新領域開拓を主導できる事業開発人材の活躍の場が広がっています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年12月期第1四半期決算説明資料 P.14
通期の連結業績予想(売上収益1,560億円、営業利益75億円)に変更はなく、計画通りの推移を見込んでいます。新中期経営計画では、短中期でxEV関連、中長期でAIデータセンター関連を収益成長の牽引役とする方針を明確にしています。特にインダストリー市場では、高負荷サーバー向けの電源・冷却関連需要や電力インフラの強化ニーズを背景に、Schmidbauer関連の売上を2028年計画で60億円(2025年実績12億円)へと大幅拡大させる計画です。一方で、中東情勢の緊迫化に伴う物流コストの上昇や原材料価格の変動といった外部環境の不確実性が新たな懸念要因として注視されており、これら地政学的リスクに対応したサプライチェーンの最適化や、損益分岐点を構造的に改善する取り組みを実行できる調達・物流および間接領域の専門人材の重要性が一段と高まっています。
4 求職者へのアドバイス
HINT 志望動機のヒント
スミダコーポレーションは、独自の「巻き線」技術を中核に、世界の主要市場でカスタム製品を提供する「ニッチトップ戦略」を確固たるものにしています。足元ではSchmidbauer社のグループインやvogtronics GmbHの完全子会社化など、成長市場への攻勢と構造改革をスピード感を持って進めており、第1四半期に前年同期比22.2%増の営業利益を叩き出すなど、確かな数値成果が伴っています。同社への志望動機を練る際は、このようなメガトレンド(xEV・AIデータセンター)への集中投資や、損益分岐点を構造的に下げるグローバル改革に対し、自身の専門スキル(営業、生産管理、事業開発など)がどのように貢献できるかを具体的に紐付けることが面接突破の鍵となります。
Q&A 面接での逆質問例
・新中期経営計画に沿ってEU事業でのSchmidbauer社のPMIや、vogtronics社の完全子会社化によるxEV関連の事業拡大が急ピッチで進んでいますが、これらのグローバルな組織統合や新領域の案件獲得を成功させるために、新しく参画する中途採用人材にはどのような初動の成果や役割が期待されていますか?
・中東情勢の緊迫化に伴う物流コストの上昇や原材料価格の変動リスクを想定し、サプライチェーンの最適化や間接領域の生産性向上が掲げられていますが、これらの損益分岐点を構造的に改善するプロジェクトにおいて、現在どのような課題があり、中途採用者にどんなスキルを補ってほしいと考えておられますか?
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
好きな時間を選択できるのはプラスである
勤務時間は3パターン準備されており8:30〜17:009:00〜17:309:30〜18:00の好きな時間を選択できるのはプラスである。
(30代前半・研究開発・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- スミダコーポレーション株式会社 2026年12月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
- スミダコーポレーション株式会社 2026年12月期 第1四半期決算説明資料



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