0 編集部が注目した重点ポイント
① 新中計「Challenge2028」で事業領域を拡大
2026年3月期より新中期経営計画「Challenge2028」が始動しました。「気候変動への挑戦」を経営ビジョンに掲げ、既存事業の収益力強化とともに、環境配慮型製品や省エネ・省人化対応など成長領域への重点投資を推進しており、新たな事業の柱の創出が期待されます。
② PE事業が牽引し売上高は過去最高を更新
当期はプロセスエンジニアリング事業における大口案件の納入や、食品向けの全自動連続殺菌冷却装置の販売が好調に推移しました。その結果、連結売上高は過去最高を更新し、営業利益も二桁増益を達成するなど、強固な収益基盤を示しています。
③ 株主還元を強化し資本効率の向上を推進
資本コストや株価を意識した経営を重視し、新中期経営計画の3年間で総額80〜110億円の株主還元強化を計画しています。また、政策保有株式の純資産比率を2031年3月末までに15%以下へ縮減する目標を掲げ、資本効率の改善に積極的に取り組んでいます。
1 連結業績ハイライト
出典:日阪製作所_決算説明会資料_2026年3月期.pdf P.5
売上高
44,890百万円
前年同期比 +17.0%
営業利益
3,303百万円
前年同期比 +12.7%
経常利益
3,620百万円
前年同期比 +6.8%
親会社株主に帰属する当期純利益
3,449百万円
前年同期比 -8.8%
当期の連結業績は、熱交換器事業におけるLNG関連の海外大口案件の寄与や、プロセスエンジニアリング事業における食品向けの全自動連続殺菌冷却装置の好調などにより、売上高は44,890百万円(前年比+17.0%)と過去最高を更新しました。営業利益は固定費の増加を増収効果で吸収し3,303百万円(前年比+12.7%)の二桁増益となりました。
通期計画に対する進捗状況については、売上高が計画の44,000百万円を上回る102.0%の達成率となり、各段階利益も修正計画を上回って着地しており、事業運営は順調に推移しています。純利益の減少は、前年度に計上された政策保有株式の売却益などの反動や、当期の工場再構築費用等の特別損失計上によるものです。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:日阪製作所_決算説明会資料_2026年3月期.pdf P.10
熱交換器事業
事業内容:産業用流体の加熱・冷却を担うプレート式熱交換器等の製造・販売。
業績推移:売上高17,229百万円(+6.7%)、営業利益988百万円(-26.4%)。LNG関連等の海外大口案件が寄与し増収。
注目ポイント:CO2回収プラントや急速に拡大するデータセンター向け冷却設備の需要が高まっており、カーボンニュートラル社会実現に貢献する製品展開が鍵となります。環境技術の知見を活かし、次世代汎用機種の開発やメンテナンスサービス強化を牽引できるエンジニアが求められています。
💡 注目職種:機械設計エンジニア、海外技術営業、メンテナンスエンジニア
プロセスエンジニアリング事業
事業内容:食品殺菌装置、医薬滅菌・培養装置、染色仕上機器などの製造・販売。
業績推移:売上高22,405百万円(+30.6%)、営業利益2,129百万円(+50.2%)。大口案件の納入により大幅な増収増益。
注目ポイント:食品・医薬業界向けを中心に、顧客の省エネ・省人化ニーズに応える自動化プラント設備の販売が好調です。グループ会社との連携による大型培養プラントへの対応力強化も進んでおり、プラント設計や自動化制御に強みを持つプロジェクトマネージャーの活躍機会が豊富です。
💡 注目職種:プラント設計エンジニア、プロジェクトマネージャー、制御設計
バルブ事業
事業内容:様々な流体の制御に使われるボールバルブなどの製造・販売。
業績推移:売上高5,183百万円(+4.6%)、営業利益366百万円(+25.3%)。上下水道や土木工事向けが伸長。
注目ポイント:化学業界の設備投資が一服する中、新エネルギーやファインケミカルといった成長市場に向けた新製品開発を加速させています。特殊な流体制御技術や高機能素材の知見を持ち、開発プロセスの高度化に寄与できる技術系人材の重要性が増しています。
💡 注目職種:製品開発エンジニア、技術営業、品質保証
その他
事業内容:太陽光発電事業など。
業績推移:売上高72百万円(-18.3%)、営業利益52百万円(-19.4%)。
注目ポイント:売上規模は小さいものの、グループ全体の再生可能エネルギー活用を担う事業領域です。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:日阪製作所_決算説明会資料_2026年3月期.pdf P.36
2027年3月期の連結業績見通しは、世界経済の地政学的リスクや国内のコスト上昇への懸念があるものの、新中期経営計画「Challenge2028」の初年度として、売上高44,000百万円、営業利益3,300百万円の安定的な水準を見込んでいます。気候変動を社会課題解決の機会と捉え、CO2排出量削減や資源循環に貢献する環境配慮型製品・サービスの拡大を成長戦略の主軸に据えています。中途採用においては、既存事業の枠を超えて新規領域へのアプローチができる推進力や、環境技術のイノベーションに参画できる専門人材が強く求められるフェーズに入っています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機の作成ヒント
日阪製作所は経営ビジョンとして「気候変動への挑戦」を掲げ、顧客の省エネ・省人化ニーズに応えるソリューション提供を強化しています。前職において、業務プロセスの自動化推進や、エネルギー効率を意識した設計・提案など、環境負荷低減や生産性向上に直接貢献した具体的なエピソードを盛り込むことで、同社の戦略と合致する説得力のある志望動機になります。
面接での逆質問例
「新中期経営計画で推進されている環境配慮型製品の開発や新規事業創出において、中途採用で入社したメンバーは具体的にどのような裁量を持ってプロジェクトに参画する機会がありますか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
会社とプライベートが一緒になっている会社のため、あまり休みは休めなかった
客先のトラブルあれば土日も駆り出されます。正直、結構な頻度でありました。若手社員はレクリエーション行事が土日にあり、ほぼ強制参加のため、行かなければならなくなる。事業本部では、旅行に行くために積立したりしており、割とめんどくさいです。会社とプライベートが一緒になっている会社のため、あまり休みは休めなかった。
(30代後半女性・研究開発・正社員) [キャリコネの口コミを読む]先輩たちも声かけてくれて、若手の社員が働きやすいように環境を整えてくれていた
基本的にいい人が多く、穏やかな感じです。上司の人も穏やかで仕事に関しての相談はすごくしやすいと思います。困ったことがあればすぐに相談してました。また、先輩たちも声かけてくれて、若手の社員が働きやすいように環境を整えてくれていたと思います。
(20代後半女性・技術関連職・正社員) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 日阪製作所 決算説明会資料(2026年3月期 通期)
- 日阪製作所 決算短信(2026年3月期 通期)



上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。