0 編集部が注目した重点ポイント
①すべての利益項目で過去最高益を更新する
2026年3月期決算は、売上高が211,814百万円、営業利益が6,584百万円となり、計画を上回って過去最高益を更新しました。畜産飼料の販売量増加や、原料ポジションの改善が業績を大きく牽引しており、求職者にとっても非常に安定した事業基盤のなかでキャリアを築ける好機と言えます。
②横浜の物流倉庫を売却し特別利益31億円を計上する
2026年1月30日の取締役会において、神奈川県横浜市にある物流倉庫賃貸物件の譲渡を決議しました。譲渡時期は2026年4月30日であり、2027年3月期第1四半期において固定資産売却益31億円を特別利益に計上する予定です。資産効率の向上を図る動きであり、今後の財務体質強化に繋がります。
③27年3月期は売上高2210億円への増収を計画する
2027年3月期は、売上高2,210億円とさらなる増収を計画しています。中東情勢緊迫化によるコスト増等で営業利益は減益見込みですが、研究施設を活用した新製品開発や製品ラインアップ刷新による生産性向上を推進します。常に変革を目指る人材の確保・育成への投資も継続される方針です。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.4
売上高
211,814百万円 +0.9%
営業利益
6,584百万円 +53.8%
経常利益
7,168百万円 +48.9%
当期純利益
5,551百万円 +58.5%
2026年3月期の連結業績は、売上高が211,814百万円(前期比0.9%増)、営業利益が6,584百万円(前期比53.8%増)となり、すべての利益項目で過去最高益を更新しました。主力の畜産飼料における課題解決型提案営業の推進や、配合設計の見直し等による原料ポジションの改善が利益を大幅に押し上げています。その他セグメントでも鶏卵販売や肥料が好調に推移し、全体の増収に大きく貢献しました。
通期計画に対する達成度は売上高・各利益ともに100%を超えており、通期業績は大変順調な結果として評価できます。強固な収益基盤の再構築が着実に進展しています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.10
飼料セグメント
【事業内容】牛・豚・鶏などの畜産用飼料および魚・ウナギなどの水産用飼料の製造・販売を担う、グループの中核事業です。
【業績推移】売上高は平均販売価格の下落等で191,181百万円(前期比0.1%減)と微減でしたが、利益は原料ポジションの改善等により6,486百万円(前期比63.9%増)と大幅な増益を達成しました。
【注目ポイント】養豚用飼料において顧客の課題解決型提案営業が評価され、販売量が大きく伸長しています。また、開発投資を行った研究施設を活用した新製品開発や製品ラインアップの刷新による生産性向上が最優先課題となっています。技術力に裏打ちされた製品を迅速に届けるため、営業および研究開発の現場で戦略的な提案や開発を牽引できる専門人材の充実が強く求められています。
その他セグメント
【事業内容】鶏卵販売(主力の「ごまたまご」等)、有機入り配合肥料の製造・販売、畜産用機器の販売、および保険代理業など、多角的な周辺事業を展開しています。
【業績推移】売上高は鶏卵販売の増加等により20,633百万円(前期比11.9%増)と増収を記録した一方、利益は畜産用機器の利益率低下などにより1,214百万円(前期比13.6%減)の減益となりました。
【注目ポイント】特殊卵の販売強化や、堆肥を使用した有機入り配合肥料「米太郎」などの拡販により、販売量は中計目標を上回り着実に成長しています。今後は利益率の改善や新規事業の推進、関東製造拠点の増産、海外への販売強化が重要な課題です。各周辺事業において事業成長を加速させ、組織力を強化するための実務主導型の人材が必要とされています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.22
2027年3月期は、売上高2,210億円(前期比4.3%増)と増収を計画する一方、中東情勢緊迫化によるエネルギー・物価コストの上昇や設備投資に伴う減価償却費の増加などを見込み、営業利益は59億円(同10.4%減)と減益を予想しています。しかし、横浜市の物流倉庫売却による固定資産売却益31億円を特別利益に計上するため、最終的な当期純利益は69億円(同24.3%増)と大幅な増益を見込んでいます。企業としては、最優先課題である原材料の安定確保と飼料の安定供給に向け、研究施設を活用した新製品開発や製品ラインアップ刷新を推進します。特に人的資本への積極的な投資を掲げ、従業員満足度の向上や人材育成領域への重点投資を継続する方針であり、求職者にとって挑戦しがいのある環境が整っています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
同社はすべての利益項目で過去最高益を更新するなど、非常に強固な経営基盤を有しています。志望動機を組み立てる際は、単に安定性を志望するのではなく、同社が注力している「顧客の課題解決型提案営業」や「研究施設を活用した新製品開発」に着目すると良いでしょう。自身のこれまでの営業経験や研究開発スキルを活かし、不透明なマクロ環境下でも安定供給と付加価値販売の推進に貢献したいという意欲を伝えることが強力なアピールに繋がります。
面接での逆質問例
1. 「2027年3月期に向けて『常に変革を目指し自ら考え行動する人材』の確保・育成へ重点投資されると伺いました。具体的に中途採用の現場の社員に対して、どのようなスキルアップやキャリア支援の機会が用意されていますか。」
2. 「飼料セグメントにおいて製品ラインアップの刷新による生産性向上や、ROICツリーを活用した現場での課題解決を実践されているとのことですが、新しく入社するメンバーにはどのような迅速な提案行動や役割が期待されていますでしょうか。」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
経営方針に問題を感じる。
釧路に飼料工場建設用地を購入したが、乳牛専用の飼料工場の建設を時期は未定であるが予定されている。酪農家の戸数が減少し、それでもこれまでは牛乳生産が向上してきているのであれば未だしも、どの様な脈絡があって新規の飼料工場を建設するのか?農水が新規工場建設を承認するのか不安である。
(40代後半・代理店営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]いろいろやらせてもらえるので非常にやりがいはある
社内の風通しがよく、いろいろやらせてもらえるので非常にやりがいはあると思います。上司に相談すれば、耳を傾けて聞いてくれる上司がほとんどな感じがしています。そのため、やる気があればさまざなことにチャレンジして仕事ができると思います。
そのような社風のため、経営陣とも近く話ができると思います。
(20代前半・企画営業・女性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 中部飼料株式会社 2026年3月期 決算説明資料
- 中部飼料株式会社 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)



上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。