第四北越フィナンシャルグループの転職研究 2026年3月期3Q決算に見るキャリア機会

第四北越フィナンシャルグループの転職研究 2026年3月期3Q決算に見るキャリア機会

第四北越フィナンシャルグループの2026年3月期3Q決算は、連結純利益が前年同期比59.7%増の339億円と大幅増益。通期予想に対し94.2%の進捗と好調です。金利上昇を背景とした収益拡大と、年5%以上の人的資本投資が転職者にとっての魅力。「なぜ今、第四北越フィナンシャルグループなのか」その戦略的背景を整理します。


0 編集部が注目した重点ポイント

連結純利益が前年同期比59.7%増と大幅に伸長する

2026年3月期第3四半期において、親会社株主に帰属する四半期純利益は339億円(前年同期比+126億円)に達しました。市場金利の上昇や短期プライムレートの引き上げを背景に、銀行単体での資金利益が大幅に増加したことが収益を強力に牽引しています。収益力の大幅な向上は、転職者にとっても事業拡大に伴う新たなポジション創出の期待を高めるポジティブな変化と言えます。

人的資本への投資を拡大し研修費を年5%以上増加させる

第四北越フィナンシャルグループは、人的資本価値向上に向けた投資を強化する方針を明確にしています。人的資本投資については、従来通り年5%以上増加させていく計画であり、2025年12月期累計でも賃上げやデジタル・コンサルティング分野への能力開発研修費が増加しました。スキルアップを望む専門人材にとって、成長を支援する手厚い環境が整備されています。

通期予想に対し94%超の進捗率で業績目標を達成する

当第3四半期時点での四半期純利益は、通期業績予想360億円に対して進捗率94.2%と極めて高い水準にあります。計画を大幅に上回るペースで推移しており、経営基盤の強固さが証明されています。第三次中期経営計画(2024-2026年度)の「飛躍のステージ」に相応しい実績を残しており、安定した経営環境下で長期的なキャリア形成を目指すことが可能です。

1 連結業績ハイライト

金利上昇を追い風に銀行単体の収益が躍進。通期計画のほぼ全額を3Q時点で確保する好決算。
2025年12月期決算概要

出典:2026年3月期 第3四半期 決算の概要 P.1

経常収益

2,001億円

+39.5%

経常利益

489億円

+64.5%

連結純利益

339億円

+59.7%

連結ROE

6.6%

+2.3pt

2026年3月期第3四半期の連結累計実績は、主力の銀行業において貸出金利息や有価証券利息配当金が増加したことにより、資金運用収益が1,031億円(前年同期比+158億円)と大きく伸びました。また、株式等売却益の増加も寄与し、経常利益・純利益ともに過去最高水準を更新する極めて力強い内容となっています。ネット信用コストも24億円(同▲13億円)に抑制されており、資産の健全性も高く維持されています。

通期計画に対する進捗率は、連結純利益ベースで94.2%に達しており、業績の着地は順調を超えて「極めて良好」と評価できます。第4四半期に向けて、さらなる上振れも期待できる状況です。

2 事業別分析:転職者が活躍できるフィールド

銀行業を核に、リース、証券、コンサルティングまでグループの総合力を発揮。
銀行部門 四半期純利益の増減要因

出典:2026年3月期 第3四半期 決算の概要 P.2

銀行業(第四北越銀行)

事業内容:預金、貸出、有価証券投資、内国・外国為替等の銀行実務全般を担うグループの中核事業会社。

業績推移:セグメント利益は462億円(前年同期比+202億円)。貸出金残高は県外事業性貸出の増加を主因に前年同期比+3,381億円と拡大。

注目ポイント:金利上昇局面において、変動金利貸出の割合が56.9%(2025/3期比+2.7pt)まで上昇しており、市場環境の変化を的確に収益化する体制が整っています。特に「県外事業性貸出」の強化を推進しており、広域での法人営業やストラクチャードファイナンス等の高度な金融スキルの需要が高まっています。人的資本への投資増により、中途採用者への教育体制も充実しています。

注目職種:法人営業(RM)、ソリューション営業、リスク管理、デジタル企画

リース業(第四北越リース、北越リース)

事業内容:設備投資に関連する各種リース業務および割賦販売業務を提供。地域企業の設備近代化を支援。

業績推移:セグメント利益は8.8億円(前年同期比+1.0億円)。第四北越リースの純利益は4.7億円を確保し堅調に推移。

注目ポイント:銀行と連携したグループ一体提案が強みです。中小企業のDX投資や脱炭素化に向けた設備導入など、モノとファイナンスを組み合わせた解決力が求められており、リース実務経験者に加え、ITや環境関連の知見を持つ人材の活躍の場が広がっています。

注目職種:リース営業、資産管理、審査業務

証券業(第四北越証券)

事業内容:新潟県内を基盤とする証券業務。投資信託や公共債、株式等の資産運用アドバイスを提供。

業績推移:セグメント利益は17.4億円(前年同期比+1.1億円)。グループ預かり資産残高は1兆8,076億円と増加傾向。

注目ポイント:預金から資産運用へのシフトが加速する中、保険・投資信託・公共債の全分野で残高が増加しています。特に「だいしほくえつID」の普及によりデジタル顧客との接点も拡大中。専門性の高いIFA(独立系金融アドバイザー)に近いスタイルでの顧客貢献を目指す方に適した環境です。

