0編集部が注目した重点ポイント
①生成AI需要で電子材料部品が10.4%増収を達成する
生成AIの急速な普及に伴い、データセンター向け光トランシーバー用製品(光半導体)の出荷が大幅に拡大しました。さらにカメラモジュール向け形状加工異方性導電膜(ACF)の成長も寄与し、電子材料部品セグメントの売上高が前期比+10.4%増と力強く伸長しています。
②高付加価値製品の伸長で過去最高の売上高を更新する
蛍光体フィルムの販売終息影響があったものの、ハイエンドスマートフォン向け形状加工ACFや精密接合用樹脂など高付加価値製品の販売拡大により、連結売上高は113,832百万円を達成しました。厳しい外部環境下においても過去最高の売上高を更新しています。
③次期も光半導体の大幅成長により増収増益を目指す
次期通期計画では売上高123,000百万円、事業利益40,000百万円とさらなる増収増益を計画しています。データセンター向け光半導体製品の新設備稼働や、ハイエンドスマートフォン向け高付加価値部材の拡大に向け、積極的な設備投資と研究開発を継続しています。
1連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 通期 決算説明資料 P.6
売上高
113,832百万円
前期比 +3.1%
事業利益
39,352百万円
前期比 +3.4%
営業利益
38,097百万円
前期比 △4.1%
親会社の所有者に帰属する当期利益
28,009百万円
前期比 +1.0%
※事業利益 = 売上高 - 売上原価 - 販売費及び一般管理費(事業の経常的な業績を測る指標)
※EBITDA = 事業利益 + 減価償却費(46,892百万円、前期比+4.9%)
当通期連結業績は、売上高が前期比3.1%増の113,832百万円、事業利益が前期比3.4%増の39,352百万円となりました。前年上期末における蛍光体フィルムの販売終息があったものの、生成AI普及によるデータセンター向け光トランシーバー用製品(光半導体)や、ハイエンドスマートフォン向け形状加工異方性導電膜(ACF)の好調な出荷が全体を牽引し、過去最高売上高および事業増益を達成しました。
通期目標に対する評価としては、為替が1米ドル=150.8円と期初想定より円高方向に推移したものの、主力高付加価値製品の販売拡大により売上高・事業利益ともに予想通りの着地となりました。事業利益率34.6%、EBITDAマージン41.2%と、非常に高い収益性を維持しており、順調な業績進捗を維持しています。
2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 通期 決算説明資料 P.10
光学材料部品セグメント
事業内容: 反射防止フィルム(ARF)、光学弾性樹脂(SVR)、精密接合用樹脂等の開発・製造・販売。
業績推移: 売上高47,971百万円(前期比△5.3%)、事業利益14,308百万円(前期比△1.7%)。
注目ポイント: 蛍光体フィルムの販売終息やノートPC向け製品の需要落調により減収となりましたが、自動車向け反射防止フィルム(ARF)の採用モデル数拡大やディスプレイの大型化、ハイエンドスマートフォン向け精密接合用樹脂の増加により、事業利益率は29.8%と高水準をキープしています。車載ディスプレイやモバイル機器の進化を支える材料技術者の活躍が見込まれます。
電子材料部品セグメント
事業内容: 異方性導電膜(ACF)、光半導体(高速応答フォトダイオード等)、二次保護ヒューズ、接合関連材料等の開発・製造・販売。
業績推移: 売上高66,724百万円(前期比+10.4%)、事業利益25,043百万円(前期比+6.5%)。
注目ポイント: データセンター向け光トランシーバー用製品(フォトニクス)や通信機器向け製品の需要拡大、ハイエンドスマホ用カメラモジュール向け形状加工ACFの堅調な販売により2桁増収・事業利益率37.5%を達成しました。電動工具やバッテリー・バックアップ・ユニット(BBU)向けヒューズの回復も寄与しており、半導体・電子部品分野での生産技術や開発人材の需要が高まっています。
3今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 通期 決算説明資料 P.12
2027年3月期の連結通期見通しは、売上高123,000百万円(前期比+8.1%)、事業利益40,000百万円(前期比+1.6%)と、持続的な成長と最高益更新を計画しています。前提為替レートは1米ドル=150.0円と設定しています。メモリ価格高騰に伴うコンシューマーIT端末の台数影響に留意しつつも、需要が堅調なハイエンドスマートフォン向け部材やデータセンター向け光半導体が市場を牽引する見通しです。
事業成長を後押しするため、子会社デクセリアルズ フォトニクス ソリューションズ(DXPS)を中心とした光半導体向け設備投資(設備投資額63,600百万円計画)や、研究開発費(6,900百万円計画)、IT・DX・人的資本への投資を加速させています。事業ポートフォリオ変革を進める同社において、最先端テクノロジーの現場でのキャリア機会が拡大しています。
4求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
デクセリアルズは、異方性導電膜(ACF)やスパッタリング技術による反射防止フィルム(ARF)、光学弾性樹脂(SVR)など、世界シェア1位のニッチトップ製品を多数擁しています。市場に近い最終顧客へ直接アプローチしてインサイトを発掘する「デザイン・イン」手法により高い参入障壁と収益性を構築している点が特徴です。自らの技術・知見を活かし、顧客の課題解決や新規市場創出にどう貢献できるかをアピールすることが面接突破の鍵となります。
面接での逆質問例
- 「データセンター向け光トランシーバー用製品(光半導体)をはじめとする成長領域で積極投資が進んでいますが、新設備の立ち上げに伴いエンジニアに期待される具体的な役割について教えていただけますか?」
- 「最終顧客へ直接アプローチして潜在ニーズを製品化する『デザイン・イン』アプローチにおいて、入社後に活躍する技術者や営業担当に共通するマインドセットは何でしょうか?」
5転職者が知っておきたい現場のリアル
企業型の福利厚生制度がある
映画館などで使えるポイントがもらえたりする企業型の福利厚生制度がある。旅行宿の割引なども探せばあるので割と気に入っていた。
(20代後半・研究開発・男性) [キャリコネの口コミを読む]会議を設定されたりするのがストレス
フレックス制なので10時までに出社すればよいのだが、自分が8時に出社して17時定時の際に、10時出社の中堅おじさん達に18時から会議を設定されたりするのがストレス。
(20代後半・研究開発・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)
- 2026年3月期 通期 決算説明資料



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