0 編集部が注目した重点ポイント
①純利益が83.3%増で過去最高を達成
2026年3月期の親会社株主に帰属する当期純利益は、前年度比83.3%増の213億60百万円となり過去最高を更新しました。活況な株式市場を背景に委託手数料や投資信託関連収益が大きく拡大したほか、金利上昇に伴う金融収支の改善や投資有価証券売却益が業績を力強く牽引しています。
②オンライン事業譲渡で対面営業を強化
2026年3月にSBI証券へ「岡三オンライン証券」事業の一部譲渡を発表し、対面コンサルティングと資産管理型ビジネスへの集中を鮮明にしました。なお岡三キャピタルパートナーズは当期第2四半期末に連結除外されています。経営資源を中核領域へ再配分することで、専門職のキャリア機会がより明確になっています。
③プラットフォーム事業で提携網を拡大
地域金融機関や仲介業者向けに証券機能を提供する「証券プラットフォーム事業」において、筑邦銀行との提携や提携先の金融商品仲介業者への転換を進め、利用会社数が計12社へ拡大する見通しです。BtoBtoCの新たなビジネスモデルが確立されつつあり、アライアンスやIT分野での人材需要が高まっています。
1 連結業績ハイライト
出典:決算説明資料 P.3
営業収益
95,595百万円 (+16.7%)
純営業収益
91,835百万円 (+15.0%)
経常利益
22,867百万円 (+46.8%)
親会社株主に帰属する当期純利益
21,360百万円 (+83.3%)
当連結会計年度は、期中を通じて堅調に推移した株式市場を背景に、株式委託手数料が287億40百万円(前年度比28.5%増)と大きく伸びたほか、公募投資信託の販売増や信託報酬の積み上がりにより受入手数料全体で633億41百万円(同26.2%増)を達成しました。国内金利の上昇により差引の金融収支も48億53百万円(同50.9%増)へ拡大し、営業収益は2014年3月期以来12年ぶりの高水準を記録しています。給与水準引き上げ等で販管費は731億5百万円(同9.1%増)へ増加したものの、営業利益は187億30百万円(同45.9%増)と大幅な増益を達成しました。
金融商品取引業の特性上、相場環境の影響を強く受けるため通期業績予想は非開示とされていますが、中期経営計画で掲げた最終年度目標であるROE8.0%に対し、当期実績はROE9.7%と目標を大幅に上回る水準へ到達しており、収益基盤の強化は極めて順調に進展していると評価できます。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:決算説明資料 P.7
投資・金融サービス業(リテール・対面営業部門/岡三証券)
【事業内容】
中核子会社である岡三証券において、個人富裕層や法人顧客に対する対面コンサルティングを軸に、株式や債券、投資信託等の売買仲介およびソリューション提案を行っています。
【業績推移】
岡三証券単体の営業収益は前年度比19.4%増の807億28百万円、営業利益は同28.9%増の139億28百万円となり、力強い増収増益を達成しました。
【注目ポイント】
新コンセプト店舗「ウェルスマネジメント Auroraプラザ」の開設やブラックロック社の資産管理ソリューション「Aladdin Wealth」の導入など、提案力の高度化に向けた基盤刷新が進行しています。顧客の人生設計に寄り添うコンサルティング営業や、高度なポートフォリオ提案ができる人材へのニーズが一段と高まっています。
注目職種
ウェルスマネジメント営業、富裕層向けプライベートバンカー、法人ソリューション担当
投資・金融サービス業(資産管理型ビジネス/ファンドラップ・岡三BANK)
【事業内容】
岡三BANKや岡三UBSファンドラップ、公募投信などの活用を通じて、相場変動に左右されにくい中長期的なストック型収益の確立を推進しています。
【業績推移】
グループ預り資産は前年度末比23.3%増の10兆1,132億円に達し、ファンドラップ契約資産残高は前年度末比9倍超の939億円へ急伸しました。
【注目ポイント】
