0編集部が注目した重点ポイント
① 継続収益の比率が83.9%へ上昇
クラウドサービスの堅調な伸びを背景に、売上高に占める継続収益の比率が83.9%まで拡大しました。安定したストック収益基盤の確立により、持続的な成長を実現しています。
② AIを活用した次世代業務支援を本格展開
「奉行AIエージェントサービス」をはじめ、複雑なバックオフィス業務を自動化・効率化するAIソリューションの提供を開始しています。新リース会計基準や連結会計など、高度な専門領域でのAI活用を推進しています。
③ ISMAP登録により行政市場への展開を拡大
国内最高水準のセキュリティ評価制度であるISMAP(政府情報システムのためのセキュリティ評価制度)に登録されました。これにより、民間企業にとどまらず、行政機関や自治体への販路拡大が期待されます。
1連結業績ハイライト
出典:決算説明会資料 P.5
売上高
51,400 百万円 +9.4%
営業利益
23,580 百万円 +8.4%
経常利益
25,218 百万円 +9.4%
当期純利益
18,132 百万円 +12.0%
2026年3月期通期の業績は、売上高が前年同期比9.4%増の51,400百万円、営業利益が同8.4%増の23,580百万円となり、好調な結果となりました。特にクラウドサービス収益の拡大が成長の牽引役となり、年間定額収益(ARR)は前期比12.6%増の457億円へと伸長しています。
通期計画に対しても極めて順調な着地となりました。クラウド化の進展に伴い、売上高に占める継続収益比率は83.9%へと高まり、営業利益率も45.9%と高水準を維持しています。ストックビジネスへの構造転換が確実に成果を結んでいます。
2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:決算説明会資料 P.12
プロダクト(ソリューションテクノロジー及び関連製品)
事業内容:奉行シリーズなどの中核システム(SaaS/オンプレミス)および関連製品の開発・提供を行っています。
業績推移:売上高は36,809百万円となり、前年同期比15.5%増と大きく伸長しました。
注目ポイント:特に「クラウド」分野が牽引しており、SaaS・IaaSなどのクラウド収益が全体の伸びを支えています。今後は2027年のサポート終了を控えるオンプレミス版からのクラウド移行がさらに加速する見通しであり、クラウド基盤の企画・開発や顧客への移行提案を担う人材の重要性が高まっています。
サービス
事業内容:システムの保守サポートや、インストラクターによる導入指導などの支援サービスを提供しています。
業績推移:売上高は14,591百万円となり、前年同期比3.5%減となりました。
注目ポイント:減収の主な要因は、オンプレミス版ユーザーのクラウド移行に伴う保守売上の減少です。これはビジネスモデルがクラウド化(プロダクト部門の売上増)へシフトしているポジティブな証左でもあります。今後はクラウド利用顧客に対するより高度なカスタマーサクセスや業務コンサルティングのスキルが求められます。
3今後の見通しと採用の注目点
出典:決算説明会資料 P.26
2027年3月期の通期業績予想では、売上高57,500百万円(前期比11.9%増)、営業利益26,500百万円(同12.4%増)と、引き続き二桁の増収増益を見込んでいます。成長戦略の要となるのは、既存の「奉行11」ユーザーのクラウド移行促進と、AI・セキュリティ強化による新たな付加価値(AX)の創出です。
特に、「奉行AIエージェントサービス」をはじめとするAI機能の実装や、ISMAP登録を契機とした行政市場への参入など、事業領域の拡大に向けた動きが活発化しています。これに伴い、人件費増や研究開発費、広告宣伝費などへの戦略的投資も増額しており、クラウドやAI、セキュリティといった先端技術領域における専門人材の採用意欲は引き続き高い水準にあると考えられます。
4求職者へのアドバイス
志望動機のヒント
オービックビジネスコンサルタントは、単なる業務システムの提供にとどまらず、AIとクラウドを融合した「AX(AIトランスフォーメーション)」の実現を目指しています。「最新技術を用いて日本の中堅・中小企業の生産性向上に貢献したい」という意欲を、自身の経験と結びつけてアピールすると良いでしょう。
面接での逆質問例
- ISMAP登録を契機に行政・自治体向けビジネスを拡大されるとのことですが、民間企業向けの営業活動と比べてどのような違いや課題を感じておられますか?
- 「奉行11」のサポート終了に向けたクラウド移行のプロモーションにおいて、現場の営業やサポート部門ではどのような点に最も注力されていますか?
- 開発部門として、AI機能(AIエージェントなど)の実装において、ユーザーの業務プロセスのどのような課題を最優先で解決しようとされているのでしょうか?
5転職者が知っておきたい現場のリアル
製品のブランド力が強い
製品のブランド力が強い。顧客へ訪問し勘定奉行といえば一定の安心感が与えられる。また他社との差別化もしっかりしており、案件をとられることはないので、営業でほとんど失敗はしない。
得意先によって有利不利がかなりありました
営業職はインセンティブによって毎月の収入に差が出る仕組みで、受け持ちの担当エリアや得意先によって有利不利がかなりありました。
(40代前半・法人営業・男性) [キャリコネの口コミを読む]※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)
- 2026年3月期 決算説明会資料



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