0 編集部が注目した重点ポイント
①日本航空との提携で巨大経済圏を開拓する
2026年4月に日本航空(JAL)との資本業務提携契約を締結し、主要株主が異動する見込みとなりました。auフィナンシャルホールディングスとの資本提携を解消しつつ、約4,100万人の顧客基盤を持つJAL経済圏へ参入することで、アライアンスや組み込み型保険(Embedded)の企画開発職において新たなキャリア機会が拡大します。
②保険サービス損益が116億円へ大幅拡大する
2026年3月期の保険サービス損益は前期比21.2%増の116億6百万円と力強く伸長しました。個人保険で実際の支払保険金が想定を下回ったことに加え、団体信用生命保険の利益増加が貢献しています。親会社の所有者に帰属する当期利益も34.2%増の80億41百万円となり、高収益体質への進化が裏付けられています。
③日本基準で初黒字化しプライム市場へ移行する
法定会計である日本基準において、経常利益28億57百万円と初の黒字化を達成しました。さらに東証グロース市場から東証プライム市場への市場変更を果たし、社会的信用と資本市場での存在感を一段と高めています。経営基盤の安定化により、将来的な事業投資や人材獲得に向けた戦略的選択肢が大きく広がっています。
1 連結業績ハイライト
出典:2025年度決算説明資料 P.3
保険収益
34,388百万円
前期比: +14.3%
保険サービス損益
11,606百万円
前期比: +21.2%
税引前利益
11,389百万円
前期比: +24.1%
親会社所有者帰属当期利益
8,041百万円
前期比: +34.2%
※包括資本 = 176,149百万円(前期末比+5.4%)。連結財政状態計算書の資本(親会社所有者帰属分)に、将来の未稼得利益を表す税調整後CSM(契約サービスマージン)と団信契約価値を合算した企業価値指標。
当連結会計年度は、保有契約の順調な積み上がりにより保険収益が前年同期を大きく上回るペースで拡大しました。保有を増加させた社債からの利息収入増により金融損益も266百万円の黒字へ転換し、税引前利益および親会社所有者に帰属する当期利益ともに2桁の大幅増益を記録しています。
通期業績の着地状況については、2026年2月に上方修正された業績予想(保険サービス損益11,200百万円)をさらに上回り、達成率は103.6%となるなど、極めて順調な水準で達成しました。
2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2025年度決算説明資料 P.10
個人保険
【事業内容】
インターネットを通じた定期死亡保険、終身・定期医療保険、がん保険、就業不能保険等のオンライン生命保険商品の提供。
【業績推移】
保有契約年換算保険料は前期末比6.8%増の28,718百万円、保険収益は26,370百万円となり、新契約年換算保険料も前期比16.1%増と力強く回復しました。
【注目ポイント】
若年層を狙った「定期型」商品の拡充や、最短当日での保険金支払いを実現するサービス強化が奏功しています。新契約1件当たりの保険獲得キャッシュ・フローは12.0万円へ1.3万円改善し、マーケティング効率が著しく向上しました。2026年6月からは契約年齢を80歳まで引き上げる商品改定を控えており、シニア層も含めた全世代対応に向けてデジタルマーケティングやCX(顧客体験)設計に精通した専門人材が強く求められています。
団体信用生命保険(団信)
【事業内容】
提携金融機関の住宅ローン利用者に向けた団体信用生命保険の引受および保障サービスの提供。
【業績推移】
保有契約年換算保険料は前期末比12.2%増の8,571百万円、保険収益は前期の5,797百万円から8,018百万円へ急拡大し、団信損益は85.9%増の2,928百万円となりました。
【注目ポイント】
主要提携先であるauじぶん銀行を通じた販売が継続して好調に推移し、全体の保険サービス損益の25.2%を占める規模へ育ちました。さらに2026年7月からは協業グループ外で初となる京都信用金庫とのサービス開始を予定しています。金利ある世界への移行に伴い金融機関の金利競争力向上に資する低廉な保険料提示が強みとなっており、新規提携先金融機関の開拓や商品スキーム構築を担うアライアンス営業の重要性が高まっています。
3 今後の見通しと採用の注目点
出典:2025年度決算説明資料 P.17
2027年3月期の連結業績予想として、保有契約年換算保険料41,300百万円(前期比10.8%増)、保険収益37,500百万円(同9.0%増)、保険サービス損益11,200百万円(同3.5%減)、親会社所有者帰属当期利益8,200百万円(同2.0%増)を見込んでいます。保険サービス損益の微減は前期に好調だった支払保険金の発生を標準的な水準へ戻す前提を置いたためであり、保有契約基盤は着実な拡大が続く見通しです。
中期計画で掲げる「Tech & Services」「Rebranding」「Embedded」の3領域において、AI査定エンジンの高度化やシステム開発の自動化、巨大経済圏との協業を進めています。2026年4月に合意した日本航空との提携影響は業績予想に未反映ですが、マイレージ会員基盤を活用した新商品開発など、新たな事業創出に関わる中核ポジションの採用意欲が高まっています。
4 求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
ライフネット生命保険は、東証プライム市場への移行と日本基準での初黒字化を果たし、ベンチャー的急成長から持続可能な高収益モデルへと変革を遂げました。志望動機では、単なるオンライン販売の枠にとどまらず、KDDIや三井住友カードに続く日本航空との新経済圏アライアンスや、京都信用金庫をはじめとする地域金融機関への団信展開といった「Embedded Finance(組み込み型金融)」の戦略にどう貢献できるかを語るのが効果的です。また、社内AI利用率100%を達成するなど徹底したテクノロジー活用によるオペレーション変革を志向しているため、デジタル技術を梃子にした生産性向上やUX改善の具体策を提示できる人材が強く惹きつけられます。
面接での逆質問例
質問例1:「2026年4月に発表された日本航空との資本業務提携では、マイル連携や共同商品開発が構想されていますが、入社後に担当する部署においてどのようなタイムラインで具体的な施策やシステム開発に着手する計画でしょうか。」
(狙い:事業の最新動向を正確に把握した上で、即戦力としてプロジェクトに参画する当事者意識を示す。)
質問例2:「新契約AI査定エンジンや生成AIツールの全社導入が進んでいますが、現場の業務オペレーションや引受査定部門において、AIと人間の役割分担の高度化を今後どのように進化させる想定でしょうか。」
(狙い:同社の注力領域であるTech & Servicesへの共感と、業務効率化に対する高い専門性をアピールする。)
5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
育休、時短勤務、リモートワークをすることができる
育休、時短勤務、リモートワークをすることができるので、出産育児介護などが発生しても働きやすいと思います。私の経験では、子供が生まれた時に育休を取得しましたが、周囲から快くサポートをしてもらえました。普段有給休暇を取得する際も、当たり前のように取得できるので気を使うこともありません。ただし有給の取得のしやすさは部署によって異なるようです。
(金融関連職・20代後半・男性) [キャリコネの口コミを読む]中途社員は転職元の給与水準で転職することが出来ます
中途社員は転職元の給与水準で転職することが出来ますが、新卒社員はグレードが上がる時間がかかっている印象です。新卒社員は社内勉強会や、全社的な取り組みの際に、積極的にサポートしてくれていました。
(金融関連職・20代後半・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年5月13日発表)
- 2025年度決算説明資料(2026年5月13日発表)



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