ラウンドワンの転職研究 2026年3月期通期決算に見るキャリア機会

ラウンドワンの転職研究 2026年3月期通期決算に見るキャリア機会

ラウンドワンの2026年3月期通期決算は、売上収益1,895億円、営業利益287億円と増収増益を達成。国内の既存店好調とDX推進に加え、米国での新業態『デリシャスプロジェクト』などグローバル展開を加速させています。「なぜ今ラウンドワンなのか?」「転職希望者がどの事業で、どんな役割を担えるのか」を整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

①売上収益1,895億円・営業利益287億円で増収増益を達成する

2026年3月期通期の売上収益は前期比7.1%増の1,895億4,800万円、営業利益は同9.7%増の287億7,300万円となり、増収増益を達成しました。国内既存店のコラボ企画やクレーンゲームの稼働増に加え、米国での新規出店などが業績成長を力強く牽引しています。

②北米で高級日本食の新事業「デリシャス」を開始する

2027年3月期より、最高品質の日本食を世界に展開する「Round One Deliciousプロジェクト」を本格始動します。連結孫会社を立ち上げ、ロサンゼルスやラスベガスを皮切りに北米展開を進めており、海外新事業開発のキャリア機会が大きく拡大しています。

③全社DX推進により業務削減と収益改善を両立させる

受付精算機のセルフ化やシフト自動作成、スマホを活用した景品棚卸システムなど、現場オペレーションのデジタル化を推進しています。AI技術の徹底活用による省人化を進め、創出された人員リソースを高付加価値サービスや新業態へ再投資する構造改革を加速させています。

1 連結業績ハイライト

既存店の堅調な集客と国内外の積極的な事業展開により、売上収益・各段階利益ともに前年実績を上回る堅調な成長を維持しています。
連結決算の分析 2026年3月期実績 前年対比

出典:2026年3月期 決算 現況と今後の展望(決算説明会資料) P.3

売上収益

1,895.4億円

前年同期比 +7.1%

営業利益

287.7億円

前年同期比 +9.7%

税引前利益

254.1億円

前年同期比 +10.5%

当期利益(親会社所有者帰属)

166.2億円

前年同期比 +7.9%

※調整後EBITDA = 営業利益 + 減価償却費 + 非支出費用(当期実績:734億9,000万円 / 前期実績:708億2,800万円)

当連結会計年度の業績は、売上収益が前年同期比7.1%増の1,895億4,800万円、営業利益が同9.7%増の287億7,300万円となりました。人件費やアミューズメント景品費、水道光熱費等の増加があったものの、稼働月数の増加や国内既存店におけるコラボキャンペーン施策、戦略的な価格改定の寄与により営業増益を確保しています。

期初計画との対比においては、売上収益が計画比+0.4%と上振れた一方、営業利益は支払手数料の増加等により計画比△4.5%の着地となりましたが、全体として概ね順調な着地を達成しています。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

主力である日本と米国の各地域セグメントにおいて事業展開が進むとともに、新規事業領域への投資が進められています。
日本セグメントにおける取り組み

出典:2026年3月期 決算 現況と今後の展望(決算説明会資料) P.12

日本セグメント

事業内容

全国99店舗において、ボウリング、アミューズメント、カラオケ、スポッチャなどの屋内型複合レジャー施設を直営展開しています。

業績推移

売上収益は1,086億8,900万円(前年同期比6.1%増)、セグメント利益は228億1,000万円(同34.1%増)と大幅な増益を達成しました。

注目ポイント

月間30件前後のコラボキャンペーン開催や、獲得しやすさを重視した新エリア「とれすぎ~のアイランド」の導入など、コンテンツ企画と売場改革が奏功しています。また、セルフ受付精算機やAIを活用したシフト作成ツールの導入など、オペレーションのデジタル化と効率化を推進しており、現場のサービス改善と連動したDX推進人材や店舗マネジメント人材の活躍余地が拡大しています。

注目職種: 店舗運営マネージャー、コンテンツ企画・コラボプロモーター、社内DX推進担当

米国セグメント(Round One Entertainment Inc.)

