クロスキャットの転職研究 2026年3月期通期決算に見るキャリア機会

クロスキャットの転職研究 2026年3月期通期決算に見るキャリア機会

クロスキャットの2026年3月期通期決算は、主要事業の拡大により5期連続で過去最高業績を更新し、中期経営計画の目標を1年前倒しで達成。「なぜ今クロスキャットなのか?」「転職希望者がどの事業で、どんな役割を担えるのか」を整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

過去最高を更新し財務目標を1年前倒しで達成する

当期の売上高は17,314百万円、営業利益は2,014百万円に達し、5期連続で過去最高を更新しました。高い稼働率や増収が寄与したことで、中期経営計画で掲げた収益性に係る財務目標およびKPI(重要業績評価指標)を1年前倒しで達成する極めて好調な決算となっています。

ファンドへ500百万円を出資しAI等の協業を推進する

エンドユーザーの多彩なAI・DXニーズに対応するため、SBIデジタルスペースファンドへ500百万円の出資を完了しました。スタートアップ企業との協業によるオープンイノベーションを推進し、社会インフラや企業のDX化を加速させ、新たな収益基盤の構築と持続的成長を目指します。

1 連結業績ハイライト

5期連続の過去最高売上高および各利益の更新を達成し、期初予想を上回る堅調な業績で着地しました。
2026年3月期 決算の概要

出典:2026年3月期 決算短信補足資料 P.2

売上高

17,314百万円

前期比 +6.9%

営業利益

2,014百万円

前期比 +9.7%

経常利益

2,043百万円

前期比 +7.6%

親会社株主に帰属する当期純利益

1,511百万円

前期比 +14.8%

当連結会計年度の業績は、主要事業の活発な需要を背景に全面的な増収増益を達成しました。金融向けや公営競技向けシステム開発が好調に推移し、人的資本への積極的な投資によるコスト増加を高い稼働率と増収効果で完全に吸収して、利益を大きく押し上げています。保有資産の効率化として投資有価証券売却益を計上したことも、純利益の二桁増に寄与しました。

通期業績予想に対する進捗状況の評価としては、売上高が期初予想比1.3%増、営業利益が4.4%増となり、すべての利益指標において当初の通期計画を上回る成果を出しています。期初予想を超えて着地していることから、当期の業績進捗は極めて順調であったと評価できます。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

主力であるSI分野と、成長を力強く牽引するDX分野の双方で、専門人材の確保が急務となっています。
分野別の業績

出典:2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結) P.5

SI(システムインテグレーション)分野

【事業内容】 クレジット、金融、公共、製造、通信、流通などの幅広い業種を対象に、システムの設計、開発、運用・保守にわたる高品質なSIサービスを一気通貫で提供しています。

【業績推移】 売上高は14,852百万円(前期比6.2%増)、売上総利益は3,535百万円(前期比6.7%増)を記録しました。クレジット向けの反動減を金融向け保守の好調等で完全にカバーしています。

【注目ポイント】 銀行業務システムの保守や公営業競技・スポーツ振興くじ向けの受注が大幅に拡大しています。富士通やNTTデータ、国税庁といった強固な顧客基盤を有しており、社会インフラを支える重要システムの安定開発が求められています。公益性の高い分野で高付加価値ビジネスを推進するため、確実な設計・開発を担える経験豊富なシステムエンジニアの需要が非常に高まっています。

注目職種:システムエンジニア(SE)、プロジェクトマネージャー(PM)、ITコンサルタント

DX(デジタルトランスフォーメーション)分野

【事業内容】 クラウドや生成AIなどの先端IT技術を活用したサービスをはじめ、データ利活用のための支援や基盤構築、勤怠管理クラウドなどの自社開発システム関連を幅広く提供しています。

【業績推移】 売上高は2,461百万円(前期比11.6%増)、売上総利益は542百万円(前期比1.7%増)となりました。データ利活用への需要拡大が売上高の二桁成長を力強く牽引しています。

【注目ポイント】 独自のDX推進支援フレームワーク「CC-Dash」を通じ、クラウドやAIを組み合わせた包括的なワンストップサービスを提供しています。事業拡大に伴う先行投資によって原価率は上昇傾向にありますが、顧客企業の業務効率化や生産性向上に直結する受注が大きく伸長しています。先端ITの社会実装を加速させるため、データサイエンティスト等の専門人材が強く求められています。

注目職種:データサイエンティスト、クラウドエンジニア、DXコンサルタント

3 今後の見通しと採用の注目点

さらなる事業拡大に向けて、人的資本投資とグループ経営の強化を並行して推進します。
2027年3月期業績予想

出典:2026年3月期 決算短信補足資料 P.6

2027年3月期の通期業績は、売上高17,900百万円(前期比3.4%増)、営業利益2,150百万円(前期比6.8%増)の増収増益を見込み、6期連続の過去最高更新を目指します。コア事業のさらなる拡大と、AIやクラウドなどの先端技術を活用したサービスの拡充に注力する方針です。採用面では「人材・組織力の強化」を掲げ、継続的な賃上げや新人・中途採用の強化、教育施策の拡充といった人的資本投資を強力に推進します。また、グループ各社の地域性を活かした組織再編や業務一体化を通じて、グループシナジーの最大化も図られます。積極的な投資環境のもとで、自身のキャリアを高められる好機が広がっています。

4 求職者へのアドバイス

HINT

同社は5期連続で過去最高業績を更新しており、非常に安定した成長基盤を持っています。特に富士通やNTTデータ、官公庁といった公益性の高い主要顧客との強固な信頼関係を強みとする一方で、SBIデジタルスペースファンドへの出資を通じたオープンイノベーションや、独自フレームワーク「CC-Dash」による先端DX領域への挑戦も加速させています。志望動機では、確かなSI技術をベースにしながら、最先端のAI・クラウド技術を駆使して顧客のイノベーションに貢献したいという成長意欲をアピールすることが効果的です。

Q&A

・中期経営計画の目標を1年前倒しで達成されたとのことですが、次なるフェーズにおいて、中途採用の専門人材に最も期待される役割やミッションは何でしょうか。

・SBIデジタルスペースファンドへの出資によるオープンイノベーション推進において、現場のシステムエンジニアがスタートアップ企業と協業する具体的な機会や、期待される動きについて教えてください。

・「人材・組織力の強化」として継続的な賃上げやオフィス環境整備が進められていますが、中途入社者が早期にスキルアップし、最大限の力を発揮するための教育支援体制にはどのようなものがありますか。

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
"

上流工程をガンガンやりたいという人には向いていない

何をするかは常駐先によって全く異なるため一概には言えない。基本的には下流工程が多くなるため、プライム案件で上流工程をガンガンやりたいという人には向いていない。なお、やりがいを感じていない社員が非常に多い状況にある。

(30代前半・システムエンジニア・男性)

[キャリコネの口コミを読む]
"

産休後も復職して第一線で活躍している

女性社員の割合は決して多くはないが、働きやすい環境であるように感じる。産休後も復職して第一線で活躍している社員もいる。

(30代後半・法人営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 株式会社クロスキャット 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
  • 株式会社クロスキャット 2026年3月期 決算短信補足資料

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。


関連記事

クロスキャット 転職ガイド:有価証券報告書等から読み解く会社の実態

東京証券取引所プライム市場に上場するクロスキャットは、システム開発やBIビジネスを中心とした情報サービス事業を展開する独立系企業です。当連結会計年度の業績は、売上高162億円(前期比8.5%増)、経常利益19億円(同20.9%増)となり、4期連続で過去最高を更新する増収増益を達成しました。