0編集部が注目した重点ポイント
①売上高が1兆1,174億円を達成し過去最高益を更新する
2026年3月期通期業績は、売上高が1,117,440百万円(前期比5.3%増)と計画を達成し、粗利率の改善や経費コントロールにより営業利益が84,935百万円(前期比3.5%増)で過去最高益を獲得しました。化粧品や免税売上の好調、新規連結が業績拡大に大きく寄与しています。
②当3Qより新会社を設立し新生堂薬局を新規連結する
連合体構想の推進に向け、2025年8月に中間持株会社である株式会社アンドカンパニーを新設し、2025年10月1日付で株式会社新生堂薬局を子会社化しました。当3Qより新セグメント「アンドカンパニー事業」が追加され、九州エリアでのドミナント強化とグループ参画の受け皿となる組織体制が整備されています。
③メーカー共創PBや1.6億超の顧客接点で収益性を高める
プライベートブランド(PB)売上構成比が14.8%まで高まり、共創PBや高付加価値商品の販売拡大が進んでいます。1億6,955万のグループ顧客接点やアプリ統合基盤を活用したデジタルマーケティングの収益化が加速しており、独自プラットフォームの競争力が高まっています。
1連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 決算説明会 P.7
売上高
1,117,440百万円
前年同期比 +5.3%
営業利益
84,935百万円
前年同期比 +3.5%
親会社株主に帰属する当期純利益
55,776百万円
前年同期比 +2.0%
EBITDA
108,596百万円
前年同期比 +3.7%
※EBITDA = 営業利益 + 減価償却費及びのれん償却額
当連結会計年度の業績は、売上高が1,117,440百万円(前期比5.3%増)、営業利益が84,935百万円(前期比3.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が55,776百万円(前期比2.0%増)となりました。インフレによるコスト上昇圧力が存在するものの、売上総利益率が35.2%(前期比0.1pt改善)へと向上し、経費コントロールの徹底により利益を伸ばしています。
通期業績の評価として、売上高は公表計画をしっかり達成いたしました。営業利益は新規連結に伴う販売管理費の増加等により当初計画を若干下回ったものの、高付加価値商品(PB商品・化粧品)の販売拡大と粗利率改善により過去最高益を獲得しており、全体として極めて堅調な着地と評価できます。
2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 決算説明会 P.8
マツモトキヨシグループ事業
事業内容:マツモトキヨシ看板を中心としたドラッグストアおよび保険調剤薬局のチェーン運営・フランチャイズ展開を行う事業です。
業績推移:売上高は711,413百万円(前期比6.6%増)、セグメント利益は60,818百万円(前期比4.9%増)の増収増益となりました。
注目ポイント:都市部・繁華街の人流増加やインバウンド需要の回復により化粧品が全体を強力に牽引しました。旗艦店「SHIBUYA SCRAMBLE FLAG」の出店や調剤併設化の推進、さらにタイ・台湾・ベトナム・香港・マレーシア等の海外100店舗展開など、グローバルでのブランド発信と店舗体験磨き上げを加速させています。
💡 注目職種:店舗開発・店舗デザイナー、調剤薬剤師、海外事業推進開発マーケター
ココカラファイングループ事業
事業内容:ココカラファイン看板を中心としたドラッグストア・保険調剤薬局の運営および地域密着型ヘルスケアを展開する事業です。
業績推移:売上高は389,977百万円(前期比0.3%減)、セグメント利益は23,456百万円(前期比1.5%減)となりました。
注目ポイント:第3四半期までの構造改革に伴うスクラップ&ビルド施策により通期では微減となりましたが、第4四半期には粗利率改善と経費抑制により増収増益に転じました。経営資源の最適化とアプリ活用によるロイヤルカスタマー醸成が進んでおり、収益性の底上げに向けた組織・店舗運営改革の職種にチャンスがあります。
💡 注目職種:エリア店舗運営マネージャー、アプリCRMマーケター、店舗改革推進企画
