第四北越フィナンシャルグループの転職研究 2026年3月期通期決算に見るキャリア機会

第四北越フィナンシャルグループの転職研究 2026年3月期通期決算に見るキャリア機会

第四北越フィナンシャルグループの2026年3月期通期決算は、純利益が前期比43.4%増の421億円と中計目標を前倒し達成。群馬銀行との経営統合や次期純利益500億円予想など飛躍期に入りました。「なぜ今第四北越フィナンシャルグループなのか?」「転職希望者がどの事業で、どんな役割を担えるのか」を整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

①群馬銀行と経営統合契約を結び地銀トップ級へ飛躍する

2026年3月に株式会社群馬銀行と株式交換による経営統合契約を締結しました。2027年4月に新持株会社「群馬新潟フィナンシャルグループ」を設立予定です。両社合算で総資産21兆円超、当期純利益1,000億円超の地銀トップクラスの新金融グループが誕生し、広域連携や新設の地域創生事業で大規模なキャリア機会が広がります。

②中計純利益目標を1年前倒しし過去最高421億円を達成する

2026年3月期の連結当期純利益は前期比43.4%増の421億円となり、第三次中期経営計画の最終年度目標(400億円)を1年前倒しで達成しました。資金利益が前期比169億円増加したほか、M&Aや有価証券運用等の多角的収益力が結実し、連結ROEも前期比2.0ポイント上昇の8.0%へ急伸しています。

③次期純利益予想を500億円へ上方修正し人的投資を加速する

金利上昇基調やコンサルティング機能の深化を背景に、2027年3月期の連結純利益予想を500億円へ上方修正しました。好業績を原資に、人財育成投資の年5%以上増額方針を継続するほか、実質賃上げ率7.4%を公表するなど、人的資本価値向上に向けた投資を積極化させています。

1 連結業績ハイライト

国内金利の上昇を捉えた資金利益の大幅増加やソリューション収益の拡大により、主要利益項目が軒並み前年同期を大幅に上回る力強い決算を達成しています。
2026年3月期 決算概要

出典:第四北越フィナンシャルグループ 2026年3月期 会社説明会資料 P.4

経常収益
2,602億53百万円
前期比 +33.7%
経常利益
611億15百万円
前期比 +48.6%
当期純利益
421億3百万円
前期比 +43.4%
連結ROE
8.0%
前期比 +2.0pt

2026年3月期通期の連結業績は、貸出金利息や有価証券利息配当金の増加により資金運用収益が拡大したことに加え、株式等売却益の増加を主因に経常収益が前期比656億7百万円増の2,602億53百万円、経常利益が同200億3百万円増の611億15百万円と大幅な増収増益を達成しました。貸出金利回りの上昇やM&A手数料の伸長により、コア業務粗利益が前期比226億円増加するなど本業収益力が飛躍的に向上しています。

通期業績予想に対する達成状況については、2025年9月に上方修正した連結当期純利益予想360億円に対して421億3百万円となり、61億円上回って着地しました。期初公表の当初予想(330億円)に対しても91億円上回る水準であり、業績は極めて順調に進捗し超過達成しています。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

中核の銀行業が金利上昇と高度ソリューションで業績を牽引する中、証券、リース、コンサルティング等の各グループ会社が連携し、顧客ニーズに応じた総合金融サービスを展開しています。
グループ会社の業績推移

出典:第四北越フィナンシャルグループ 2026年3月期 会社説明会資料 P.6

銀行業(株式会社第四北越銀行)

【事業内容】 株式会社第四北越銀行を中心に、預金、貸出、有価証券投資、為替業務のほか、投資信託や保険の窓販、M&Aや事業承継などの高度ソリューション業務を展開しています。

【業績推移】 経常収益は前期比646億72百万円増の2,255億6百万円、セグメント利益は前期比215億80百万円増の567億7百万円となり、資金利益および非金利収益の大幅増により大幅な増収増益となりました。

【注目ポイント】 金利上昇局面において貸出金利回りが1.21%へ上昇したことに加え、2025年11月に開設した東京ヘッドオフィスを拠点にストラクチャードファイナンス等の県外事業性貸出が前年比2,897億円増と急成長しています。M&A収益も過去最高を更新しており、大都市圏での案件組成や事業再生、高度なファイナンススキームを主導できる金融プロフェッショナルの需要が急速に高まっています。

注目職種: 法人営業(ストラクチャードファイナンス/シンジケートローン)、M&A・事業承継アドバイザー、市場運用アナリスト

リース業(第四北越リース株式会社、北越リース株式会社)

【事業内容】 第四北越リース株式会社および北越リース株式会社が担い、産業工作機械、情報通信機器、医療機器などの総合リース業務や各種ファイナンスサービスを提供しています。

【業績推移】 経常収益は前期比10億57百万円増の227億15百万円、セグメント利益は本社移転に伴う減損損失や信用コスト等の特殊要因により前期比10億13百万円減の46百万円となりました。

【注目ポイント】 一時的な特殊要因を除いた実態ベースの当期純利益は前期比17.5%増の増益を維持しており、リース資産残高も前年比9%増の846億円へ順調に拡大しています。脱炭素化に伴う省エネ設備更新や地域企業のDX投資需要が拡大する中、銀行と密に連携しながら企業の事業構造転換を設備ファイナンス面から後押しできる専門人材が求められています。

注目職種: 法人リース営業、環境・省エネ設備ファイナンス担当、審査・信用リスク管理

証券業(第四北越証券株式会社)

【事業内容】 第四北越証券株式会社が実務を担い、株式、債券、投資信託等の売買仲介や資産運用コンサルティングを通じて、地域の個人および法人顧客の中長期的な資産形成を支援しています。

