0編集部が注目した重点ポイント
①癒着防止材シーエスバリアの承認取得
2026年4月に癒着防止材シーエスバリア(SI-449)の医療機器製造販売承認を取得しました。当期中での出荷開始が見込まれており、国内市場にとどまらずグローバル展開を視野に入れた新製品として、外科領域等での専門人材の活躍機会が拡大する可能性があります。
②米国FDAへSI-6603の再申請を実施
2026年3月に腰椎椎間板ヘルニア治療剤SI-6603について、米国食品医薬品局(FDA)へ生物学的製剤承認の再申請を実施しました。今後の承認取得に向けた審査対応を着実に進めており、海外での事業展開を牽引するグローバル人材の重要性が高まっています。
1連結業績ハイライト
出典:生化学工業_決算説明会資料_2026年3月期 P.3
売上高
36,645百万円 (-6.9%)
営業利益
660百万円 (-50.5%)
経常利益
1,679百万円 (-13.1%)
親会社株主に帰属する当期純利益
1,473百万円 (+21.3%)
通期実績について、国内外においてLAL事業が好調に推移したものの、ロイヤリティーの大幅な減少や海外医薬品の減少により、売上高は前年同期比6.9%減の36,645百万円で着地しました。営業利益は売上高の減少により減益となりましたが、投資有価証券の売却等により経常利益を下支えし、次期の見通しを勘案した税金費用の見直しにより親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期比21.3%の増益となりました。
通期の進捗状況としては、LAL事業を中心とした収益基盤が堅調に推移しており、来期に向けた成長戦略の実行基盤が維持されていると評価できます。
2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:生化学工業_決算説明会資料_2026年3月期 P.4
国内医薬品
事業内容: 関節機能改善剤「アルツ」や眼科手術補助剤「オペガン類」などの製造・販売。
業績推移: オペガン類の単価減があったものの、アルツの出荷タイミングにより前年同期並みの11,868百万円となりました。
注目ポイント: 高齢者人口の増加により眼科手術補助剤市場は成長基調にあり、同社はトップシェア(約5割)を維持しています。新規癒着防止材「シーエスバリア」の出荷開始も控えており、国内市場への浸透を図る営業やマーケティング専門人材の需要が高まっています。
出典:生化学工業_決算説明会資料_2026年3月期 P.5
海外医薬品
事業内容: 米国向け「ジェル・ワン」や中国向け「アルツ」などの関節機能改善剤の展開。
業績推移: 米国ジェル・ワンの増加があったものの、スパルツFX等の減少により前年同期比4.4%減の9,369百万円となりました。
注目ポイント: 米国や中国の高齢化を背景に市場は緩やかな拡大傾向にあります。各国政府の政策による集中購買など市場環境が変化する中、競合品の動向を注視し、販売提携先と協力して市場開拓を推進できるグローバルな知見を持つ人材が求められます。
出典:生化学工業_決算説明会資料_2026年3月期 P.6
原体・受託製造、LAL事業
事業内容: エンドトキシン測定用試薬やグルカン測定体外診断用医薬品等の製造・販売。
業績推移: 国内外での販売が好調に推移し、LAL事業単体で前年同期比2.5%の増収となる12,152百万円を達成しました。
注目ポイント: 脱動物由来原料で製造された「パイロスマートネクストジェン(PSNG)」など製品ラインアップの拡充が進んでおり、米国市場での伸長や新たな販売国開拓を推進する事業開発・品質管理の専門人材が活躍できるフィールドです。
3今後の見通しと採用の注目点
出典:生化学工業_決算説明会資料_2026年3月期 P.8
来期(2027年3月期)の業績予想は、国内・海外医薬品の減少をロイヤリティーやLAL事業の成長が補い、売上高は前年同期比14.2%増の41,850百万円、営業利益は2,050百万円と大幅な増収増益を見込んでいます。
研究開発面では、米国における腰椎椎間板ヘルニア治療剤SI-6603の再申請や、国内での変形性関節症治療剤Gel-Oneの第III相臨床試験開始など、新規パイプラインの事業化が本格化しています。これらの取り組みを持続的な成長につなげるため、グローバルでの薬事申請、研究開発、品質保証などを担う専門人材の採用ニーズが引き続き高く維持されると見込まれます。
4求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
LAL事業や海外医薬品展開など、ニッチトップの技術(糖質科学)を活かしたグローバル展開に関心があることをアピールするとよいでしょう。特に、変形性関節症治療剤などの実績を基盤に、新たな市場を開拓する意欲を示すことが効果的です。
面接での逆質問例
「癒着防止材シーエスバリアなどの新製品上市に向け、現場ではどのようなスキルを持った人材が求められていますか?」「米国FDAへの再申請など、グローバルな開発体制における課題と今後の展望を教えてください」といった質問が有効です。
5転職者が知っておきたい現場のリアル
非常にアットホームな職場でした
工場で製品の品質管理を担当していました。基本残業は10~20時間程度であまりなく、土日出勤は一度もしたことがなかったです。査察やバリデーションなどがあると、一時的に忙しいときもありましたが、常識の範囲内で、残業代もきちんと出ていた為、素晴らしい環境でした。非常にアットホームな職場でした。
(30代前半女性・研究開発・正社員) [キャリコネの口コミを読む]研究職であれば、自由に研究を進められる社風
研究職であれば、自由に研究を進められる社風があります。のびのびとした雰囲気なので、研究に没頭したい方は良いと思います。その一方で、生産性に劣る部分がありますので、医薬品の開発スピードは、他社と比べても劣ると思います。自分の目の前の仕事に生きるか、将来的に医薬品を具現化したいのか、迷うポイントかと思います。
(30代前半男性・研究・前臨床研究・正社員) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 生化学工業_決算説明会資料_2026年3月期
- 生化学工業_決算短信_2026年3月期



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