0編集部が注目した重点ポイント
①戸建部門売上高が前年同期比6.5%増加する
当第1四半期において、主力である戸建部門の売上高が3,907百万円と前年同期比6.5%増を記録しました。広域展開ビルダーからの受注が過去最高水準となり、大手ビルダーからの受注も増加しています。さらに気密測定サービスの普及や高断熱化需要を捉え、施工単価の上昇を伴った成長を実現しています。工務や施工管理領域でのキャリアを志向する中途採用者にとって、活躍機会が拡大する可能性があります。
②ウレタンの安定調達で他社からの代替受注を獲得する
中東情勢緊迫化によるウレタン原料市場の供給不安の中、同社は海外複数サプライヤーとの直接取引や全国在庫ネットワークにより、原料の安定供給体制を維持しています。この強みを背景に、指定業者変更やボード断熱材からの現場発泡ウレタン断熱への仕様変更を求める他社からの切り替え受注が急増しています。安定した調達基盤に基づく営業活動を行いたい転職者にとって、非常に強固な武器となります。
③売上総利益が前年予想比16.4%上振れる
当第1四半期の売上総利益は1,795百万円に達し、期初予想を16.4%も上回る大幅な着地となりました。前年同期比でも9.9%増加しており、売上総利益率は23.3%へ向上しています。戸建部門の単価上昇や、建築物部門での追加工事獲得が利益率改善に貢献しており、収益性の高い事業構造へのシフトが着実に進んでいます。転職者にとっても、利益を伴う事業拡大期に参画できる魅力的なタイミングです。
1連結業績ハイライト
出典:2026年12月期 第1四半期決算説明会資料 P.2
売上高
7,710百万円
前年同期比: +2.8%
予想比: +5.9%
営業利益
543百万円
前年同期比: +3.3%
予想比: +77.3%
経常利益
521百万円
前年同期比: -1.6%
予想比: +67.9%
四半期純利益
341百万円
前年同期比: -4.9%
予想比: +62.3%
広域展開ビルダーおよび大手ビルダーからの受注が引き続き好調だったほか、省エネ化の追い風を受けた高付加価値な「断熱等級6」以上の提案推進、さらには気密測定サービスの普及が単価上昇を生み、売上高は7,710百万円と前年同期・期初予想をともにクリアしました。営業利益は予想の306百万円を大きく上振れる543百万円を計上。一方、経常利益や純利益が前年同期比で微減となったのは、金利上昇に伴う支払利息の増加といった一時的な影響が要因です。
通期業績予想(売上高37,000百万円、経常利益2,910百万円)に対する当第1四半期の進捗率は、売上高が20.8%、経常利益が17.9%となっています。過去の業績推移データを見ると、同社は例年第4四半期に向けて売上が拡大する季節性があり、1Qの進捗率は20%前後が通常です。この進捗パターンを踏まえ、さらに1Q時点で営業利益や経常利益が当初の四半期計画を大幅に超過して着地していることから、通期目標の達成に向けて進捗状況は極めて順調であると評価できます。
2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年12月期 第1四半期決算説明会資料 P.13
戸建部門
【事業内容】 ハウスビルダー向けの木造注文住宅などを中心に、現場発泡ウレタン断熱材「アクアフォーム」の施工および販売、気密測定サービスを提供しています。
【業績推移】 当第1四半期の売上高は3,907百万円となり、広域展開ビルダー等の受注が非常に好調に推移し、前年同期比6.5%増、予想比3.8%増を達成しました。
【注目ポイント】 施工棟数が前年比3.0%増となったことに加え、気密測定サービスの普及や「断熱等級6」以上の優良仕様の採用比率上昇が、施工単価を押し上げました。「まるっとアクアフォーム」を通じた最適な断熱プラン提供など、施工規模と付加価値の両輪が拡大しており、顧客への提案力や現場管理をリードできる工務・営業人材への需要が非常に高いフィールドです。
建築物部門
【事業内容】 ゼネコン等を主要顧客とし、商業施設、高層マンション、オフィス、工場などの建築物向けに「アクアフォームNEO」や不燃断熱材「アクアモエンNEO」を用いた断熱施工を行います。
【業績推移】 当第1四半期の売上高は2,171百万円を記録しました。前年同期に比べ大型案件が少なかったため前年同期比8.1%減となったものの、期初予想に対しては9.7%上回る進捗を見せています。
【注目ポイント】 建築事業部と建築工事管理部の専門性を活かし、データセンターや商業施設案件を着実に獲得しています。完工物件の追加工事計上や顧客ニーズに即した高精度な提案が施工単価を支えており、2026年度後半以降に予定される非住宅大型案件の本格化に備えるため、中長期の視点からゼネコン対応力を持つ施工管理・積算人材の補強が進められています。
防水部門
【事業内容】 超速硬化防水材「アクアハジクン」や遮熱・断熱防水の「FUKUGEN工法」を強みに、工場、物流倉庫、公営競技場などのビル屋上断熱防水や改修工事を幅広く展開しています。
【業績推移】 当第1四半期の売上高は212百万円となり、一部工事で着工時期のずれがあり予想比では14.7%減となったものの、新築・改修案件の堅調な獲得で前年同期比33.4%増の大幅な伸びを記録しました。
【注目ポイント】 国家的重要施設の受注確定を契機に、他施設や大手建材メーカー、ドラッグストア、半導体工場などの改修工事への展開が加速しています。石油由来建材や副資材が不足する市場環境の中、同社の一気通貫体制による高い対応力が差別化を生んでおり、特殊防水や改修工事の知見を持つ技術エンジニアが大きなプレゼンスを発揮できる成長フィールドです。