注目職種:ウェルスマネジメント、資産運用アドバイザー、コンプライアンス

その他(IT、HR、カード等)

事業内容:クレジットカード(JCB/DC)、システム開発(ITソリューションズ)、人材紹介(キャリアブリッジ)、コンサル等。

業績推移:セグメント利益151億円。第四北越キャリアブリッジでは人材ソリューション支援件数が累計444件と拡大中。

注目ポイント:金融以外の周辺領域が大きく伸びています。特に「人的資本経営」の浸透により、人材ソリューションやDX支援が新たな収益の柱となっており、HR領域やシステムエンジニア、経営コンサルタントといった非金融バックグラウンドの人材が、地方創生のフロントランナーとして活躍できるフェーズです。

注目職種:キャリアアドバイザー、ITコンサルタント、DX推進、データアナリスト

3 今後の見通しと採用の注目点

第三次中期経営計画が「飛躍のステージ」へ。2027年3月期に向けた高い目標。
2026年3月期 経営指標目標

出典:2026年3月期 第3四半期 決算の概要 P.15

グループは現在、「第三次中期経営計画(2024/4〜2027/3)」の真っ只中にあり、「飛躍のステージ」と位置付けています。2027年3月期には連結ROE(自己資本利益率)7.5%以上を目指しており、当期実績の6.6%からのさらなる収益性向上を狙っています。

成長の柱となるのは、サステナビリティ経営の深化です。サステナブルファイナンス実行額は累計1兆円を突破し、地域経済の脱炭素化を主導しています。また、「だいしほくえつID」を核としたデジタル顧客基盤の拡大(目標62万先)や、M&A・事業承継支援の強化など、非金利収益の拡大にも注力しています。

採用面では、人的資本価値向上の方針に基づき、多様性の確保も重点課題となっています。女性管理職比率の向上(目標26.5%以上)や、専門人材の中途採用枠拡大が期待される状況です。地域とグループの「持続的成長の好循環」を創り出せる、意欲的な人材にとって絶好の機会が到来しています。

4 求職者へのアドバイス

HINT

志望動機のヒント

第四北越FGは今、従来の銀行の枠を超え、「地域課題を解決するコンサルティング集団」へと変貌を遂げようとしています。志望動機では、単なる金融実務への意欲だけでなく、「人的資本投資を重視する環境で、自身の専門性をどう磨きたいか」「DXやサステナビリティというキーワードを地域の持続可能性にどう結びつけたいか」という視点を盛り込むと、グループの方向性と強く合致するでしょう。人的投資を年5%増やすという具体的な方針を逆手に取り、自己研鑽への意欲を示すことも有効です。

Q&A

面接での逆質問例

  • 人的資本投資を拡大中とのことですが、具体的に中途採用者向けのスキル開発プログラムや、キャリアパスの多様化について教えていただけますか?
  • 「飛躍のステージ」に向けて県外事業性貸出やコンサルティング収益を強化されていますが、私の経験が具体的にどのセグメントで最大のインパクトを出せると期待されますか?
  • デジタル顧客基盤の拡大(だいしほくえつID)が目標設定されていますが、フロントの営業現場において、デジタルと対面コンサルティングをどう融合させようと考えておられますか?

5 転職者が知っておきたい現場のリアル

決算資料や公式発表だけでは見えにくい、現場で働く社員・元社員の実体験(口コミ)を、転職判断の参考となるよう編集部で選定しています。
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何億という融資案件に関われるので面白み

法人営業担当になると、場合によっては創業から支援したり経営改善などに携わることができる部分をやりがいに感じたり、何億という融資案件に関われるので面白みを感じる人はいると思います。

(20代前半・財務・会計関連職・女性) [キャリコネの口コミを読む]
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異動が出た日は飲み会がある

送迎会、歓迎会と1回の異動で2~3回飲み会があります。飲み会の強要はハラスメントに当たるので控えるようにと最近は言われているので、改善はされてきているのではないかと思います。

(20代前半・財務・会計関連職・女性) [キャリコネの口コミを読む]

※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。

使用した主な公開資料

  • 第四北越フィナンシャルグループ 2026年3月期 第3四半期 決算の概要
  • 第四北越フィナンシャルグループ 2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

この記事の執筆者

上場企業の四半期決算から、面接で差がつく「志望動機」や「逆質問」のヒントを導き出す専門チーム。3ヶ月ごとの業績推移と戦略の遂行状況をキャリコネ独自の現場データと照合し、求人票だけでは見えない企業の「現在地」を可視化します。投資家向け情報を、転職希望者が選考を有利に進めるための武器に変える、実戦的な企業研究を配信中。


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東京証券取引所プライム市場に上場し、銀行業務を中心に、リース、証券業務等を展開する金融グループです。国内市場金利の上昇や貸出金利息の増加などが寄与し、連結経常収益は1,946億円、親会社株主に帰属する当期純利益は293億円と増収増益を達成しました。