0編集部が注目した重点ポイント
①株式会社北弘電社を連結化し増益を達成
当期より株式会社北弘電社を新たにグループへ迎え入れ、国内子会社全体での業績拡大に貢献しました。体制強化により、今後のさらなるシナジー創出が期待されます。(注:前年同期は未連結のため単純比較不可)
②生産性向上等により営業利益が大幅に増加
建設コストに対する顧客の理解が進む市場環境のもと、生産性の向上や原価低減努力が実を結びました。結果として、営業利益をはじめとする各利益において過去最高値を更新する力強い成果を上げています。
③豊富な手持工事で次期も力強い成長を予想
個別期末の手持工事高は過去最高の5,817億円に達しており、次期も連結で完成工事高8,100億円、営業利益970億円というさらなる増収増益を見込んでいます。旺盛な建設需要を背景に、成長投資が継続される見通しです。
1連結業績ハイライト
出典:決算説明会資料 P.3
売上高
750,742 百万円
前期比: +6.5%
営業利益
90,256 百万円
前期比: +48.0%
経常利益
94,493 百万円
前期比: +46.4%
当期純利益
69,447 百万円
前期比: +47.0%
通期実績において、完成工事高は堅調な受注を背景に750,742百万円を記録しました。また、コスト高騰に対する顧客の理解浸透や原価低減努力の奏功により、営業利益は90,256百万円と大幅な増益を達成しています。子会社の連結化も寄与し、全ての利益項目で力強い成長を示しました。
進捗状況について、当期は通期決算であるため期中の修正計画(1月公表値)に対する達成状況を確認すると、営業利益は公表値の84,000百万円を上回って着地しており、極めて順調な推移を示したと評価できます。
2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:決算説明会資料 P.10
配電工事
事業内容:配電線網の新設や保守などの各種インフラ工事を提供しています。
業績推移:受注工事高821億円(前期比+4.8%)、完成工事高808億円(前期比+4.8%)。
注目ポイント:関西電力送配電の工事量が増加し、堅調な推移を示しています。電力の安全・安定供給を支える中核事業として、インフラ保守・管理の専門技術を持つ人材が継続的に求められる安定した環境です。
💡 注目職種:配電工事施工管理、インフラ保守エンジニア
一般電気工事
事業内容:工場、物流施設、事務所ビルなどの一般電気設備工事を手掛けています。
業績推移:受注工事高4,801億円(前期比+13.9%)、完成工事高4,051億円(前期比+0.1%)。
注目ポイント:事務所ビルやデータセンター、物流施設等の需要増加により大幅な受注拡大を実現しました。大規模プロジェクトの進行管理や、高度な電気設備設計の知見を持つプロフェッショナルにとって非常に魅力的なフィールドです。
💡 注目職種:電気設備設計、施工管理プロジェクトマネージャー
情報通信工事
事業内容:計装やLAN設備などの構内通信網インフラ整備事業を展開しています。
業績推移:受注工事高527億円(前期比+20.4%)、完成工事高495億円(前期比+11.2%)。
注目ポイント:構内通信インフラの需要が急拡大し、力強い二桁成長を達成しています。企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を通信インフラ面から支えるため、ネットワークエンジニアの採用機会が広がっています。
💡 注目職種:ネットワークエンジニア、通信設備施工管理
環境関連工事
事業内容:事務所ビルや保健・医療施設等の空調・衛生設備の環境構築を行っています。
業績推移:受注工事高548億円(前期比+10.6%)、完成工事高532億円(前期比+8.4%)。
注目ポイント:商業・娯楽施設や物流施設の増加を背景に順調な業績拡大を実現しています。脱炭素社会に向けた環境負荷低減のニーズが高まる中、空調・衛生設備の高度な専門知識を持つ技術者が高く評価されます。
💡 注目職種:管工事施工管理、空調・衛生設備設計
電力その他工事
事業内容:発・変電所工事や大型蓄電所、風力発電所などの建設工事を行っています。
業績推移:受注工事高522億円(前期比+104.1%)、完成工事高236億円(前期比+16.3%)。
注目ポイント:大型の蓄電所工事や風力発電所工事が大きく寄与し、受注が倍増する急成長領域となっています。再生可能エネルギー分野での設備構築に関心のある技術者にとって、新たなキャリアを築ける注目分野です。
💡 注目職種:再生可能エネルギー設備施工管理、変電設備技術者
海外事業(アジア、ハワイ・グアム等)
事業内容:ドバイ子会社やハワイ子会社等を通じた海外設備工事事業を展開しています。
業績推移:完成工事高はアジア地域で729億円(前期比+123億円)、ハワイ・グアム地域で250億円(前期比+43億円)。
注目ポイント:各地域での工事進捗が堅調であり、グローバルでの確かな増収に貢献しています。海外における大規模プロジェクトのマネジメントに関心があり、国際的に活躍したい人材に大きなチャンスがあります。
💡 注目職種:海外プロジェクトマネージャー、グローバル施工管理
3今後の見通しと採用の注目点
出典:決算説明会資料 P.4
2027年3月期は、豊富な手持工事を背景に、完成工事高8,100億円、営業利益970億円のさらなる増収増益を見込んでいます。中期経営計画で掲げた成長指標を2年前倒しで達成する見込みであり、特別配当を加えた株主還元の強化を実施するなど、非常に良好な事業環境にあります。
また、資本政策の一環として自己株式の公開買付け(TOB)を実施し、関西電力グループの所有割合が37%から24%へと低下する予定です。これは資本効率の向上と両社にとって最適な資本関係を構築するための戦略的施策であり、独立性を保ちながら新たな価値共創へと向かう重要な転換点となります。今後も人財を軸とした事業基盤の拡充が図られるため、安定した成長企業でキャリアを築きたい方に適しています。
4求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
面接では、再生可能エネルギー施設やデータセンターなど、成長著しい分野の工事において、自身の専門スキルがどのように貢献できるかを具体的に示すと良いでしょう。関西電力との強固なパートナーシップを背景にしつつも、一般得意先向けの事業拡大意欲に共感する姿勢が評価されます。
面接での逆質問例
「大型蓄電所や風力発電所などの電力その他工事が急成長していると拝見しました。この領域で新たにジョインする人材には、既存の技術に加え、どのような新しい視点やマネジメントスキルが期待されていますか?」
5転職者が知っておきたい現場のリアル
基本給は2年目から大幅に上がる
唯一、誇れるのが福利厚生。家賃補助は無いものの、基本給は2年目から大幅に上がる。賞与は、夏と冬+3月の決算賞与がもらえていた。
(20代後半・電気・通信設備施工管理・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2025年度 決算説明会資料



上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。