0 編集部が注目した重点ポイント
① 四銀総合リースを完全子会社化し総合金融力を強化する
当連結会計年度(2025年度)において、これまで持分法が適用されていた関連会社である四銀総合リース株式会社を完全に子会社化しました。グループ一体での総合コンサルティング機能を強化する狙いがあり、転職者にとってはリースや保険などの幅広いソリューションに関わるキャリア機会が拡大する可能性があります。なお、前年は未連結のため単純比較ができない点や、一過性の利益が業績に影響している点に留意が必要です。
② 単体当期純利益で過去最高益の80億円を達成する
政策金利の引上げに伴う利鞘改善を背景に資金利益が大きく増加した結果、2025年度の単体当期純利益は過去最高益となる80億円を計上しました。「金利ある世界」への移行を的確に捉え、国債残高の積み増しや低利回り債券の売却といった積極的な有価証券ポートフォリオ改善を推し進めたことが、今回の歴史的な好業績へと繋がっています。
③ 連結配当性向の目標を40%以上に引き上げる
持続可能な企業価値の向上と株主還元のさらなる強化を目指し、2026年度以降の連結配当性向目標を40%以上に引き上げる新たな株主還元方針を決定しました。強固な財務基盤の維持と適正な内部留保の確保を両立させながら、成果を株主へ手厚く分配する未来志向の資本政策へと舵を切っています。
1 連結業績ハイライト
出典:2025年度 決算説明会資料 P.5
2025年度の連結業績は、貸出金利息などの資金運用収益の増加や、株価上昇に伴う有価証券売却益の増加を主因に、経常収益が前年同期比で29.1%増と大幅な増収を達成しました。さらに、関連会社の完全子会社化に伴う一過性の利益(負ののれん発生益12,777百万円)などが特別利益に計上されたことで、親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期比で156.0%増と爆発的な成長を記録しています。前中期経営計画の財務目標を大きく上回る水準であり、経営基盤の強化が着実に進んでいると言えます。
当期の通期業績は、当初掲げていた前中期経営計画の計画目標に対しても大幅な超過達成となっており、全体の進捗および成果は非常に順調であると評価できます。「金利ある世界」における収益力の向上とコストコントロールが機能しており、転職希望者にとっても非常に安心感のある強固な経営状態が示されています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2025年度 決算説明会資料 P.16
高知県エリア
【事業内容】
同行にとって最大の営業基盤であり、地域課題の解決と強固な顧客基盤に基づく預貸金シェアの拡大を推し進める中核地域です。
【業績推移】
生産性向上施策を通じて事務負担を軽減し、生み出されたリソースを営業部門へ段階的にシフトする体制構築が進んでいます。
【注目ポイント】
地場産業の発展や新規事業創出へ積極的に関与するため、エリア営業態勢のブラッシュアップを行っています。顧客価値の向上を牽引し、地域課題に深く踏み込めるコンサルティング専門人財が強く求められています。
徳島県・大竹市エリア
【事業内容】
100年の歴史によって構築された顧客基盤をベースに、高度な金融ソリューションで預貸金シェアの維持・拡大を目指す地域です。
【業績推移】
事務の本部集中化による営業店の負担軽減を進め、地域のお客さまと向き合う時間の増強を実現しています。
【注目ポイント】
競合の激しい環境下で、高度で独自性のあるコンサルティング力を発揮することがミッションとなっています。顧客の潜在ニーズを捉え、最適な経営支援を提案できる法人営業のスペシャリストの活躍フィールドが広がっています。
瀬戸内・阪神·東京エリア
【事業内容】
広域な店舗ネットワークの強みを活かし、採算性を重視した効率的な預貸金取引の維持・拡大に注力する地域です。
【業績推移】
市場の成長性や競争環境を的確に見極めながら、特定のターゲットに向けた質の高いコンサルティング力を展開しています。
【注目ポイント】
特に阪神地区を中心として、今後の成長ドライバーとなる法人営業人員の増強を優先的に進める方針が示されています。広域な取引先ネットワークを活かした営業展開を担う、即戦力のソリューション営業人財が渇望されています。
リース事業(四銀総合リース株式会社)
【事業内容】
当期に完全子会社化され、グループの総合金融コンサルティング機能を強化する新たな中核リース事業です。
【業績推移】
(注:前年同期は未連結のため単純比較不可)グループに新たに加わったことで、非金利収益の多様化と強化に大きく寄与しています。
【注目ポイント】
銀行本体との人事交流や人財育成を通じた連携強化が進められており、グループ一体となった提案が可能です。リースや設備投資支援を通じた高度な法人向けアプローチを行える、金融ソリューション人材の重要性が増しています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2025年度 決算説明会資料 P.13
2026年度(2027年3月期)の通期連結業績は、経常利益140億円、親会社株主に帰属する当期純利益88億円を見込んでいます。単体業績においては日本銀行による政策金利の引き上げ幅を0.5%と想定し、金利上昇に伴うさらなる資金利益の増加を主因とした増益を計画しています。一方で、市場環境の変化に伴う実質与信関係費用の増加なども織り込んでおり、リスクをコントロールした堅実な経営体制が維持される方針です。引き続き有価証券ポートフォリオの最適化や、グループ一体での総合コンサルティング機能の発揮に注力することで、持続可能な企業価値向上を確実なものとする戦略が進められており、採用市場においても専門性を持った人財の確保が今後も重要なテーマとなる見通しです。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
「金利ある世界」への移行という歴史的な転換期において、四国銀行が掲げる「四銀スタイル」の発揮とコンサルティング営業の高度化に深く共感したことを軸にすると強力な志望動機になります。また、四銀総合リース株式会社の完全子会社化に見られるような、グループ一体での総合金融ソリューションの提供に魅力を感じ、自身の専門性を活かして地域の企業価値向上や新規事業創出に貢献したいという意欲を伝えることが、面接官へ強い好印象を与えるポイントとなります。
面接での逆質問例
前中期経営計画において、事務部門から営業部門への人員シフトやAI・デジタルの活用による生産性向上が大きな成果を上げていると拝見しました。新しい中期経営計画2026において、さらなる全社オペレーション変革2.0やデータドリブン経営を推し推めるにあたり、中途採用で入行する人財にはどのようなデジタルリテラシーや変革マインドが最も期待されていますでしょうか。また、阪神地区を中心とした法人営業人員の増強において、エリア営業の深化に向けた具体的な注力分野についてもお伺いしたいです。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
収入面でも満足
やりがいを感じ、また収入面でも満足していました。給料を振り込まれる行員専用口座があり、利息は通常よりかなり高くなります。持ち株会などもあり、退社時に売却しましたが利益となりました。
(32歳・その他・女性) [キャリコネの口コミを読む]ジョブローテーションを希望されてる方には向かない
女性の仕事は基本、会社や支店の方針で決められます。1度そのポジションにつくと、あまり変わることはありません。ジョブローテーションを希望されてる方は、向かないかもしれないです。
(20代後半・ルートセールス・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 四国銀行 2025年度 決算説明会資料(2026年6月4日発表)
- 四国銀行 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月12日発表)



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