0 編集部が注目した重点ポイント
① 2026年4月にAI推進室などを新設し専門体制を強化する
2026年4月に「生産技術本部 AI推進室」および「システムコンサルティング室」を新設しました。AI推進室の主導によりビジネスプロセス変革と生産性向上を推進し、システムコンサルティング室により上流工程からの顧客獲得を強化します。中途採用者にとっては、最先端のAI技術を実務に適用するキャリア機会が拡大する見通しです。
② デジタルビジネスの売上高が前期比62.7%増と急成長を遂げる
先進技術やコンサルティングを軸とするデジタルビジネスの売上高が、前期比で62.7%増の13億1500万円へと大幅に拡大しました。不採算案件の発生したエンハンスビジネスから高付加価値領域へのリソースシフトが進んでおり、AI技術やクラウドを活用した企画型ソリューション開発に携わる専門人材の需要が急速に高まっています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.4
売上高
184億9800万円
+0.8%
営業利益
15億5800万円
+12.9%
経常利益
15億8100万円
+13.5%
当期純利益
15億6400万円
+24.0%
当連結会計年度の業績は、DX(デジタルトランスフォーメーション)需要の継続により売上高が184億9800万円(前期比0.8%増)、営業利益が15億5800万円(同12.9%増)の増収増益を達成しました。一部の不採算案件をプライム向け事業の収益性向上等でカバーし、投資有価証券売却益により当期純利益は15億6400万円(同24.0%増)と大幅増益を記録しています。
通期予想に対する達成率は売上高94.9%、営業利益89.1%と計画を下回る結果となりましたが、当期純利益は128.2%と予想を大幅に超過して着地しました。体制構築の遅れから受注が伸び悩んだものの、高収益化への構造転換は着実に前進しています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.6
デジタルビジネス
【事業内容】
デジタル技術を活用した同社発の企画型ビジネスです。コンサルティングサービスや自社プロダクト、ソリューション、知的財産化などのアプローチによって新たな事業創出を目指し、顧客のビジネス変革を支援します。
【業績推移】
コンサルティングおよび先進技術支援案件の受注拡大が順調に進んだ結果、売上高は13億1500万円(前期比62.7%増)となり、非常に高い成長率を記録しています。
【注目ポイント】
自社発ソリューションサービスである「H・CUBiC(人的資本分析サービス)」や「AI自動発注システム」の提供が2026年春から開始されました。今後は提供範囲の拡大とさらなる利益創出を目指す戦略であり、最先端AI技術の実装やデータ分析を担える専門人材の獲得が事業拡大の鍵となっています。高度なスキルを持つエンジニアの活躍フィールドが広がっています。
SIビジネス
【事業内容】
システムの企画から設計、開発、導入までを行うシステムインテグレーションサービスです。マルチクラウドやマイクロサービス案件を軸に、レガシー環境のクラウド環境への移行を進める「Lift&Shift」モデルの確立を目指します。
【業績推移】
モダナイゼーション(システムの近代化)案件の規模拡大や新規案件の獲得が順調に進捗したことにより、売上高は77億3100万円(前期比23.9%増)と大幅な増収を達成しました。
【注目ポイント】
公共分野やエネルギー分野での受注が拡大しており、顧客基盤の拡充が進んでいます。一方で、大規模・高難度案件において体制構築や品質確保の面が追い付かず、受注が想定ほど伸びなかった課題も認識されています。そのため、開発体制のリスクマネジメント強化や品質改善を主導できる、経験豊富なプロジェクトマネージャーや高度IT人材が必要不可欠とされています。
エンハンスビジネス
【事業内容】
顧客のビジネス環境変化や技術進化に合わせ、システムの性能や品質を向上させて価値を高める保守・運用・拡張サービスです。同社が最も強みとするビジネスモデルであり、高生産性・高収益性の実現に向けた取り組みを推進しています。
【業績推移】
収益性の低い案件の見直しや、リソースをデジタルおよびSIビジネス領域へシフトした影響により、売上高は94億5100万円(前期比16.4%減)の減収となりました。
【注目ポイント】
売上高は減少したものの、これは高付加価値領域への選択と集中を進める戦略的シフトの結果です。今後はSIer向け事業における安定的な収益拡大と、設計から保守までを一括で提供する「ワンストップサービス」の確立に向けた対応を推進します。既存領域での規模拡大と収益性向上を両立させるため、業務知識と確かな開発スキルを併せ持つ即戦力エンジニアの貢献が期待されています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 決算説明会資料 P.20
2027年3月期は、売上高200億円(前期比8.1%増)、営業利益18億円(同15.5%増)の大幅な業績拡大を見込んでいます。IT投資需要が堅調に推移する中、同社は2026年4月に「生産技術本部 AI推進室」を新設し、最先端AIの実装・運用を通じてビジネスプロセス変革と生産性向上を徹底する方針です。さらに「システムコンサルティング室」も同時に立ち上げ、上流工程から顧客をグリップすることでプライム向け事業の更なる拡大を図ります。高度人材の育成と大規模・高難度案件の獲得に注力する戦略であり、新設組織を中心に新たなキャリア構築のチャンスが豊富に用意されています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
同社は受託型ビジネスの成長に加え、2026年春から自社発ソリューション(H・CUBiC、AI自動発注システム)の提供を開始するなど、企画型ビジネスへの進出を本格化させています。さらに、2026年4月には「AI推進室」や「システムコンサルティング室」といった新組織を立ち上げ、最先端技術を用いた生産性向上と上流工程からのアプローチを強化しています。面接では、これらの「技術イノベーションへの挑戦」や「ワンストップサービスの確立」に自身のスキルをどう活かせるかを結びつけると、非常に説得力のある志望動機になります。
面接での逆質問例
- 2026年4月に新設された「生産技術本部 AI推進室」では、具体的にどのような開発プロセスへのAI適用が計画されており、中途採用者にはどのような役割やスピード感が期待されていますか?
- 2026年春から「H・CUBiC」や「AI自動発注システム」のサービス提供が開始されましたが、これら自社発ソリューションの事業スタイルにおいて、エンジニアが企画段階から関与できる機会はどの程度ありますか?
- 大規模・高難度案件における開発体制や品質管理の強化が課題として挙げられていますが、現場のプロジェクトにおいて具体的にどのようなリスク管理の仕組み化が進められているのか教えてください。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
育休産休を利用して戻ってくる人も居る
女性の役職者、育休産休を利用して戻ってくる人も居るので働きやすさはあると思われる。また、仕事量の差異は男女でつけられることはほぼ無い。
(30代前半・プロジェクトリーダー・女性) [キャリコネの口コミを読む]年収が下がることがあるので注意
この時間を超過した分は支給されないので、プロジェクトの稼働状況によっては役職手当をかましても年収が下がることがあるので注意。主任クラスまでは残業代は全額支給の企業が多い中でこれは不満。プロジェクト業務に加え営業活動もやっていて25時間に収まるはずもない。
(30代前半・システム運用・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社キューブシステム 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 株式会社キューブシステム 2026年3月期 決算説明会資料



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