【業績推移】 経常収益は前期比7億25百万円増の58億99百万円、セグメント利益は前期比4億60百万円増の24億9百万円(前期比+23.6%)と大幅な増益を達成しました。

【注目ポイント】 新NISAの拡充や活況な市場動向を背景に、コンサルティングの実践により預かり資産残高が前期比29%増の6,382億円と急増しています。銀行との共同店舗展開などグループ一体でのチャネル統合が進んでおり、富裕層や事業オーナーに対する包括的な資産承継・資産防衛提案を行える証券営業経験者の採用機会が広がっています。

注目職種: リテール資産運用アドバイザー、ウェルスマネジメント担当、証券アナリスト

その他事業(人材紹介、IT、コンサルティング、地域商社、カード、信用保証等)

【事業内容】 人材紹介(第四北越キャリアブリッジ)、IT(第四北越ITソリューションズ)、コンサル(第四北越R&C)、地域商社(ブリッジにいがた)、カード、信用保証などを包括します。

【業績推移】 経常収益は前期比76億67百万円増の272億46百万円、セグメント利益は前期比53億39百万円増の162億74百万円となり、グループ各社の収益貢献が大幅に拡大しました。

【注目ポイント】 人材紹介手数料が前期比16%増となったほか、地域商社の販路開拓支援先が842先に達し、2026年4月には給与計算等のBPOサービスの試行開始など非金融事業の深化が際立ちます。地域企業の経営課題が複雑化する中、DX支援や人事労務改革、事業戦略立案を伴走支援できる異業界出身のコンサルタントやIT人材の活躍余地が拡大しています。

注目職種: 人材紹介コンサルタント、DX/ITソリューションエンジニア、地域ビジネスプロデューサー

3 今後の見通しと採用の注目点

次期純利益500億円の達成を視野に入れるとともに、2027年4月の群馬銀行との経営統合を通じて、広域展開と組織高度化を主導する専門人材の獲得が戦略の核心となっています。
新金融グループのガバナンス・組織体制

出典:第四北越フィナンシャルグループ 2026年3月期 会社説明会資料 P.53

2027年3月期は、国内金利の上昇やポートフォリオ改善を背景に、経常利益736億円、連結当期純利益500億円、連結ROE8.7%以上を計画しています。そして最大の転換点として、2027年4月1日に群馬銀行との対等統合により「株式会社群馬新潟フィナンシャルグループ」が発足します。2030年3月期には当期純利益1,400億円超、ROE10.5%超を目指す方針です。統合持株会社には100名規模の専任人材を配置し、地域創生戦略部やシステム事務統括部、AI推進企画室などを設置してグループ全体を主導します。広域でのM&Aやストラクチャードファイナンス、DX・BPOビジネスを牽引する即戦力人材にとって、組織の立ち上げ期に関われる魅力的なキャリア機会となっています。

4 求職者へのアドバイス

HINT 志望動機のヒント

第四北越フィナンシャルグループは、単なる地方銀行の枠を超えて「リージョナルソリューショングループ」へと進化を遂げています。特に2027年4月の群馬銀行との対等経営統合により、両県および大都市圏を跨ぐ巨大な経済基盤が誕生します。志望動機を作成する際は、従来の銀行業務の枠にとどまらず、「地域創生エコシステム」の構築や、東京ヘッドオフィスを起点とした「県外事業性貸出・ストラクチャードファイナンス」、あるいはM&AやBPOといった非金利ソリューション領域において、自身の専門性がどのようにシナジー創出や地域の産業育成に寄与できるかを具体的に言語化することが極めて有効です。

Q&A 面接での逆質問例

面接では、新金融グループ発足を見据えた組織変革への理解と主体性を示す質問が好印象につながります。例えば、「2027年4月に誕生する群馬新潟フィナンシャルグループにおいて、持株会社に100名規模の人材が配置される計画ですが、銀行現場と持株会社・グループ専門会社との人材ローテーションやキャリアパスはどのように進化していく予定でしょうか」や、「AI推進企画室の新設やBPOサービスの試行など生産性向上が加速する中、中途採用者が主導して新たなソリューションを立ち上げる上で期待されるミッションや裁量について伺えますでしょうか」といった、成長戦略と個人の貢献意欲を結びつけた逆質問が効果的です。

5 転職者が知っておきたい現場のリアル

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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お客様から感謝されるとやりがいを感じると言う人が多い

お客様から感謝されるとやりがいを感じると言う人が多いように感じます。確かに感謝されることもありますが、個人的には接客等によって精神をすり減らすことのほうが多いです。比較的若い世代はそもそも働いているので平日銀行に来ることはあまりありませんし、ネットバンキングなどを使うので、基本的に高齢の方や法人の経理担当の方が相手です。理不尽な態度や要求をしてくる人がいるとそれだけで疲れます。

(財務・会計関連職・20代前半・女性) [キャリコネの口コミを読む]
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コロナが緩和されたので飲み会が増えてきました

コロナが緩和されたので飲み会が増えてきました。異動が出た日は飲み会があります。その後オフィシャルな送別会、歓迎会があるので1回の異動で2〜3回飲み会があります。支店や部署によると思いますが、一部飲み会の強要や参加しない人へ理由を執拗に聞いたりなどがあったのか、ハラスメントに当たるので控えるようにと最近は言われているので改善はされてきているのではないかと思います。

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※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 株式会社第四北越フィナンシャルグループ 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
  • 株式会社第四北越フィナンシャルグループ 2026年3月期 会社説明会資料(2026年5月27日)

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。


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第四北越フィナンシャルグループは、第四北越銀行、第四北越証券などを傘下に持つ持株会社です。銀行業務を中心に、リースや証券など多岐にわたる金融サービスをグループ全体で提供しています。直近の業績は増収増益となりました。