0 編集部が注目した重点ポイント
①自動車関連の収益向上で営業利益が20.5%増加する
2026年3月期通期決算において、売上高は前期比7.3%増の94,906百万円、営業利益は前期比20.5%増の8,315百万円となりました。半導体関連でのコスト高の影響があったものの、自動車関連分野における適正な価格設定や生産の習熟度向上が大きく寄与し、大幅な増利益を達成しています。
②生成AI需要を取り込み半導体売上が19.6%伸長する
半導体関連事業では、旺盛な生成AI需要を背景にファウンドリ向けを中心としたウェーハ搬送設備の受注が伸長しました。部材価格の高騰等により利益面は抑えられたものの、売上高は前期比19.6%増の36,106百万円を記録し、平田機工の事業成長を支える強力な牽引役として機能しています。
③社長直轄組織の新設で意思決定を迅速化する
経営基盤の強化に向けて、「経営企画ユニット」「DX推進ユニット」「ビジネスディベロップメントセンター」を社長直轄組織として新設しました。重要施策の推進と迅速な意思決定を全社横断的に実現する体制が整い、新規事業の創出や技術開発でのキャリア機会拡大が期待されます。
1 連結業績ハイライト
出典:2025年度(2026年3月期)通期 決算説明資料 P.5
94,906百万円 (+7.3%)
8,315百万円 (+20.5%)
8,375百万円 (+21.6%)
6,077百万円 (+27.2%)
2026年3月期の通期連結業績は、売上高・各利益指標ともに前年実績を大きく上回る好決算となりました。電気自動車(EV)向けや内燃機関向けの生産設備、半導体関連のウェーハ搬送設備が売り上げを伸ばし増収を牽引しました。利益面では人件費等の販売管理費が増加したものの、増収効果と自動車関連事業における収益性改善(原価率低下)が寄与し、二桁増益を達成しています。
中期経営計画の進捗状況についても、初年度として概ね順調に推移しています。次期(2027年3月期)の連結予想においては売上高100,000百万円、営業利益9,000百万円を見込んでおり、2期連続での過去最高売上高更新を目指す持続的な成長基盤が構築されています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2025年度(2026年3月期)通期 決算説明資料 P.7
自動車関連
事業内容:エンジン組立設備、車載用電子部品組立設備、バッテリー充放電関連設備等の製造・販売。
業績推移:売上高 43,478百万円(前期比+1.0%)、営業利益 5,142百万円(前期比+22.6%)。
注目ポイント:北米向け内燃機関(ICE)関連やハイブリッド車(HV)関連の大型案件を受注し売上が安定。EV向け需要の変化にも柔軟に対応しており、適正な価格設定と製造現場での習熟度向上により利益率が大幅に改善しています。大型生産設備の設計・施工管理技術者に絶好の活躍機会があります。
半導体関連
事業内容:ウェーハ搬送設備(EFEM、ロードポート、ロボット)、パネル基板搬送(PLP)設備等の製造・販売。
業績推移:売上高 36,106百万円(前期比+19.6%)、営業利益 2,418百万円(前期比-15.4%)。
注目ポイント:生成AI市場の急速な拡大を受け、ファウンドリや大手装置メーカー向けの受注・売上が高水準で推移。部材高騰等による利益率悪化に対し、2026年5月より本社工場への生産集約と価格転嫁ルールの運用を開始しています。技術開発や品質保証部門での採用ニーズが高まっています。
その他自動省力機器
事業内容:フラットパネルディスプレイ(FPD)関連設備、有機EL蒸着装置、医療・理化学機器等の製造。
業績推移:売上高 12,572百万円(前期比-4.0%)、営業利益 669百万円(前期は101百万円の営業損失)。
注目ポイント:有機EL関連設備の生産が堅調に推移し、原価率の改善と不採算案件の剥落により黒字転換を達成。さらに、ソニア社との共同開発による集束超音波治療装置など医療分野への参入・量産化を推進しており、新規領域に挑戦できる環境が整っています。
その他
事業内容:子会社による太陽光発電関連事業およびポイント・顧客管理システム関連事業。
業績推移:売上高 2,749百万円(前期比+28.4%)、営業利益 84百万円(前期は52百万円の営業損失)。
注目ポイント:グループの周辺事業として着実に増収を達成し、黒字を確保。主力の生産設備事業を多角的な視点から支える役割を担っています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2025年度(2026年3月期)通期 決算説明資料 P.13
平田機工の2027年3月期(2026年度)連結業績予想は、売上高100,000百万円(前期比5.4%増)、営業利益9,000百万円(前期比8.2%増)と、さらなる拡大と過去最高売上の更新を計画しています。自動車関連では収益性重視の姿勢を維持しつつ、成長著しい半導体関連分野において売上高46,000百万円(前期比27.4%増)と大幅増収を見込んでいます。
この成長を支えるため、中国やマレーシアでのクリーンルーム増設などの海外拠点整備と、国内工場への生産機能集約を進めています。また、新設されたビジネスディベロップメントセンターを中心に東京オフィスでの営業・マーケティング機能も強化されており、技術職だけでなく企画・DX・グローバル領域の専門人材の採用・活躍の機会が広がっています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
平田機工はEV・ハイブリッド車向けの自動車生産設備から、生成AIを支える最先端の半導体搬送装置、さらには医療機器分野まで幅広く展開するグローバルメーカーです。志望動機では、「成長市場である半導体・自動車分野の自動化・省力化に自身の専門技術で貢献したい」という視点や、「社長直轄の組織改編やDX推進の中で、業務プロセスの改革や新事業の立ち上げにチャレンジしたい」という意欲を伝えると高い評価につながります。
面接での逆質問例
質問例1:「半導体関連事業における工場集約や適正価格転嫁の取り組みが進む中、現場の技術・品質管理部門で最も求められている役割は何でしょうか?」
質問例2:「社長直轄組織として新設されたビジネスディベロップメントセンターにおいて、新規事業創出に向け中途採用者に期待される役割やミッションについて教えてください。」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
設計段階から携わった装置が実際に動き始めた時には感動します
客先が世界各国なので、据え付けなどで現地調整に赴くことになり海外志向の方にはそれだけでモチベーションが上がると思います。また、設計段階から携わった装置が実際に動き始めた時には感動します。トラブルが起きたときも、対処法を考えそれがピタリと当てはまった時はとても達成感を感じました。
(20代後半男性・システムエンジニア・正社員) [キャリコネの口コミを読む]海外出張でたまに余裕があると現地を楽しむことが出来る
基本的に忙しいので私が在職していた頃は土曜日は毎週出勤でした。代休は取るように支持されますが、人が足りていないので取れません。生活のための仕事ではなく、仕事のための仕事になっていた状態でした。逆に、海外出張でたまに余裕があると現地を楽しむことが出来るプライベートが確保できることもあるのでその点は良いと感じました。
(20代後半男性・システムエンジニア・正社員) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 平田機工 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 平田機工 2025年度(2026年3月期)通期 決算説明資料



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