0 編集部が注目した重点ポイント
①営業利益が37.7%増の2,680百万円を達成する
当連結会計年度の連結業績は、売上高が前年比4.9%増の48,865百万円、営業利益が前年比37.7%増の2,680百万円と大幅な増益を達成しました。接客力や指導力の強化、安心・安全な施設運営を進めたことでフィットネス業界の回復傾向を捉え、収益性が大きく向上しています。
②業務受託部門の売上高が110.8%と大きく伸長する
部門別売上高において、業務受託部門が前年同期比110.8%の7,050百万円へと大きく成長しました。自治体や学校等の施設運営を受託する本部門の伸長は、地域や教育分野との連携強化という成長戦略が着実に成果を上げていることを示しており、専門人材の重要性が高まっています。
③新規に10店舗を出店して事業基盤を拡大する
当期は直営4店舗、業務受託6店舗の合計10店舗を新たに出店し、営業終了した6店舗を差し引いて店舗網の最適化を進めました。これにより期末店舗数は257店舗となり、小型店舗業態の拡大や運動習慣への関心の高まりに対応する体制を構築しています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.1
売上高
48,865百万円
+4.9%営業利益
2,680百万円
+37.7%経常利益
2,257百万円
+48.1%当期純利益
1,284百万円
-5.5%当連結会計年度は、個人消費に力強さを欠く状況や原材料費・人件費のコスト上昇が続いたものの、健康意識の高まりを背景とした業界全体の回復傾向を捉え、大幅な増収増益の着地となりました。売上高は前年同期比4.9%増、営業利益は37.7%増、経常利益は48.1%増と非常に好調に推移しています。一方で、店舗閉鎖損失261百万円や固定資産の減損損失171百万円を特別損失として計上したため、親会社株主に帰属する当期純利益は5.5%減の1,284百万円となりました。
当期は通期実績が確定しており、営業利益および経常利益が前年比で大幅なプラス成長を記録したことから、本業における収益力の向上が着実に進展していると評価できます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.3
フィットネス部門
【事業内容】直営スポーツクラブ等の運営を通じ、成人を対象としたフィットネス環境や健康づくりの場を提供する基幹事業です。
【業績推移】当連結会計年度の売上高は、前年同期比102.8%の23,602百万円と手堅く成長しました。
【注目ポイント】既存店の施設リニューアルに加え、新規会員獲得と退会防止策を強化しています。「Fit Fun」や「EXCITE BODY」といった新プログラムの積極投入により顧客満足度の向上を図っており、プログラムの開発や店舗の運営品質を高められる店長候補やインストラクターなどの専門人材が強く求められています。
スクール部門
【事業内容】子どもから大人までを対象に、スイミングや体操をはじめとする多種多様なスポーツスクールを展開する事業です。
【業績推移】当連結会計年度の売上高は、前年同期比100.8%の14,790百万円と、安定的な業績を維持しました。
【注目ポイント】「0歳から一生涯の健康づくりに貢献する」という経営理念の起点となる重要部門です。元競泳日本代表ヘッドコーチの鈴木陽二マスターコーチによる選手コースの全国巡回指導などを実施し、指導品質の圧倒的な底上げを図っており、確かな指導スキルと教育管理能力を備えた指導員への期待が寄せられています。
業務受託部門
【事業内容】自治体が所有する公共スポーツ施設や学校のプール・体育館などの運営管理を代行する事業です。
【業績推移】当連結会計年度の売上高は、前年同期比110.8%の7,050百万円と2桁の大幅な伸びを記録しました。
【注目ポイント】袖ケ浦健康づくり支援センターや東京辰巳アイスアリーナ、茨木市の公共施設など、当期だけで6店舗の受託を新たに開始しました。官民連携による公共施設の有効活用ニーズが急拡大する中、安定的かつ高品質な施設マネジメントを牽引できる管理職候補の需要が急増しています。
その他(旅行業販売など)
【事業内容】スポーツに特化した旅行商品の企画販売や、会員向けの各種物品販売などを手がける事業です。
【業績推移】当連結会計年度の売上高は、前年同期比132.0%の3,421百万円と驚異的な伸長を見せました。
【注目ポイント】お子様向けのサマーキャンプや「リレーマラソン」といった体験型イベント、ツアー開催が非常に好調を維持しています。コト消費ニーズを捉えた独自のスポーツエンターテインメントイベントを企画・営業できるクリエイティブな人材にとって、裁量を持って活躍できるフィールドです。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.14
2027年3月期の通期連結業績予想として、売上高50,500百万円(当期比3.3%増)、営業利益3,150百万円(当期比17.5%増)、経常利益2,700百万円(当期比19.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,470百万円(当期比14.4%増)を見込んでおり、強気な方針でさらなる成長加速を目指す計画です。今後の市場環境においては、エネルギー価格や原材料費の高騰、さらに最低賃金の引き上げに伴う人件費の上昇など、引き続き厳しいコストマネジメントへの対応が求められます。
これに対し同社は、基幹事業の収益力強化に加え、アバターを活用したオンラインフィットネス「Avatar Fit Party」の拡充や、千葉県市川市との包括連携協定締結を契機とした地域・教育分野との一層の連携強化を進めています。新規事業開拓による収益機会の拡大と、現場の徹底的な効率化を両立できる即戦力のマネジメント人材にとって、変革期を牽引する重要なキャリアの機会となる見通しです。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
少子高齢化や健康志向の強まりを受け、同社は従来の店舗型サービスを脱却し、多様なウェルネス社会の実現を模索しています。特に公共施設の運営代行を担う業務受託部門が前年同期比110.8%の成長を記録している事実は強力なアピール材料になります。「行政や地域社会と連携した健康寿命の延伸への貢献」や「ライフステージに寄り添う多様なプログラムの展開」を志望軸に据え、自身の店舗運営ノウハウや行政連携経験を結びつけることで、熱意が伝わる志望動機が構築できます。
面接での逆質問例
・業務受託部門が非常に大きな伸びを示していますが、直近で受託が開始された「東京辰巳アイスアリーナ」のような大型の専門施設において、民間ならではの施設活性化を成功させるために、中途採用のマネジメント人材に最も期待される役割は何でしょうか。
・2027年3月期に向けて原材料費や最低賃金の引き上げといったコスト上昇が懸念される中、フィットネス部門において新規プログラムの投入や施設リニューアルを通じて既存会員の退会を防ぎ、継続率を最大化するための現場における具体的な注力アクションについて教えてください。
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
体力的にとても辛い仕事
スタジオやプールでの指導業務は、体調が優れない日には体力的にとても辛い仕事となる。休日を取得するために代わりとなる指導員を探す必要があるが、人員不足の店舗であれば休むことが困難な状況が続く時期がある。
(30代後半・教師・インストラクター・男性) [キャリコネの口コミを読む]明るい人柄のスタッフがとても多い
フィットネス業界ということで、明るい人柄のスタッフがとても多い。業務時間中はお客様との接点も多く、どんな状況でも明るく爽やかにコミュニケーションが取れる方は活躍できる。社員とアルバイトスタッフの距離も近く、マネージャーや店長にもよるが事務所の雰囲気は明るい。
(30代後半・教師・インストラクター・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- セントラルスポーツ株式会社 2026年3月期 決算説明資料
- セントラルスポーツ株式会社 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)



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