事業内容

米国各地の大型ショッピングモールを中心に、アミューズメントやボウリング、飲食等を融合した複合施設を59店舗展開しています。

業績推移

売上収益は796億6,200万円(前年同期比9.0%増)、セグメント利益は85億8,200万円(同25.7%減)となりました。

注目ポイント

ミニクレーンゲーム機や最新音楽ゲームの導入、日米同時コラボなどによりトップラインは伸長しました。人件費や賃料等のコスト増により利益面は調整局面にあるものの、今後は日本の有名飲食店を集約した「ジャパニーズフードホール」併設店舗の出店を計画しています。海外市場での集客力向上と複合化を推進できる海外店舗開発・運営人材への期待が高まっています。

注目職種: 海外店舗開発マネージャー、海外店舗運営スタッフ、飲食アライアンス担当

その他セグメント(中国展開・新事業デリシャスプロジェクト)

事業内容

中国現地法人における店舗運営(3店舗)および、新事業「Round One Deliciousプロジェクト」の企画・開発を担当しています。

業績推移

売上収益は11億9,600万円(前年同期比18.2%減)、セグメント損失は26億1,900万円(前期は23億2,600万円の損失)となりました。

注目ポイント

中国事業の店舗再編を進めると同時に、連結孫会社Round One Delicious USA, Inc.を通じて、北米主要都市に鮨や日本料理の名店を結集する高価格帯レストラン事業の立ち上げを進行中です。先行費用が発生する投資フェーズにあり、職人育成システムの構築や現地店舗開発、ブランドマネジメントなど、新規事業立ち上げのコアメンバーを求める機運が高まっています。

注目職種: 新規事業開発担当、海外飲食事業プロデューサー、品質管理・育成トレーナー

3 今後の見通しと採用の注目点

2027年3月期は国内既存店の成長と価格改定、海外での出店継続により、売上収益2,190億円、営業利益330.5億円の達成を計画しています。
2027年3月期 連結計画 出退店数と損益

出典:2026年3月期 決算 現況と今後の展望(決算説明会資料) P.6

2027年3月期の通期計画では、売上収益2,190億9,000万円(前期比15.6%増)、営業利益330億5,000万円(同14.9%増)を見込んでいます。国内では5月実施の価格改定(アミューズメント除く約3%値上げおよびメダル貸出料金改定)に加え、クレーンゲーム「とれすぎ~のアイランド」の全面展開による収益性向上が寄与する見通しです。

さらに、新規事業「Round One Deliciousプロジェクト」では、ロサンゼルスおよびラスベガスでの開業を皮切りに高単価和食ユニットを順次オープン予定です。中国事業の黒字化推進も含め、国内外で多面的な成長戦略を描いており、新規出店開発やグローバル事業推進を担う即戦力人材の需要は一段と高まる見込みです。

4 求職者へのアドバイス

HINT

志望動機のヒント

同社は既存の屋内型複合レジャー施設の枠組みを超え、グローバル展開と新業態開発に舵を切っています。志望動機を構築する際は、国内事業におけるコラボ企画やDXによる店舗変革への関心に加え、米国を中心とするフードホールや高級和食プロジェクト(デリシャス)といった新領域への挑戦姿勢をアピールすることが有効です。自身の現場マネジメント経験や事業開発・IT活用スキルが、同社の「収益構造改革とグローバル成長」にどのように貢献できるかを具体的に結びつけて伝えると評価につながりやすいでしょう。

Q&A

面接での逆質問例

面接では、経営計画に直結する戦略的課題について逆質問を行うことで、企業研究の深さと視座の高さを印象付けることができます。

  • 北米で本格展開が始まる「Round One Deliciousプロジェクト」において、職人の確保・育成や現地運営体制の立ち上げで直面している課題と、中途入社者に期待する役割を教えてください。
  • 国内全店へのセルフ精算機やシフト自動作成システムの導入が進んでいますが、創出された店舗スタッフの工数を顧客体験の向上や新サービス提供にどのように再配分されているのでしょうか。
  • 米国での「ジャパニーズフードホール」併設型店舗の出店にあたり、従来のアミューズメント施設との相乗効果を最大化するために重視されている運営上の工夫はありますか。

5 転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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ボーリング部門の不安は残ります

ボーリングの業績があまり好ましく無く、一時期のボーリングブームにのったボーリング需要は減っていると思います。現にアミューズメントの売り上げが大きいとが多く、カラオケなどと比較してもボーリング部門の不安は残ります。

(カスタマーサポート・20代前半・男性) [キャリコネの口コミを読む]
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非常にホワイトな会社でした

非常にホワイトな会社でした。社員は着替えて帰る準備ができてから退勤打刻をしなければならず、バイトへも業務時間外で業務の会話もNG。喋るだけで打刻をやり直す場合も多々あるくらいスーパーハイパーホワイト企業です。

(カスタマーサポート・20代前半・男性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)
  • 2026年3月期 決算 現況と今後の展望(決算説明会資料)

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。


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