原料販売部門
【事業内容】 原料メーカーとしての高い調達優位性を活かし、ウレタン断熱施工会社に対して現場発泡ウレタン断熱材のポリオール(主剤)やイソシアネート(硬化剤)などの原料外販を行っています。
【業績推移】 当第1四半期の売上高は489百万円に達し、購入先企業の新規開拓が順調に進んだことで、前年同期比24.0%増、予想比10.5%増と大幅に伸長しました。
【注目ポイント】 原料市場における供給制約をチャンスに変え、同社の安定供給体制が評価されたことで他施工業者からの調達打診・購入要請が急増しています。原料メーカーとしてのプレゼンス向上は、同社のビジネスモデルにおける重要な柱であり、化学建材への知見やサプライチェーン管理、法人営業のスキルを活かしたい人材に最適な環境です。
その他部門(機械・副資材等)
【事業内容】 断熱施工に必要な専用の吹付機械や各種副資材、住宅省エネルギー関連部材などの開発・製造・販売を担当しています。
【業績推移】 当第1四半期の売上高は929百万円となり、戸建住宅向け施工の安定した拡大に伴って副資材の需要も堅調に推移し、前年同期比1.4%増、予想比10.4%増となりました。
【注目ポイント】 主力の戸建施工数の伸びと連動して、安定した利益貢献を果たしています。認定施工店への機械販売や副資材の供給要請に対しても適正価格での安定供給を徹底しており、自社グループおよびパートナー企業の施工力を物資の面から下支えする、極めて盤石な事業基盤となっています。
3今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年12月期 第1四半期決算説明会資料 P.18
同社は、2026年度を最終年度とする中期経営計画「3 Pillars of Stability(安定した3本柱)」に掲げた、2026年12月期の売上高目標37,000百万円、経常利益目標2,910百万円の期初予想を据え置いています。法改正による高断熱化への動きに加え、2027年4月からの「GX ZEH」適用による断熱等級6への引き上げ予定を背景に、引き合いは一段と活発化する見通しです。この需要拡大を確実に取り込むため、2023年以降、年間100名規模での施工人员の増強を継続しています。また、土日休み制度の導入や給与体系の見直しによる処処改善、外国人特定技能の受け入れ強化といった人的資本投資を加速。調達から施工までを完全把握する一気通貫体制の優位性をさらに磨き、圧倒的な施工力と品質管理能力によるシェア拡大に注力する中、現場を支え組織の高度化を担える中途採用者へ大きなキャリアのチャンスを提示しています。
4求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
同社は、省エネ基準義務化や新基準「GX ZEH」といった建築業界の歴史的な高断熱化トレンドを追い風に、圧倒的な強みを発揮しています。志望動機を作成する際は、ウレタン原料の調達から施工、さらには端材の回収にいたる唯一無二の「一気通貫体制」による高い供給安定性に共感を示すと効果的です。また、中東情勢緊迫化による原料不足リスクを回避し、他施工業者からの仕様変更案件を次々と獲得している高い対応力を強みとして挙げ、自身のこれまでの現場管理経験や営業スキルを活かして、同社の持続的な「施工力の質・量両面での増強」やシェア拡大戦略を支えたいという熱意をアピールすることが、経営方針にマッチした力強い動機形成につながります。
面接での逆質問例
- 2027年4月からの「GX ZEH」適用を見据えて、戸建部門での「断熱等級6」以上の仕様提案や気密測定サービスの標準化が大きく進展していますが、この高付加価値戦略をさらに推進するにあたり、新しく参画する中途採用の工務・管理人材には、具体的にどのような現場指導力や品質管理の成果が期待されていますでしょうか。
- 中東情勢の供給不安下において、御社の「一気通貫体制」による安定供給力が大きな差別化要因となり他施工業者からの仕様変更案件が急増していますが、このような供給制約を成長機会に変える局面において、中途の営業職や施工管理職が現場で最も迅速に発揮すべき「対応力・顧客チャネルの共有方法」について教えてください。
- 建築物部門において、データセンターなどの大型案件の工程が2026年度後半以降から本格化するとの見通しが示されていますが、こうした非住宅分野の大規模な施工拡大期に向けて、今から中途入社するメンバーが組織基盤の強化のために貢献すべき役割や、キャリアパスの展望について詳しく教えていただけますでしょうか。
5転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
試験前より昇給する人は決まっている
結局は試験結果ではなく、試験前より昇給する人は決まっているので形式上のモチベーションを上げるための昇給試験です。
(40代後半・経理・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社日本アクア 2026年12月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
- 株式会社日本アクア 2026年12月期 第1四半期決算説明会資料



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