0 編集部が注目した重点ポイント
① 機器部門の急回復により通期営業利益196億円で増益を達成する
2026年3月期通期業績は、売上高1,579億円(前期比1.4%増)、営業利益196億円(同3.3%増)と通期で増収増益を実現しました。特に機器部門において第3四半期後半から生成AI普及に伴う需要が急拡大し、半導体製造装置向け製品が出荷を強く牽引しました。
② 高収益化とサービス拡大で自動機の利益率が25.2%へ向上する
自動機械部門は医薬品向け大型投資が一巡し減収(売上高194億円)となったものの、高収益案件の獲得や生産性向上、保守・改造などの包装サービスが好調に推移しました。その結果、セグメント利益率は前期の21.7%から25.2%へ大幅改善しています。
③ 生成AI需要を追い風に次期営業利益245億円へ成長が加速する
2027年3月期は、売上高1,800億円(前期比14.0%増)、営業利益245億円(同24.7%増)を見込んでいます。世界的な半導体投資の旺盛な拡大を背景に機器部門が1,620億円へと伸びる計画であり、さらなる成長に向けた研究開発費や設備投資の拡大が予定されています。
1 連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.4
売上高
1,579億円
+1.4%
営業利益
196億円
+3.3%
経常利益
199億円
+3.6%
当期純利益
136億円
+0.4%
2026年3月期は、EV(電気自動車)向け設備投資の慎重姿勢や医薬品向け投資一巡などの下押し要因があったものの、下半期から生成AI関連の需要拡大が本格化しました。機器部門における新工場等の稼働率上昇も寄与し、営業利益は前期比3.3%増の196億円で着地して高水準な収益力を示しました。
通期業績予想に対する進捗評価としては、売上高および利益項目ともに事前の予想数値を確実にクリアして着地しており、市場環境の変化に素早く対応した順調な業績推移と評価できます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.9
自動機械部門
【事業内容】
自動包装システムやリチウムイオン電池製造システムを中心とする各種産業用大型機械の開発・製造を行っています。
【業績推移】
売上高は193億7,3百万円(前期比23.5%減)、セグメント利益は48億7,9百万円(同11.1%減)となりましたが、利益率は25.2%に向上しました。
【注目ポイント】
ジェネリック医薬品向け大型投資が一巡したことで減収となりましたが、高価格帯案件の獲得や生産プロセスの合理化、保守・改造などの包装サービスの拡充により高い利益率構造を構築しています。顧客要望に応じた設計・サービス体制を一層強化するため、技術系人材の参画が期待されています。
注目職種: 機械設計エンジニア、制御設計エンジニア、フィールドエンジニア
機器部門
【事業内容】
半導体製造装置や各種自動化設備向けに、流体制御機器や空気圧機器などの機能部品を開発・展開しています。
【業績推移】
売上高は1,385億1,3百万円(前期比6.3%増)、セグメント利益は198億2,2百万円(同8.8%増)の増収増益を達成しました。
【注目ポイント】
第3四半期後半から生成AI向けの需要拡大が強力な追い風となり、半導体製造装置向け売上高が急速に伸びました。新工場をはじめとする製造拠点の稼働率上昇が利益率改善に貢献しており、今後の需要拡大へ向けた新製品開発や生産技術向上に携わる高度な技術人材が求められています。
注目職種: 製品開発エンジニア、生産技術、グローバル営業エンジニア
地域別実績:日本
【事業内容】
国内の半導体・自動車・工作機械・医薬品等の多様な製造業顧客向けに機器・自動機械の販売を行っています。
【業績推移】
地域別売上高は1,009億8,1百万円(前期比1.0%減)となりました。
【注目ポイント】
自動車メーカーの投資控え等で一部影響を受けたものの、期の後半より生成AI需要が市場を牽引しました。国内顧客へのソリューション提案力の強化が進められています。
注目職種: 国内営業、ソリューションエンジニア
地域別実績:中国
【事業内容】
現地における半導体製造装置や二次電池製造設備メーカー向けに制御機器を供給しています。
【業績推移】
地域別売上高は254億8,1百万円(前期比7.6%増)へ拡大しました。
【注目ポイント】
半導体および製造装置の国産化潮流を捕らえ、設備投資需要を確実に取り込みました。海外事業の拡大を担うグローバル推進人材の活躍分野となっています。
注目職種: 海外営業、海外事業企画
地域別実績:その他アジア
【事業内容】
韓国、台湾、シンガポール、マレーシア等の先端半導体・電子部品サプライチェーン向けに展開しています。
【業績推移】
地域別売上高は228億9,8百万円(前期比9.6%増)と力強く伸ばしました。
【注目ポイント】
韓国・台湾の先端半導体投資や東南アジアでの需要増を捕らえました。アジアサプライチェーンの強化に伴う管理・営業エンジニアの需要が存在します。
注目職種: 補給品SCM担当、技術営業
地域別実績:欧米その他
【事業内容】
北米および欧州エリアの産業機械・半導体分野へ機能部品の販売を行っています。
【業績推移】
地域別売上高は85億2,5百万円(前期比6.2%減)となりました。
【注目ポイント】
欧州事業の再編を進めつつ、米国においては半導体関連の投資拡大を受け需要が増加傾向にあります。米州市場での開拓強化が今後のテーマとなっています。
注目職種: 欧米向け営業開発、品質保証
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 決算説明資料 P.11
2027年3月期通期の連結業績予想は、売上高1,800億円(前期比14.0%増)、営業利益245億円(同24.7%増)と大幅な伸びを計画しています。大規模データセンター向け投資の継続やAI端末の普及背景に、機器部門での半導体関連需要が強く牽引する見通しです。
これに伴い、設備投資額を80億円(前期28億円)、研究開発費を40億円(前期34億円)へと大幅に引き上げ、R&D体制と生産基盤の積極強化を図ります。製品開発や技術営業をはじめとする高度な専門人材の需要が全社的に高まる環境にあります。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
CKDは、生成AIの普及に伴う半導体需要の急拡大をとらえて機器部門が急成長しているほか、自動機械部門における高い収益性と技術力を併せ持つグローバルメーカーです。2027年3月期には売上高1,800億円を目指し、研究開発や設備更新への投資をさらに加速させています。同社の強みである高い流体制御技術や高付加価値な自動化ソリューションを活用し、「成長領域でのモノづくりを通じて社会の自動化・省人化に貢献したい」という意欲を伝えるアプローチが効果的です。
面接での逆質問例
① 生成AI向け半導体装置需要の急拡大に伴い機器部門の伸長が続いていますが、生産能力拡充や新製品開発において、中途入社者に期待される即戦力としての具体的な役割について教えていただけますか?
② 自動機械部門では包装サービスの拡大により高利益率を維持されていますが、今後このサービス事業やソリューション展開をさらに発展させるうえでデジタル技術や技術営業面で重要となるテーマは何でしょうか?
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
中途だからという理由で働きづらいということはなかったと思う
特に新卒入社した社員と中途社員で差を付けているということはなかったと思う。中途社員でも優秀な人は出世をしていたし、利用できる制度も同等だった。プロパー社員の方が多かったが、中途だからという理由で働きづらいということはなかったと思う。
(20代後半女性・経理・正社員) [キャリコネの口コミを読む]管理系の部門は女性も多く、配属や評価において男女差別をされることもなかった
産休育休などの制度はある程度整っていたので、働きやすい環境であったと思う。管理系の部門は女性も多く、配属や評価において男女差別をされることもなかった。ただ、女性の管理職はほとんどいなかったと思う。
(20代後半女性・経理・正社員) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2026年3月期 決算説明資料



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