0 編集部が注目した重点ポイント
①第一生命グループと提携し174億円を調達する
2026年3月に第一生命グループと資本業務提携を締結し、新株発行等により約174億円の資金を調達しました。このうち109億円を企業出資や買収に、45億円をAI活用等のシステム開発に投資する計画です。新規事業やプロダクト開発の強化に伴い、転職者にとって新たな挑戦の機会が大きく拡大しています。
②invox株を追加取得し関連会社化を推進する
2026年第1四半期に株式会社invoxの株式を追加取得し、持分法適用関連会社としました。前年は持分法適用外のため単純比較はできませんが、同社の高度なAI技術と独自の顧客基盤を融合させ、次世代の新総合請求書サービスの開発を進めています。AI技術に強みを持つ環境でのキャリア機会が生まれています。
③1Qの営業利益が前年比76.5%増と大幅に伸長する
2026年12月期第1四半期の連結業績において、営業利益が1,025百万円と前年同期比76.5%増の大幅増益を達成しました。売上高も前年同期比13.9%増の4,903百万円と堅調です。本業の強化とクラウド移行によるデータセンター費用の抑制が成果として現れており、高収益企業への回帰に向けて経営基盤が強固になっています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年12月期 第1四半期決算説明資料 P.5
※EBITDA = 営業利益 + 減価償却費 + のれん償却費(利払い前・税引き前・減価償却前利益として、企業のキャッシュ生成力を測定する指標です)。
当第1四半期は、主に企業間電子商取引(BtoB-PF)ES事業における新規導入の進捗や料金改定の効果により、売上高が前年同期比で2桁成長を記録しました。コスト面では、データセンター費用の低減効果が継続したことに加え、システム開発費の資産計上への変更に伴い償却費が減少したため、売上高営業利益率は20.9%へと大幅に向上しています。
通期計画に対する第1四半期時点の実績進捗率は、売上高が23.0%、営業利益が20.5%となっており、当初の業績予想に対して概ね順調なペースで進捗していると評価できます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年12月期 第1四半期決算説明資料 P.7
BtoB-PF FOOD事業
【事業内容】外食チェーンやホテル、給食等の買い手企業と、食品卸などの売り手企業をデジタルデータでつなぐ受発注および規格書プラットフォームを運営するセグメントです。
【業績推移】当1Qの売上高は3,051百万円(前年同期比8.9%増)、セグメント利益は923百万円(同47.5%増)となり、利用企業数の増加に伴いシステム使用料が堅調に拡大しました。
【注目ポイント】「BtoBプラットフォーム 受発注」において地方やホテル旅館業態への展開を強化しているほか、個人店向けの受注デジタル化ツール「TANOMU」の拡販に注力しています。フード業界全体のDXを推進し、顧客のカスタマーサクセスを支援するための専門人材の拡充が強く求められています。
BtoB-PF ES事業
【事業内容】「BtoBプラットフォーム 請求書」を中心に、「TRADE」や「契約書」など、業界を問わず全般的な企業間取引を横断的にデジタル化するサービスを提供するセグメントです。
【業績推移】当1Qの売上高は1,852百万円(前年同期比23.3%増)と大きく伸長し、セグメント利益は101百万円を計上して前年同期のセグメント損失45百万円から大幅な黒字化を達成しました。
【注目ポイント】インボイス制度の開始以降も大手企業を中心に新規導入が加速しており、2025年4月の料金改定効果も収益を押し上げています。今後は全業界向けサービスを足掛かりとした特定業界への深掘り(Vertical展開)や、見積から請求まで一貫管理する「TRADE」の展開に向け、開発エンジニアや営業の体制強化が進められています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年12月期 第1四半期決算説明資料 P.29
通期の連結業績予想は、売上高21,348百万円(前期比13.5%増)、営業利益5,000百万円(同74.6%増)と、大幅な増益型への回帰を見込んでいます。中期経営方針の最終年度として 、データセンター費用の継続的な抑制や、料金改定効果が売上総利益を大きく押し上げる見通しです。採用面では、第一生命グループとの資本業務提携により調達した資金を活用し、システム開発や新規業界特化型プロダクトの立ち上げ、さらに蓄積された取引データを活用するAIサービスの開発・実装に注力する計画が示されており、最先端のデータ経営を支える人材の採用が注目されます。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
インフォマートは127万社を超える圧倒的な顧客基盤を有しており、企業間取引の完全デジタル化(DtoD方式)を強みとしています。第一生命グループとの提携による豊富な資金力を背景に、新規事業の立ち上げやAIを活用したデータ経営ビジネスへのシフトを加速させているため、「社会インフラとなるプラットフォームの進化を牽引したい」という意欲を伝えることが効果的です。
面接での逆質問例
・第一生命グループとの資本業務提携により45億円がシステム開発やAI活用プロダクト開発に投資される計画ですが、具体的にどのような新機能やサービスの立ち上げに携われる機会がありますか?
・全業界向けの Horizontal 展開から特定の業界を深掘りする Vertical 展開(業界DtoD戦略)へ移行するにあたり、中途採用のセールスや開発人材にはどのような成果や役割が期待されていますか?
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
仕事自体のやりがいはあります
契約してくれた企業が自社システムを使って契約につなげてくれれば嬉しいです。新規契約につながっていない企業に対してもっと時間を作って改善したいけどその時間は自分の新規契約獲得に使わないとやっていけなかったので、その点は心残りでした。仕事自体のやりがいはあります。
(30代前半・法人営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社インフォマート 2026年12月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
- 株式会社インフォマート 2026年12月期 第1四半期決算説明資料



上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。