0 編集部が注目した重点ポイント
① インフラ事業の伸長により過去最高益を達成する
2026年3月期通期決算は、売上高が前期比8.3%増の3,261億円、営業利益が同26.1%増の271億円となり、売上高および全利益項目で過去最高を更新しました。米国向け変電機器の強い需要や国内電力会社向け案件の拡大が業績を大きく牽引しています。
② 保守事業の需要拡大により営業利益126億円を達成する
フィールドエンジニアリング事業では、設備メンテナンス需要の継続により売上高が前期比15.0%増の570億円、営業利益が同27.7%増の126億円に拡大しました。3年連続で過去最高を更新し、収益性の高いストック型基盤が一段と強固になっています。
③ レアテックの新規連結により技術基盤を拡大する
当連結会計年度より、株式を取得したレアテックを新たに連結範囲へ追加しました。電力インフラや産業領域におけるソリューション体制が強化されており、技術基盤の拡充に伴ってエンジニア職種を中心とした新しいキャリア機会が拡大しています。
1 連結業績ハイライト
出典:2025年度決算説明会 P.4
2026年3月期通期の連結業績は、売上高3,261億9,400万円(前期比8.3%増)、営業利益271億2,200万円(前期比26.1%増)、経常利益278億8,900万円(前期比31.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益236億2,500万円(前期比27.8%増)を記録し、全損益項目で過去最高益を更新しました。海外における真空遮断器(VCB)や真空インタラプタ(VI)の大幅な伸びに加え、国内の再生可能エネルギー案件や官公庁向け案件の収益性改善が寄与しています。
期初予想および業績修正値を大幅に上回る着地となり、通期目標を高いレベルで達成しました。受注高も3,582億円を確保し、豊富な受注残高をバックボーンとした経営基盤の強固さが示されています。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2025年度決算説明会 P.6
電力インフラ事業
【事業内容】
発電・変電機器(変圧器、スイッチギヤ、真空遮断器等)や電力用監視制御設備、中小水力発電システム等の製造・販売を展開。
【業績推移】
売上高は前期比16.7%増の1,008億円、営業利益は前期比57.5%増の125億円となり、過去最高の売上高・営業利益を達成しました。
【注目ポイント】
米国をはじめとするグローバルな電力需要増加を受け、北米向け真空遮断器等の輸出が大幅増となったほか、国内電力会社の設備更新や水力発電案件が好調です。環境規制に対応した環境配慮型(SF6ガス不使用)製品の開発・普及を牽引する専門技術者の採用ニーズが高まっています。
社会システム事業
【事業内容】
官公庁、鉄道事業者、上下水道施設向けに受変電設備、監視制御システム、セラミック平膜等を供給。
【業績推移】
売上高は前期比8.5%増の1,045億円、営業利益は前期比34.8%増の40億円となり、増収増益を達成しました。
【注目ポイント】
工事進行案件の予想を上回る進捗や、電鉄事業・水インフラ事業における高収益案件の拡大と採算改善が利益を押し上げました。防災・国土強靭化や老朽化対策に伴う社会インフラ整備案件において、高度なシステム構築を手掛ける技術者が求められています。
産業電子モビリティ事業
【事業内容】
産業用モーター・インバータ、EV/PHEV用コンポーネント、半導体製造装置向け電子機器、自動車試験装置の提供。
【業績推移】
売上高は前期比3.8%減の693億円、営業利益は21百万円(説明資料上0億円)にとどまりました。
【注目ポイント】
自動車メーカーのEV減産や半導体市況の低迷影響を受けたものの、モビリティT&S(開発・試験用装置)事業では大型案件の売上計上が進展しました。次世代パワートレイン開発や産業用パワーエレクトロニクス技術の高度化に向け、要素技術開発者の役割が重要です。
フィールドエンジニアリング事業
【事業内容】
納入設備の保守・点検・維持管理および保全メンテナンスソリューションの提供。
【業績推移】
売上高は前期比15.0%増の570億円、営業利益は前期比27.7%増の126億円となり、3年連続で過去最高を更新しました。
【注目ポイント】
設備老朽化に伴う保守ニーズが堅調に推移する中、年間を通じた稼働負荷の平準化や外注活用により高い利益率を達成しました。遠隔監視や予防保全などのDX技術を取り入れたサービス体制の増強が進められており、フィールド領域でのキャリア機会が豊富です。
不動産事業
【事業内容】
所有不動産の賃貸・管理運営事業。
【業績推移】
売上高は前期比0.1%減の32億円、営業利益は前期比2.0%減の14億円と安定した業績を維持しました。
【注目ポイント】
所有資産の効率的な活用によりグループの安定的なキャッシュフロー生成に貢献しています。
その他
【事業内容】
化成製品事業、福利厚生サービス等の報告セグメントに含まれない事業。
【業績推移】
売上高は前期比2.9%増の89億円、営業利益は91百万円となりました。
【注目ポイント】
多角的な事業運営を通じ、グループ全体の事業基盤をサポートしています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2025年度決算説明会 P.7
2027年3月期(2026年度)の通期業績予想は、売上高3,550億円(前期比8.8%増)、営業利益290億円(同6.9%増)を見込み、さらなる最高益の更新を計画しています。2026年3月末時点の受注残高は4,120億円(前年比+376億円)と高水準を維持しており、業績の裏付けは強固です。
また、設備・成長投資として3年間で700億円を投じる計画を推進しており、環境配慮型機器の開発や社内DXの加速を図っています。グローバル案件を牽引できる技術者や、現場のデジタル化を推進する専門人材の採用意欲が高まっています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
明電舎の強みは、電力・社会インフラという堅実な事業基盤と、北米市場や環境対応製品で広がるグローバルな成長機会にあります。志望動機を構築する際は、「社会インフラの脱炭素化・高効率化に貢献したい」という視点や、「高い収益性を誇る保守ビジネスのDX化に寄与したい」といった意欲を、自身の具体的なスキルや実務経験と結びつけて訴求することが有効です。
面接での逆質問例
・「北米市場における変電機器の需要増に伴い、海外向けプロジェクトマネジメントや技術開発において中途採用者に求められる期待役割を教えてください。」
・「フィールドエンジニアリング事業が最高益を更新し続けていますが、サービス現場におけるデジタル技術(DX)の導入状況と今後の注力領域についてお聞かせください。」
・「『中期経営計画2027』で成長投資枠が設定されていますが、異業界から参画したエンジニアが活躍している具体的な領域やプロジェクト事例はありますか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
育休産休を取得しやすく、咎める人もあまり見たことがない
育休産休を取得しやすく、咎める人もあまり見たことがない。女性を出世させようという社内風潮もあるため働きやすいのではないか。
(30代前半男性・法人営業・正社員) [キャリコネの口コミを読む]人によってはやりがいを持って仕事をしている
インフラという業界でモーター、発電機、変電設備や半導体製造装置向け部品を販売しているので人によってはやりがいを持って仕事をしていると思う。
(30代前半男性・法人営業・正社員) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 明電舎 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 明電舎 2025年度決算説明会資料(2026年5月15日開催)



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