サカイ引越センターの転職研究 2026年3月期通期決算に見るキャリア機会

サカイ引越センターの転職研究 2026年3月期通期決算に見るキャリア機会

サカイ引越センターの2026年3月期通期決算は、引越単価の最高値更新により売上高1,247億円を達成。「なぜ今サカイ引越センターなのか?」「転職希望者がどの事業で、どんな役割を担えるのか」を整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

関越物流とエヌケイパッケージを連結化する

サカイ引越センターは、2027年3月期より運送事業を担う関越物流と梱包資材事業の企業であるエヌケイパッケージを新規連結対象に組み入れます。主軸の引越事業を取り巻くサプライチェーンの内製化と物流インフラの強化を推進し、グループ全体での事業シナジーおよび多様なキャリア領域の創出を進めています。

5年連続で最高単価を更新し売上高1,247億円を達成する

2026年3月期の単体引越単価は126,350円(前期比1.1%増)となり、5年連続で過去最高値を更新しました。作業件数も825,134件(前期比0.8%増)と着実に増加したことで、連結売上高は前期比3.1%増の124,741百万円となり、好調な需要獲得策が業績を牽引しています。

拠点を拡充し全国展開と顧客接点を一層強化する

当期中に平塚支社や神戸六甲支社を開設し、全国190拠点・219支社体制へと事業網を拡充しました。来期に向けても名古屋中央支社や首都圏、九州地方等への新店舗・営業所出店を予定しており、地域の現場管理や拠点運営を支えるマネジメント人材の採用・育成機会が拡大しています。

1 連結業績ハイライト

引越単価の上昇と作業件数の増加により増収を確保したものの、従業員待遇改善や株主優待費用などのコスト増加により、営業利益は前期比微減での着地となりました。
連結決算概要

出典:2026年3月期 決算説明会 P.1

売上高

124,741百万円

前期比 +3.1%

営業利益

12,572百万円

前期比 -2.7%

経常利益

13,229百万円

前期比 +0.7%

親会社株主に帰属する当期純利益

8,652百万円

前期比 -1.3%

2026年3月期の連結業績は、主力である引越事業の作業件数増および平均単価の上昇により、売上高が124,741百万円(前年同期比3.1%増)に伸長しました。損益面においては、従業員の定着向上や採用力強化に向けた待遇改善施策、個人株主の拡大に伴う株主優待関連費用の増加などが重なり、営業利益は12,572百万円(前年同期比2.7%減)となりましたが、営業外収益の計上により経常利益は13,229百万円(前年同期比0.7%増)と増益を維持しました。

期初における業績計画との比較では、売上高が計画比0.6%減、営業利益が計画比3.9%減、経常利益が計画比1.0%減となっており、概ね計画に沿った堅調な着地を達成しています。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

基幹の引越事業を筆頭に、電気工事やクリーンサービス、リユースなど付随・周辺事業も好調に売上高を伸ばしています。
セグメント別売上高

出典:2026年3月期 決算説明会 P.2

引越事業

事業内容

個人・法人顧客を対象とした戸建・マンション移転等の引越運送サービスおよび関連運営全般。

業績推移

外部売上高は105,358百万円(前期比1.9%増)、セグメント利益は11,441百万円(前期比0.3%減)。

注目ポイント

作業件数が825,134件(前期比0.8%増)へと伸びたことに加え、引越単価が126,350円(前期比1.1%増)と上昇したことが業績に大きく貢献しました。特に法人転勤需要やインターネット経由の受注が好調を維持しています。全国的な店舗網拡大を背景に、現場業務の最適化や拠点統括を推進する専門人材の重要性が高まっています。

注目職種:拠点長(支店長)・営業担当・輸送運行管理者

電気工事事業

事業内容

引越に伴うエアコン着脱や家電製品の設置工事、各種BtoB電気工事の請負。

業績推移

外部売上高は4,980百万円(前期比7.3%増)、セグメント利益は636百万円(前期比3.3%減)。

注目ポイント

BtoB方向での法人案件獲得が引き続き好調で、売上高の前年比伸ばしに寄与しました。引越に付随する電気工事のワンストップ対応力を維持・向上させるため、工事パートナーの管理や品質統括を行える技術・施工管理人材への需要が拡大しています。

