0編集部が注目した重点ポイント
①経常利益が5期連続で過去最高益を達成する
2026年3月期において、経常利益は前期比110.2%の3,968百万円を記録し、5期連続で過去最高益を達成しました。受験学年を中心とする在籍塾生数の堅調な増加に伴う売上伸長に加え、業務効率化と原価抑制の取り組みが明確な成果に結びついています。
②個別指導本部を新設して100校体制への移行を加速する
2026年3月に「個別指導本部」を新設し、中期経営計画に掲げる個別指導校舎100校体制の実現に向けた動きを大幅に加速させています。これにより、個別指導部門でのキャリア機会が拡大する可能性が高まっており、集団指導校舎との連携強化による顧客生涯価値の最大化が進められています。
1連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.10
2026年3月期の連結業績は、売上高が37,658百万円、営業利益が3,960百万円となり、増収増益を達成しました。特に経常利益は5期連続で過去最高益を更新しており、主軸の受験学年を中心とする在籍塾生数の増加が業績を強力に牽引しています。新しい経理システム導入に伴う勘定科目体系の見直しなど、経営基盤の高度化も推進されています。
通期予算に対する進捗状況については、売上高が予算比99.9%、営業利益が107.8%、経常利益が106.3%を記録しており、各利益項目において当初の計画を上回る大変順調な着地となりました。
2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.25
標準校舎(中高受験集団指導型校舎)
事業内容:小学生・中学生を対象とした、集団指導型の受験対策スクール「早稲田アカデミー」を首都圏中心にドミナント展開しています。
業績推移:2026年3月期の単体売上高構成比率は85.3%に達しており、名実ともにグループを支える絶対的な基盤事業です。
注目ポイント:中学・高校受験における難関校合格実績の大躍進を背景に、首都圏エリアでの「第一選択」としての地位を確立しています。少子化の影響を受けにくい首都圏においてさらなるシェア拡大を進めており、新規出校や拠点集約に対応できる校舎運営・学習指導の専門人材が常に求められています。
個別指導部門
事業内容:難関校受験に特化した個別指導塾「早稲田アカデミー個別進学館」の直営およびフランチャイズ展開を行っています。
業績推移:売上高構成比率は9.3%であり、新規開校を重ねることで当期末にはフランチャイズを含め計76校体制を構築しています。
注目ポイント:中期経営計画で掲げる「100校体制」の早期実現に向け、校舎展開を加速しています。2026年3月に「個別指導本部」を新設したことで、集団指導校舎との密な連携が強化され、併用生の比率を大幅に引き上げる戦略を推進中です。授業品質の向上や校舎マネジメントを担う教室長候補の需要が非常に高まっています。
大学受験部門
事業内容:高校生を対象とした対面指導の「大学受験部」および映像授業を組み合わせた「東進衛星予備校」を運営しています。
業績推移:売上高構成比率は2.9%に留まるものの、東進衛星予備校の積極出校により当期は9校体制へと成長しています。
注目ポイント:顧客の在籍期間を伸ばす「逆L字強化戦略」において、最も伸びしろが大きい注力部門です。東進衛星予備校を3年間で20校舎まで拡大する目標を掲げており、高校生の継続率向上に向けた多角的な進路指導ニーズに対応するため、校舎運営のコア人材の採用が急務となっています。
その他
事業内容:医歯薬専門予備校の運営や幼児教室、帰国生・英語教育専門塾、海外校(UK・USA)の運営など多角的な教育サービスを提供しています。
業績推移:売上高構成比率は2.5%であり、国内外に展開する複数のグループ子会社が実務を分担しています。
注目ポイント:幼児期から社会人に至るまでの顧客生涯価値(LTV)拡大を見据え、M&Aやアライアンスを積極的に検討・実行するインオーガニック戦略の対象領域です。お受験幼児教室や英語ブランドなど、新領域の拡充が進む中、多様なバックグラウンドを持つ専門人材に活躍の機会が開かれています。
3今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.24
2027年3月期の通期連結業績は、売上高40,520百万円(前期比+7.6%)、経常利益4,274百万円(前期比+7.7%)と、引き続き過去最高益の更新を目指す計画を掲げています。今春の合格実績躍進がブランド力をさらに高め、塾生数の安定的な増加を支える見込みです。また、2030年3月期に売上高500億円、経常利益50億円を達成するという中長期ビジョンに向け、確固たる成長基盤の構築に注力しています。
転職希望者にとって最大の注目点は、重要な経営資源である人材の確保に向けた人的投資の拡充です。給与水準の引き上げといった待遇改善に加え、採用・育成費用が積極的に投入される方針が打ち出されています。さらに、新規開校や既存校の移転・リニューアル、生成AIの利活用を含むシステム投資やM&Aも計画されており、校舎運営の最前線からDX推進、事業開発まで、多様な領域で新しいキャリア機会が創出される見通しです。
4求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
同社が掲げる「本気でやる子を育てる」という教育理念のもと、単なる学力伸長や志望校合格(本来価値)に留まらず、前向きな人生を歩む素地を養う独自の付加価値「ワセ価値」の提供に共感している点をアピールすることが極めて効果的です。さらに、現在加速している「逆L字強化戦略」や、個別指導部門・大学受験部門の拡大シナリオを理解したうえで、自身の教育への情熱や組織マネジメント経験がどのように各部門の成長や顧客生涯価値(LTV)の最大化へ貢献できるかを具体的に言語化すると、高い評価を得やすくなります。
面接での逆質問例
・2026年3月に新設された「個別指導本部」において、標準校舎(集団指導)との連携を深めるための具体的な現場レベルの施策や、それによって教室長や講師に新たに求められる連携スキルについて伺いたいです。
・中期経営計画に掲げられている個別指導塾の「100校体制」の構築や、東進衛星予備校の積極的な新規出校計画に向けて、新校舎の立ち上げやマネジメントを主導する人材に期待されるマインドセットや経験について教えていただけますでしょうか。
5転職者が知っておきたい現場のリアル
本社では希望休が比較的通りやすい
比較的余裕のある校舎では定時で帰宅できることが多く、休憩もきちんと取れます。また本社では希望休が比較的通りやすいという利点があります。
(30代前半・人事・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 株式会社早稲田アカデミー 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 株式会社早稲田アカデミー 2026年3月期 決算説明資料



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