0 編集部が注目した重点ポイント
①M&Aで収益性の高い事業を傘下に収める
2025年2Q以降にIR支援会社2社やUnipos社を完全子会社化しました。これにより、粗利率やストック性の高い動画配信サービスなどがグループの業績拡大を強力に牽引しています。前年は未連結の期間があるため単純比較はできませんが、組織開発領域での新たなキャリア機会が大きく拡大する可能性があります。
②採用支援クラウドが初月で好調に立ち上がる
2026年4月に「モチベーションクラウド エントリーマネジメント」をリリースしました。長年の採用コンサルティングノウハウをクラウド化した新プロダクトであり、発売初月の月会費売上は目標を上回るなど早期の立ち上がりを実現しており、今後のさらなる急成長が見込まれます。
③上限60億円の過去最大規模の自社株買いを推進する
2026年2月より、資本効率の向上とROE向上を目的に、取得金額の上限を60億円とする過去最大規模の自己株式取得を実施しています。2026年4月30日時点で、取得総額ベースで41.67%に達する順調な進捗を見せており、機動的な資本政策を通じて中長期的な企業価値向上を強力に目指す姿勢を示しています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年12月期 第1四半期 決算説明資料 P.8
売上収益
10,688百万円
前年同期比: +14.1%
営業利益
1,489百万円
前年同期比: +21.9%
親会社株主帰属四半期利益
867百万円
前年同期比: +16.2%
当第1四半期連結累計期間の業績は、売上収益が10,688百万円(前年同期比14.1%増)、営業利益が1,489百万円(同21.9%増)となり、売上および全段階利益で大幅な増収増益を達成しました。利益率の高いコンサル・クラウド事業や、オープンワークを中心とした人材紹介事業が計画通りに成長のモメンタムを維持しています。
2026年12月期の通期業績予想に対して、第1四半期時点での売上収益進捗率は22.9%、営業利益進捗率は23.6%となっています。第1四半期としては25%ラインをやや下回る水準ですが、同社の主要事業の季節性や新規受注の獲得動向を踏まえ、会社側は通期計画に向けて順調に進捗していると評価しています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年12月期 第1四半期 決算説明資料 P.9
組織開発Division
【事業内容】
独自の基幹技術を用いて、企業と従業員、応募者、株主などのあらゆるステークホルダーとのエンゲージメント向上を支援するサービスを展開しています。
【業績推移】
売上収益は4,287百万円(前年同期比18.7%増)、セグメント利益は2,954百万円(同20.2%増)となり、グループ全体の業績を牽引する大幅な増収増益を達成しました。
【注目ポイント】
「モチベーションクラウド」が着実に成長していることに加え、2025年2Q以降に完全子会社化したIR支援会社2社が展開する高利益率の動画配信サービスが収益を大きく押し上げました。企業の人的資本経営に対するニーズが情報の「開示」から実際の「変革」へとシフトする中で、コンサルティング機能のクラウド化を推進するためのプロダクト開発や高度コンサルティング人材が強力に求められています。
個人開発Division
【事業内容】
キャリアスクールや学習塾を運営し、小学生から社会人までを対象に目標設定、課題把握、学習プラン策定などのサービスをワンストップで提供しています。
【業績推移】
売上収益は1,347百万円(前年同期比6.8%減)、セグメント利益は589百万円(同7.0%減)となり、前年同期の業績を下回る結果となりました。
【注目ポイント】
学習塾事業については在籍者数・単価ともに想定通り増加し大幅増収増益となりましたが、キャリアスクール事業における既存教室の在籍者数減少や、オンライン講座の一時的な問い合わせ減少がセグメント全体の重しとなりました。現在、校舎の整理を完了してオンライン講座の拡充やフランチャイズ展開を加速しており、効率的な運営体制やストック性の高いサービスへの移行を担う企画・運営人材が活躍できるフィールドが広がっています。
マッチングDivision
【事業内容】
自治体向けのALT(外国籍の外国語指導助手)配置事業、および求職者と企業をつなぐ高定着率の人材紹介事業を展開しています。
【業績推移】
