0編集部が注目した重点ポイント
①ams-OSRAMグループのランプ事業を買収完了
2026年3月にams-OSRAMグループのランプ事業の買収を完了し、新会社を設立しました。来期(2027年3月期)以降から継続的な利益貢献を見込んでおり、光源事業の基盤が大幅に強化されています。
②半導体レーザーデバイス事業の譲渡を決定
市場変化を踏まえ、資本効率向上と事業ポートフォリオ最適化のため、半導体レーザーデバイス事業の京セラへの譲渡を決定しました。2027年4月に新設会社を設立後、全株式を譲渡する予定です。
③EUV光源事業を一部終息へ
稼働中のEUVマスク検査用EUV光源は、2026年度中に稼働終了の見込みであり、事業を一部終息します。今後は、半導体分野の検査用途などの新規用途に特化し、研究開発を継続する方針です。
1連結業績ハイライト
出典:2026年3月期 決算説明会 P.5
売上高
1,792億円 +0.9%
営業利益
119億円 +35.5%
経常利益
133億円 +7.2%
親会社株主に帰属する当期純利益
79億円 +17.6%
2026年3月期の通期決算は、売上・利益ともに期初計画を上回る着地となりました。将来に向けた先行投資(DLT等露光装置関連)を拡大した一方で、事業ポートフォリオ変革に伴う構造改革効果により大幅な増益を実現しています。
また、特別利益として投資有価証券売却益100億円を計上した一方で、事業構造改善費用63億円などの特別損失も計上しています。為替レートは対前年で米ドルが3円の円高(150円)、ユーロが10円の円安(174円)となっております。
2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:2026年3月期 決算説明会 P.7
Industrial Process事業
事業内容:半導体市場を主軸として露光用ランプ、OA用ランプ及び光学装置等の生産・販売を行っています。
業績推移:売上高771億円(前年同期比2.3%減)、営業利益64億円(同32.6%減)。
注目ポイント:過去の過剰投資影響によりステッパ露光装置の販売が減少したことや、次世代に向けた先行投資(DLT装置等)の拡大により減収減益となりました。しかし、半導体アドバンスドパッケージ(ADP)向け装置の商談が活発化しており、最先端の半導体製造装置に関わる技術者の需要が高まっています。
注目の職種:露光装置開発エンジニア、半導体製造装置のセールスエンジニア
Visual Imaging事業
事業内容:シネマ及び一般映像市場を軸としてプロジェクター用ランプ及び映像装置等の生産・販売を行っています。
業績推移:売上高838億円(前年同期比3.7%増)、営業利益46億円(同539.7%増)。
注目ポイント:エンタメ分野の映像演出ニーズが堅調に推移し、増収に貢献しました。構造改革効果や棚卸資産評価損の減少により、営業利益が大幅に改善しています。大規模施設向けのプロジェクションマッピングなど、高度な映像体験を提供するプロジェクト推進の経験が活かせる領域です。
注目の職種:映像システムエンジニア、グローバルプロジェクトマネージャー
Life Science事業
事業内容:環境衛生ソリューション及びヘルスケア市場を主軸として紫外線治療機器及び光源等の生産・販売を行っています。
業績推移:売上高62億円(前年同期比2.4%増)、営業利益1億円(黒字転換)。
注目ポイント:植物育成向けランプの販売増に加え、新規案件の投資対象見極めにより収益効率が改善し、黒字転換を果たしました。医療・環境分野での新たな光の応用技術に関心のある研究・開発人材にチャンスがあります。
注目の職種:メディカル・ライフサイエンス領域の研究員、事業企画担当
Photonics Solution事業
事業内容:固体光源の生産・販売を行っています。
業績推移:売上高105億円(前年同期比2.7%増)、営業利益5億円(黒字転換)。
注目ポイント:半導体及び産業用途向けの販売が堅調に推移しました。案件の選択と集中による収益効率の改善により黒字化を達成しています。なお、半導体レーザーデバイス事業は譲渡が決定しているため、今後の事業ポートフォリオ再編の動きに注視が必要です。
注目の職種:固体光源関連の技術営業、生産管理担当
その他
事業内容:報告セグメントに含まれない事業セグメント及びその他収益を獲得する事業活動が含まれます。
業績推移:売上高13億円(前年同期比1.8%減)、営業利益1億円(同122.8%増)。
注目ポイント:客先製造ラインの稼働低下に伴い点灯装置の販売が減少したものの、主に販管費の減少により増益となりました。
注目の職種:全社横断的な経費管理・業務改善プロセスに携わるスタッフ職
3今後の見通しと採用の注目点
出典:2026年3月期 決算説明会 P.14
次期(2027年3月期)の通期業績予想は、売上高2,100億円(前期比17.2%増)、営業利益140億円(同17.1%増)と増収増益を見込んでいます。特に、半導体に関連する光源及び露光装置の販売増に加え、OSRAM事業買収による売上高270億円の増加が大きく寄与する見通しです。
一方で、新成長戦略(Phase I)の目標であるROE8%以上の達成は、露光装置の回復・立ち上がりの遅れにより遅延する見込みです。とはいえ、不採算事業の撤退や譲渡(EUV光源事業の終息、半導体レーザーデバイス事業の譲渡など)を含む抜本的な事業ポートフォリオの変革を進めており、筋肉質な体質への転換を着実に図っています。採用においては、半導体アドバンスドパッケージ領域の技術者や、M&Aに伴う事業統合(PMI)を推進できる人材の需要が高まっています。
4求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
現在ウシオ電機は、大規模な事業ポートフォリオの変革期にあります。単に現状の強みだけでなく、EUV事業の転換や大型M&Aなど「変化を恐れない企業姿勢」に共感し、自身のスキルが新しい収益基盤の構築にどう貢献できるかをアピールすることが重要です。
面接での逆質問例
- ams-OSRAMグループのランプ事業買収により、今後現場ではどのような技術シナジーや人材交流が期待されていますか?
- 半導体アドバンスドパッケージ市場での成長を加速させるため、現在どのような開発体制の強化が行われているのでしょうか。
- 事業の取捨選択が進んでいますが、今後のコア事業となる分野で特に不足している専門性やマインドについて教えてください。
5転職者が知っておきたい現場のリアル
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※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年3月期 決算説明会
- 2026年3月期 決算短信



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