投資信託の信託報酬やファンドラップの投資一任報酬が大幅に拡大し、リテールカンパニー統括部門のコストカバー率は24.4%まで上昇しました。預り資産ビジネスへの転換を背景に、ラップ口座の運用アドバイザーやバンキング連携商品の企画など、ストック収益を拡大できる専門人材が強く求められています。
注目職種
ファンドラップ専門アドバイザー、商品開発・企画担当、資産運用コンサルタント
投資・金融サービス業(証券プラットフォーム事業/岡三ビジネス&テクノロジー 他)
【事業内容】
証券ビジネスに必要なシステム、取引・決済、コンプライアンス対応等のインフラを地域金融機関や仲介業者へ提供するBtoBtoC基盤を展開しています。
【業績推移】
プラットフォーム利用会社は9社へ増加し、プラットフォーム経由の総預り資産は前年度末比2.7倍となる4,884億円へ急拡大しました。
【注目ポイント】
2026年5月には初となる地方銀行(筑邦銀行)向け展開を発表し、子会社2社の統合により岡三ビジネス&テクノロジーが始動しました。オープンプラットフォームの高度化を推進するため、金融インフラの開発を担うシステムエンジニアやアライアンスを牽引する事業開発人材の採用熱が高まっています。
注目職種
金融システムエンジニア、プラットフォーム事業開発、アライアンスマネージャー
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:決算説明資料 P.22
当社グループは、中期経営計画(2028年3月期目標)に掲げた「預り資産10.0兆円」「ROE8.0%」の目標を、2026年3月末時点で「預り資産10.1兆円」「ROE9.7%」へと計画を上回るペースで前倒し達成しました。今後は「投信預り資産3.0兆円」「コストカバー率30.0%」「プラットフォーム利用会社数15社」の達成を目指し、持続的なストック収益の積み上げに注力する方針です。
2026年3月にはオンライン証券事業の一部譲渡を決定し、経営資源を対面コンサルティングとプラットフォーム事業へ集中させる体制を明確化しました。さらに、2026年3月期から2028年3月期の各期で総額100億円以上の特別配当を公約するなど強固な財務体質と株主還元を両立させています。事業変革が進む中、専門知識を持つ中途採用人材にとって大きな挑戦の機会が広がっています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
岡三証券グループは、フロー収益依存から資産管理型ビジネスへの構造転換を明確に推進しています。特にファンドラップ契約残高の急成長や「Aladdin Wealth」の導入など、質の高い対面コンサルティングを支えるインフラ整備が進んでいます。
志望動機を構築する際は、「フロー売買中心の営業ではなく、顧客の長期的な資産形成に伴走したい」という意志や、「地銀等へ証券機能を解放するプラットフォーム事業の拡張性に魅力を感じている」といった点を、自身のこれまでの金融実務やIT推進経験と結びつけてアピールすることが極めて効果的です。
面接での逆質問例
質問例1: 「オンライン事業の一部譲渡を経て、対面コンサルティング部門に経営資源が集中される中で、営業現場に求められる提案スキルや評価制度はどのように変化していますでしょうか?」
質問例2: 「筑邦銀行との提携をはじめ地方銀行へのプラットフォーム提供が本格化していますが、他社との差別化やシステム開発体制において中途採用者が即座に貢献できる領域を教えていただけますでしょうか?」
5 転職者が知っておきたい現場のリアル
基本的にはトップダウンの経営方針
基本的にはトップダウンの経営方針である為下からの意見が反映されることはまずないです。風通しは良くないです。
(ルートセールス・20代後半・男性) [キャリコネの口コミを読む]給料が高いことは魅力的です
給料が高いことは魅力的です。20代で年収1,000万円を超えることも可能です。実績が残せなくても一定の給料がもらえることも良い点だと思います。
(ルートセールス・20代後半・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 2026年3月期 決算説明資料



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