売上収益は5,210百万円(前年同期比14.4%増)、セグメント利益は2,589百万円(同18.0%増)と、非常に堅調な高成長を継続しています。
【注目ポイント】
ALT配置人数が堅調に推移して圧倒的なシェアを維持する中、オープンワークが提供するダイレクト リクルーティングサービス「OpenWorkリクルーティング」が前年同期比43.5%増の大幅伸長を見せ、全体の利益成長を強くバックアップしています。組織開発Divisionとのシナジーを活用し、求職者の特性データに基づいたミスマッチのないフィッティングをさらに拡大するため、人材業界の知見とデータ分析力を持つプロフェッショナルが強く求められています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年12月期 第1四半期 決算説明資料 P.18
少子高齢化に伴う労働力人口の減少や人的資本経営の加速といったマクロ環境の変化を背景に、同社は2030年12月期に営業利益150億円、ARR(年間経常収益)240億円の達成を掲げる意欲的な中長期成長戦略を推進しています。これまで展開してきた組織の「診断」を目的としたクラウドサービスから、実際の課題を解決する「変革」プロセスのクラウドサービス化へと事業軸をシフトしています。
採用支援領域のプロダクトとして2026年4月にリリースした「モチベーションクラウド エントリーマネジメント」が順調なスタートを切ったことに加え、2026年内には管理職のタスク負担をAIで劇的に軽減する「マネジメント支援クラウド」の新規リリースを控えており、自社開発プロダクトの開発は順調です。既存サービスの国内中堅企業への拡大や新規事業の垂直立ち上げに伴い、中長期の成長基盤を強固にするITエンジニアや新規開拓を担う営業組織での採用ニーズが今後より高まっていくと考えられます。
4 求職者へのアドバイス
同社は、有価証券報告書等での人的資本開示ニーズが「可視化」から「組織変革の実行」へと深化している潮流を的確に捉えています。注力する組織開発領域において、コンサルティングのナレッジを組み込んだ新規クラウドサービスの上市やマネジメント支援の効率化など、変革サービスの拡大を推進するフェーズにあります。単に現状の製品を売るだけでなく、蓄積されたデータを活用して企業の採用や育成における高度な伴走支援を実現したい、あるいはAIを用いた新規サービスの垂直立ち上げにエンジニアリングやビジネスの側面からコミットしたいという熱意を伝えることが効果等です。
・2026年4月にリリースされた「モチベーションクラウド エントリーマネジメント」の初期立ち上がりが好調とのことですが、今後大手企業から中堅企業への水平展開を進めていくにあたり、営業やカスタマーサクセスの現場で現在直面している最大の課題や、新たに参画するメンバーに特に発揮してほしい専門性についてお聞かせください。
・2030年の中期目標に向けて、変革クラウドプロダクトの自社開発が鍵を握っていると拝見しました。2026年内にリリースを控えるマネジメント支援クラウドにおいて、従来の研修ノウハウとAIエージェントの融合を成功させるために、現在の開発チームにおいて求められている技術的スペシャリティや組織課題にはどのようなものがありますでしょうか。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
成長のチャンスがある職場
開発業務をオフショアに委託しているため、社員は要件定義やビジネス戦略といった上流工程に集中できる環境が整っています。これにより、より高度なスキルを磨く機会が得られるのは魅力的です。全体として、変革の必要性を感じつつも、成長のチャンスがある職場です。
(40代後半・人事・男性) [キャリコネの口コミを読む]共通の目標に向かって進む姿勢が求められる
会社の理念や事業内容に共感できることが重要で、そこが一致していることが前提です。人間関係の良さだけでなく、共通の目標に向かって進む姿勢が求められる職場です。
(30代後半・人事・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社リンクアンドモチベーション 2026年12月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
- 株式会社リンクアンドモチベーション 2026年12月期 第1四半期 決算説明資料



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