0編集部が注目した重点ポイント
①KKR傘下によるTOBで株式非公開化を推進する
2026年3月31日、KJ005(米投資ファンドKKR傘下)による当社株式の公開買付け(TOB)に対する賛同を発表しました。2026年10月上旬開始予定の非公開化を見据え、中長期的な視点での積極的な成長投資と経営基盤強化が進むため、新規事業開発や組織革新に関わる専門人材のキャリア機会が大きく広がる可能性があります。
②AI普及を背景に連結売上高が前年比15.8%増加する
生成AIの急速な拡大に伴い、主力である半導体パッケージ(PKG)基板用部材の需要が急増しました。連結売上高は137,851百万円(前年同期比15.8%増)、営業利益は32,529百万円(前年同期比47.4%増)を達成し、売上高・利益ともに過去最高を更新しています。
③製造受託の拡大により医薬事業利益が2.4倍に急増する
受託製造を行う太陽ファルマテックにおける新規受託の本格化や案件増加により、医療・医薬品事業のセグメント利益は5,063百万円(前年同期比147.1%増)と大幅な成長を記録しました。エレクトロニクスに続く第二の柱として強固な収益基盤を確立しています。
1連結業績ハイライト
出典:決算説明資料 P.4
売上高
137,851百万円
前期比 +15.8%
営業利益
32,529百万円
前期比 +47.4%
経常利益
32,244百万円
前期比 +49.4%
親会社株主に帰属する当期純利益
24,011百万円
前期比 +122.7%
当通期における連結業績は、売上高が前年同期比15.8%増の137,851百万円、営業利益が前年同期比47.4%増の32,529百万円となり、非常に高い成長率を示しました。世界的な生成AI普及に伴う半導体需要の盛り上がりを受け、高付加価値な半導体パッケージ用部材の出荷が牽引したほか、医薬受託事業の急成長も大きく寄与して営業利益率は23.6%まで向上しています。
公表されていた通期予想(売上高133,000百万円、営業利益29,600百万円)に対する進捗率は、売上高で104%、営業利益で110%、親会社株主に帰属する当期純利益で119%に達しました。全段階利益において当初目標を上回り、計画を大幅に超過達成する好結果で着地しています。
2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:決算説明資料 P.6
エレクトロニクス事業
事業内容: プリント基板(PCB)用ソルダーレジスト(SR:プリント基板の回路保護用インキ材料)や半導体パッケージ(PKG)用部材等の開発・製造販売。
業績推移: 売上高95,285百万円(前年同期比16.6%増)、セグメント利益29,177百万円(前年同期比36.0%増)。
注目ポイント: 生成AIの普及に伴い、メモリ向けのドライフィルム(DF)製品を中心に半導体パッケージ基板用部材が大きく伸びました。車載やスマホ向けリジッド基板用部材も中国を中心に好調です。営業利益率は31%に達しており、最先端半導体材料の研究開発やグローバル技術営業、生産エンジニアなど高度な専門人材の獲得が至急の課題となっています。
医療・医薬品事業
事業内容: 太陽ファルマテックによる医薬品製造受託(CDMO:開発・製造受託機関)、太陽ファルマによる医療用医薬品の製造販売、マイ・スターズによる歯科技工物製造販売。
業績推移: 売上高36,490百万円(前年同期比15.6%増)、セグメント利益5,063百万円(前年同期比147.1%増)。
注目ポイント: 太陽ファルマテックにおける新規委託元からの受託本格化および既存顧客の製造受注増により、受託数量が大幅増加しました。太陽ファルマでの他社同効薬の供給不足に伴う需要増や薬価改定も増収に寄与し、セグメント利益は前年比2.4倍へ急伸。医薬品のGMP(製造管理・品質管理基準)管理や製剤開発、生産管理のスペシャリストにとって魅力的なフィールドです。
ICT&S事業(その他)
事業内容: ICT事業、ファインケミカル事業、エネルギー事業、食糧事業等を総称する事業セグメント。
業績推移: 売上高6,075百万円(前年同期比5.7%増)、セグメント損益△95百万円(前年同期は262百万円の利益)。
注目ポイント: グループの新規領域創出を目指すインキュベーション的事業群です。売上高は着実に伸びているものの、先行投資等により一時的に小幅な赤字となりました。新規事業の立ち上げや事業開発を主導するアントレプレナーシップを持った人材が求められます。
3今後の見通しと採用の注目点
出典:決算説明資料 P.23
2027年3月期の通期業績予想は、売上高146,300百万円(前期比6.1%増)、営業利益34,300百万円(前期比5.4%増)と、引き続き最高益の更新を目指す計画となっています。エレクトロニクス事業ではAI関連需要の継続により高付加価値な半導体パッケージ用部材が成長を牽引する見込みです。医療・医薬品事業においても製造受託の受託量増加が図られます。
さらに、KKR傘下ファンド(KJ005)による株式公開買付け(TOB)を通じた非公開化プロセスが進む中で、短期的な株式市場の評価にとらわれない柔軟かつ果敢な中長期の設備投資・M&Aが予想されます。グローバル展開の加速や経営改革に伴い、幹部候補や先進領域の技術スペシャリストの採用機会が一層高まることが想定されます。
4求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
世界シェアトップを誇るソルダーレジスト等の電子材料技術に甘んじることなく、医薬CDMO領域への本格参入など積極的な事業ポートフォリオ変革を進めている点が大きな魅力です。面接では、「強固な収益基盤の上で挑戦を続けるカルチャー」への共感を示し、自身の専門スキル(化学開発、受託品質管理、海外営業等)がどの事業子会社の成長に貢献できるかを具体的に述べるのが効果的です。
面接での逆質問例
- 「KKRによる買収提案・非公開化を見据える中で、中長期的な研究開発投資や新事業育成の優先順位はどのように変化していくと考えられますか?」
- 「太陽ファルマテックにおける医薬品CDMO事業の受託急増に対し、現場の生産体制強化や人員育成の課題に中途採用者としてどう貢献できるでしょうか?」
5転職者が知っておきたい現場のリアル
査定制度は旧態依然とした年功序列
査定制度は旧態依然とした年功序列が幅を利かせているので、バリバリ働きたい人にはあまり向かない会社かもしれない。
(40代後半・代理店営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2026年3月期 決算説明資料



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