0編集部が注目した重点ポイント
① 新たな中期ビジョン「Vision120」を策定し始動
2050年を見据え、2030年3月までの中期ビジョン「Vision120」を策定しました。価値創出基盤の確立に向けた取組みを開始しており、次世代事業を牽引する人材のキャリア機会が拡大する見込みです。
② 国内外で積極的なM&Aを実行し事業を拡大
当期より新光を子会社化したほか、海外ではトライウォール社がイタリアのスカート社の持分100%を取得しました。グローバル戦略の充実により、国内外の幅広い領域で事業管理・PMI人材のニーズが高まっています。
③ 製品価格の改定を実施し収益構造を改善
物流費や労務費の上昇といったバリューチェーン全体のコスト変化に対し、板紙、段ボール、紙器製品の価格改定を実施しました。安定供給と品質維持に向けた強固な事業体制へのシフトが進んでいます。
1連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 決算概要 P.3
売上高
1兆83億円
前期比 +1.5%
営業利益
370億円
前期比 △0.8%
当期のわが国経済は、個人消費や設備投資の持ち直し等により緩やかな回復基調が続きました。レンゴーの当期実績は、製品価格の改定が寄与し、売上高は前期比1.5%増と増収を確保しました。一方で、物流費や労務費の上昇、および欧州における自動車産業の低迷などの外部環境の変化を受け、営業利益は前期比0.8%減と微減にとどまっています。
本決算のため通期予想に対する進捗率は100%(着地)となり、概ね順調な結果を残しました。次期(2027年3月期)については、引き続き製品価格の改定効果が通年で寄与し、売上高・営業利益ともに増収増益を見込んでおり、着実な事業成長が期待されます。
2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 決算概要 P.4
板紙・紙加工関連事業
事業内容:国内における板紙、段ボールおよび段ボール箱の製造・販売を担う中核事業です。
業績推移:製品価格の改定が寄与し、売上高は5,219億円(前期比101.4%)、営業利益は257億円(同109.5%)と増収増益を達成しました。
注目ポイント:固定費や物流費が上昇する中、適正な価格転嫁を通じて収益性を底上げしています。パートナーシップ構築宣言に基づくサプライチェーンの最適化や、生産効率を高めるDX(デジタルトランスフォーメーション)推進など、事業基盤の安定化に貢献できるプロセス改善人材が求められています。
注目職種:生産管理、法人営業、DX推進担当、サプライチェーン管理
軟包装関連事業
事業内容:国内における軟包装製品(フィルム製パッケージ等)およびセロファンの製造・販売を展開しています。
業績推移:販売量の増加と製品価格の改定により、売上高1,915億円(前期比105.5%)、営業利益94億円(同185.1%)と大幅な増益を記録しました。
注目ポイント:環境配慮へのニーズが高まる中、食品や日用品向けの堅調な需要を捉えています。収益性の底上げと安定化を図るため、消費財メーカー向けの新素材提案や、パッケージの減量化・軽量化技術の開発を牽引できるソリューション営業や技術開発人材が不可欠です。
注目職種:パッケージ開発エンジニア、技術営業、プロダクトマネージャー
重包装関連事業
事業内容:国内での重包装製品(クラフト紙袋などの産業用包装資材)の製造・販売を担っています。
業績推移:売上高464億円(前期比103.2%)、営業利益19億円(同112.6%)と堅実に増収増益を実現しました。
注目ポイント:農業・石油化学関連の需要が減少し生産量は下回ったものの、価格改定によって利益を押し上げています。今後はROA(総資産利益率)の改善継続が課題となっており、生産プロセスの合理化や新規顧客の開拓を推進できる変革人材が活躍できるフィールドです。
注目職種:法人営業(新規開拓)、事業企画、プロセス改善エンジニア
海外関連事業
事業内容:欧州、中国、アジア圏、米国において、板紙や段ボール等の製造・販売をグローバルに展開しています。
業績推移:欧州の低迷等から売上高2,091億円(前期比98.1%)、営業利益はマイナス16億円の減収減益(トライコー社に係る減損損失含む)となりました。
注目ポイント:一時的な減益要因はあるものの、イタリア・スカート社の持分取得やドイツ・中国での新工場稼働など、成長投資による積極的な事業展開が進行中です。減損を踏まえた投資規律の厳格化が急務であり、グローバルガバナンスの強化やM&A統合作業(PMI)に精通した専門人材が強く求められています。
注目職種:海外事業管理、グローバル営業、M&A推進・PMI担当
その他の事業
事業内容:国内における不織布の製造販売、運送事業、保険代理業、リース業および不動産業を含みます。
業績推移:売上高394億円(前期比101.5%)、営業利益17億円(同69.6%)と増収ながら減益となりました。
注目ポイント:運送事業における価格改定が寄与し増収となったものの、労務費の上昇等の影響を大きく受けました。グループ全体を支えるインフラ機能として、オペレーションの効率化や物流ネットワークの最適化を推進できる専門知識を持った人材の参画が期待されています。
注目職種:物流企画、オペレーション管理、ファシリティマネジメント
3今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 決算概要 P.15
次期(2027年3月期)については、原燃料価格や物流・労務費の上昇リスクが見込まれるものの、昨年からの製品価格改定が通年で寄与することで、売上高1兆900億円、営業利益460億円の増収増益が予想されています。また、住友林業との合弁会社設立による第2世代バイオエタノールの事業化や、「Vision120」に基づく温室効果ガス排出量の削減など、環境配慮・ESG経営への取組みが一段と加速しています。世界経済の不透明感はあるものの、これらの積極的な施策を通じて中長期的な成長の実現を目指す体制であり、新規事業立ち上げや環境対応分野に挑戦したい求職者には非常に魅力的なフェーズと言えます。
4求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
中期ビジョン「Vision120」の策定や、バイオエタノール関連の合弁会社設立など、未来を見据えたサステナビリティ事業への投資が活発化しています。これまでの経験を活かし、「持続可能なパッケージング社会の構築にどう貢献できるか」を具体的に語ることで、経営の方向性と合致した強い志望動機となります。
面接での逆質問例
- 欧州や中国での新工場稼働やM&Aが進んでいますが、海外拠点のガバナンス体制構築において現場で最も重視されている課題は何でしょうか。
- 製品価格の改定による収益構造の改善が進んでいますが、現場の営業や生産部門では付加価値向上のためにどのような新しい取組みが行われていますか。
- 「Vision120」の達成に向け、キャリア入社者にはどのような変革の推進力が期待されていますか。
5転職者が知っておきたい現場のリアル
各エリアの大口ユーザーを担当
本社営業や各エリアの大口ユーザーを担当することやバツがつかないように、上層部とうまく付き合っている人が出世する傾向あり。
(30代前半・法人営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]差別化しづらいので
メインの事業である製紙や段ボールについては、差別化しづらいので、製品に関する斬新なアイデアをだしたりする面白みはない。
(30代前半・法人営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年3月期 決算概要および 2027年3月期 通期予想
- 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)



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