注目職種:電気工事施工管理・協力会社ディレクション担当

クリーンサービス事業

事業内容

ハウスクリーニング、消毒・除菌作業、不動産物件の維持管理クリーニングの提供。

業績推移

外部売上高は5,766百万円(前期比5.4%増)、セグメント利益は440百万円(前期比5.5%減)。

注目ポイント

物件管理戸数の増加が売上増を牽引しました。退去後の原状回復需要や定期清掃案件を安定して受注する体制が確立しており、サービス品質の標準化やスタッフのマネジメントを担う現場リーダー層が求められています。

注目職種:清掃業務エリアマネージャー・ルート営業担当

リユース事業

事業内容

不用品買取・リサイクルショップ運営、貴金属・ブランド品売買サービス。

業績推移

外部売上高は7,803百万円(前期比14.2%増)、セグメント利益は232百万円(前期比150.1%増)。

注目ポイント

子会社のジェイランドとキッズドリームの合併効果に加え、金相場の高騰が追い風となり大幅な増収増益を達成しました。引越時に発生する不用品買取との親和性が高く、買取バイヤーやEC販売戦略の強化を図る人材の活躍機会が拡大しています。

注目職種:リサイクルショップバイヤー・ECマーケティング担当

その他(不動産賃貸事業等)

事業内容

グループ保有不動産の賃貸・管理および付帯サービス業務。

業績推移

外部売上高は832百万円(前期比20.3%増)、セグメント利益は589百万円(前期比2.4%増)。

注目ポイント

自社資産の有効活用により安定した高利益率を維持しています。グループ拠点拡大に伴う自社物件の管理・運用効率化を支える不動産管理スキルが活きる領域です。

注目職種:アセットマネジメント・不動産管理担当

3 今後の見通しと採用の注目点

関越物流およびエヌケイパッケージの新規連結化を受け、売上高1,300億円の大台突破を見込む計画が推進されています。
連結業績予想

出典:2026年3月期 決算説明会 P.9

2027年3月期の通期連結業績予想では、売上高130,013百万円(前年比4.2%増)、営業利益13,048百万円(前年比3.8%増)、経常利益13,368百万円(前年比1.0%増)と、連続的な増収増益を掲げています。「暮らしの中にもっとSAKAIを!」を合言葉に、引越を起点とした総合生活応援グループとしての顧客接点強化を推進します。

特に運送事業の関越物流や梱包資材のエヌケイパッケージが新たにグループへ加入することで、資材調達から輸送ネットワークまでの一元化が進みます。これに伴い、物流企画やグループ経営管理、新拠点(首都圏や名古屋中央、九州等)の開発・運営を担う総合職・総合ディレクション職種の採用機会が一層拡大する見込みです。

4 求職者へのアドバイス

HINT

志望動機のヒント

サカイ引越センターは単なる引越事業にとどまらず、電気工事、クリーンサービス、リユース、物流・資材事業へと領域を広げる総合生活応援グループとして進化しています。志望動機では、単価向上・顧客満足につながるサービス品質の標準化や店舗展開の推進、または新規連結会社との事業シナジー創出に自身の強みをどう還元できるかを説明すると効果的です。

Q&A

面接での逆質問例

1. 「関越物流やエヌケイパッケージの新規連結に伴い、グループ間の物流・資材調達の効率化に向けて現場レベルで求められる役割や課題は何でしょうか?」
2. 「5年連続で引越単価の最高値を更新されていますが、高単価層の顧客満足度を維持・向上させるために力を入れている人材教育施策を教えてください。」
3. 「首都圏や地方都市への新支社・営業所展開が続いていますが、新拠点の立ち上げや初期オペレーションを任される人材に期待されるスキルは何ですか?」

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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人数に対しての仕事の取り方に無理があると思う時がある

人数に対しての仕事の取り方に無理があると思う時がある。忙しい時と暇なときがあると思うが、忙しい時の忙しさがエグいと思うことがある。

(物流サービス・30代後半・男性) [キャリコネの口コミを読む]
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新卒は大事に育てられるイメージ

新卒は大事に育てられるイメージ。中途は即戦略でって感じなので、最初のうちの研修が少ないような気がする。でもどちらも定期的に研修制度を設けてはいる。

(物流サービス・30代後半・男性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • サカイ引越センター 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
  • サカイ引越センター 決算説明会資料 2026年3月期

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。


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