東洋証券の転職研究  2026年3月期決算に見るキャリア機会

東洋証券の転職研究 2026年3月期決算に見るキャリア機会

東洋証券の2026年3月期決算は、経常利益が前年同期比214.3%増の32億59百万円と大幅な増収増益を達成しました。顧客資産残高の増加やソリューションビジネスの提携強化、コスト構造改革が進むなかで、「なぜ今東洋証券なのか?」「転職希望者がどの役割を担えるのか」を整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

経常利益は214.3%増を記録する

当連結会計年度の経常利益は前年同期比で214.3%増の32億59百万円へと大幅に拡大しました。投資信託の販売手数料やソリューションビジネス関連収益などの増加が力強く業績を牽引しており、リテール営業における確かな成果を証明しています。

上海駐在員事務所を閉鎖する

コスト構造改革「Project EST」の一環として、2024年12月に上海駐在員事務所を閉鎖し、香港現法や東京への集約を断行しました。これは本社機能のスリム化を狙った構造的変化であり、今後のリソース最適化と拠点効率化へ向けた強固な一歩となります。

FGI社との業務提携契約を結ぶ

ソリューションビジネスの強化に向け、フィンテック グローバル社(FGI)との業務提携契約を締結しました。FGI社が組成する不動産小口化商品等を活用することで、法人資金の取り込みや相続対策提案を推進し、新たな顧客開拓フィールドが広がっています。

1 連結業績ハイライト

リテールビジネスの伸長と構造改革の推進により、営業収益・各段階利益ともに前年同期を大きく上回る大幅な増収増益を達成しました。
2026年3月期 決算ハイライト

出典:2026年3月期 決算説明資料 P.4

営業収益
135億76百万円
+20.2%
営業利益
28億20百万円
+306.2%
経常利益
32億59百万円
+214.3%
当期純利益
39億37百万円
+48.3%

当連結会計年度の業績は、営業収益が135億76百万円(前年同期比20.2%増)、営業利益が28億20百万円(同306.2%増)と極めて好調に推移しました。株価環境の活況を背景に国内株委託手数料や投資信託の販売手数料が大きく伸長したほか、親会社株主に帰属する当期純利益についても39億37百万円(同48.3%増)を達成しています。

当社グループは金融商品取引業という性質上、市場環境による変動が大きいため通期の業績予想を開示しておりませんが、中期経営計画に掲げるKGIの指標において、ROEは目標値の8%以上を大きく上回る12.9%へと躍進しており、収益性の向上が着実に進んでいます。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

単一セグメントである「投資・金融サービス業」のなかに、多様な手数料ビジネスと戦略的ソリューション領域が広がっています。
第六次中期経営計画 成長戦略

出典:2026年3月期 決算説明資料 P.14

投資・金融サービス業(単一報告セグメント)

【事業内容】
対面リテール営業を主軸に、国内株式・外国株式の売買委託、投資信託の募集・販売、IFA支援、公開・引受などの包括的な金融商品取引サービスを提供します。

【業績推移】
受入手数料は前年同期比32.8%増の113億91百万円へと大きく伸長し、なかでも国内株式市場の活況を背景とした委託手数料が51億4百万円(同41.2%増)と爆発的に成長しました。

【注目ポイント】
新NISA制度の浸透や「貯蓄から資産形成へ」の流れのなかで、顧客預り資産残高は1兆5,740億円へ、株式投信残高は4,018億円へとそれぞれ着実に拡大しています。対面営業 of 「質」を高めるコンサルティング人材や、IFAプラットフォーム、FGI社との連携による法人向けソリューションビジネスなどの専門人材が、今後の相場環境に左右されない収益構造の確立に向け非常に強く求められています。

注目職種: 資産アドバイザー(コンサルティング営業)、IFAビジネス推進担当、ソリューション営業、公開引受スペシャリスト

3 今後の見通しと採用の注目点

第六次中期経営計画の目標達成に向け、付加価値の高い東洋ブランドの再構築と公開・引受ビジネスのさらなる強化に注力します。
公開・引受ビジネスの強化

出典:2026年3月期 決算説明資料 P.23

当社グループは市場環境の変動が激しい金融商品取引業であるため、通期の業績予想を開示していませんが、2028年3月期を最終年度とする「第六次中期経営計画」に向けて強固な成長戦略を進めています。特に「中国株のパイオニアとしての東洋ブランド再構築」や、大手が手掛けない独自のスモールIPO(新規公開株)市場に特化した地方IPO主幹事No.1の獲得を目指しており、地域密着型100年企業としての強みを存分に発揮する方針です。コスト構造改革「Project EST」の継続により販管費カバー率の向上を図りつつ、獲得した原資を成長分野へ投入していくため、自律的に挑戦できる人材にとってキャリア機会が豊富に存在します。

4 求職者へのアドバイス

HINT

志望動機のヒント

東洋証券は創業100年を超える歴史を持ちながら、リテール営業の転換期として「対面サービスの質的強化」や「ソリューションビジネスの拡大」を意欲的に推進しています。面接では、地域密着の顧客基盤を活かしたきめ細やかなアフターフォローへの共感や、FGI社との業務提携に代表される新たな金融ソリューションの提供を通じて、顧客本位の真の資産形成に貢献したいという熱意を具体的なエピソードとともにアピールすると高い評価に繋がりやすいでしょう。

Q&A

面接での逆質問例

「コスト構造改革 Project ESTの推進により、店舗網のサテライト化や相続事務のアウトソーシングが展開されていますが、これにより現場のアドバイザーの働き方や顧客へのアプローチ時間に具体的にどのようなポジティブな変化が生まれていますか?」


「フィンテック グローバル社との業務提携によって、不動産小口化商品などの魅力的なソリューションが拡充されましたが、地元の法人資金取り込みや相続対策の現場において、中途採用の専門人材にはどのような成果が初期に期待されていますか?」

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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女性の働きやすさは可もなく不可もなく

女性の働きやすさは可もなく不可もなくです。妊娠、出産後の制度は充実していると思いますが辞めていく人が多いです。

(20代後半・代理店営業・女性) [キャリコネの口コミを読む]
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福利厚生は充実している方

福利厚生は充実している方だと思います。転勤ありにすると家賃7割負担等があります。社内環境はある程度充実していると思います。

(20代後半・代理店営業・女性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 東洋証券株式会社 2026年3月期 決算説明資料(2026年5月27日公開)
  • 東洋証券株式会社 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月28日公開)

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。


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東証プライム上場の証券会社。中国株取引のパイオニアとして知られ、対面営業を主体に金融商品取引業を展開しています。2025年3月期は、日本株委託手数料や投資信託の募集手数料が減少し減収減益(経常)となりましたが、投資有価証券売却益の計上により当期純利益は大幅な増益となりました。