アンドカンパニー事業(注:当3Qより新設・新規連結のため前年同期は未連結)
事業内容:中間持株会社株式会社アンドカンパニー傘下における、M&Aを通じたグループ加盟企業の管理運営事業です。
業績推移:2025年10月1日からの連結に伴い、売上高は12,948百万円、セグメント利益は200百万円を計上しました。
注目ポイント:連合体構想の推進を目的に新設された領域であり、九州北部を中心にドラッグストア・調剤薬局119店舗を展開する株式会社新生堂薬局が子会社化されました。商品調達統合やシステム連携などのシナジー創出に本格着手しており、地域密着企業のグループインと統合PMI(買収後の統合プロセス)を推進する人材が重要視されます。
💡 注目職種:M&A・PMI推進担当、グループ事業企画、物流・商品調達統合担当
管理サポート事業
事業内容:グループ取扱商品の仕入、経営管理・間接業務受託、グループ外への商品供給・施工・広告宣伝等を担う基盤事業です。
業績推移:売上高は683,585百万円(前期比4.3%増)、セグメント利益は17,137百万円(前期比15.1%減)となりました。
注目ポイント:株式会社MCCマネジメントを中心に、グループ全体の仕入やPB企画・開発、IT・ロジスティクスを集中管理しています。1.6億超の顧客接点を支えるデータマーケティングやシステム基盤への積極投資を管轄しており、グループ横断のビジネスインフラを強化する専門スペシャリストが活躍するフィールドです。
💡 注目職種:PB商品企画デベロッパー、IT・ロジスティクス推進エンジニア、データサイエンティスト
3今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 決算説明会 P.5
2027年3月期の通期連結業績予想は、売上高1,155,000百万円(前期比3.4%増)、営業利益87,500百万円(前期比3.0%増)、当期純利益59,000百万円(前期比5.8%増)を見込んでおり、堅実な成長を継続する計画です。2026年4月1日にはユニバーサルドラッグ株式会社の全株式を取得し子会社化(19店舗加盟)するなど、「連合体構想」に基づく外部連携・M&Aが加速しています。
長期経営目標(2031年3月期)として「アジアNo.1のドラッグストア」を掲げ、売上高1.3兆円(+連合体構想分)、ROE12%以上、EBITDAマージン13%以上、DOE6%を目指しています。この実現に向けて、新規国進出(マレーシア等)を含む海外売上高1,000億円目標や、LIPS運営のAppBrew子会社化を活用したデジタル会員4,500万人化・マーケティング収益化を強力に推し進めています。BtoB領域の拡張、新規事業開発、グローバルロジスティクス、デジタル基盤構築の各職種において中途採用の重要性が極めて高まっています。
4求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
単なる小売業の枠にとどまらない「プラットフォームビジネス企業」への進化を志望動機に結びつけるのが有効です。1.6億超の顧客接点を活用したデジタルマーケティングの収益化やメーカー共創PB開発、あるいは新会社アンドカンパニーを軸としたM&A・PMI推進など、自身の専門スキルがグループの「3つの重点戦略(差別化・投資・社会貢献)」のどこに寄与できるかを具体的に提示しましょう。
面接での逆質問例
- 株式会社アンドカンパニー設立後の新生堂薬局やユニバーサルドラッグの子会社化において、システムや物流統合で最も重視されているPMIの課題は何でしょうか。
- LIPSアプリ運営のAppBrew子会社化や1.6億超の顧客接点を背景に、BtoBマーケティング収入(前期比118%)をさらに拡大するための今後のDX施策について教えてください。
- 2031年3月期の売上高1.3兆円および海外売上1,000億円目標に向けて、ASEAN地域等における新規出店や現地人材育成で求めるスキルセットは何ですか。
5転職者が知っておきたい現場のリアル
※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2026年3月期 決算説明会資料



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