0編集部が注目した重点ポイント
①新機種効果で売上高が過去最高を更新する
2025年4月に発売した新たなフラッグシップモデル「LIVE DAM WAO!」の波及効果やカラオケ店舗の好調により、売上高は過去最高を更新しました。カラオケ利用者のすそ野拡大とDAM1台あたりの収益向上に向けた戦略が確実に成果を上げています。
②パーキング事業を拡大し第3の柱へ育成する
カラオケ事業を支える新たな収益の柱として展開する「ザ・パーク」事業が、期末施設数4,400施設、51,000車室へと順調に拡大しています。全国の営業拠点網を活用した施設開拓により、さらなる事業規模の成長を推進中です。
③本社機能の集約でイノベーションを創出する
これまで分散していた本社機能を2026年3月に新社屋へ1か所に集約完了しました。部門間のコミュニケーションを活性化し、生産性の向上と新たなイノベーションの創出を図るための経営基盤の強化が進んでいます。
1連結業績ハイライト
出典:第一興商 2026年3月期 決算説明会資料 P.5
売上高
1,629億5,000万円
前期比 +6.5%
営業利益
179億1,700万円
前期比 Δ0.2%
経常利益
182億6,500万円
前期比 Δ0.7%
当期純利益
158億8,900万円
前期比 Δ12.6%
当期の通期業績は、売上・利益の各項目において概ね業績予想通りの着地となり、堅調な結果を残しました。売上高は「LIVE DAM WAO!」の発売効果や既存店売上の伸びにより、過去最高を記録しています。
一方、営業利益は新商品関連プロモーション費用や人件費、本社移転費用などの販管費が増加した影響で概ね前年並みに留まりました。当期純利益については、前期にあった繰延税金資産の積み増しが剥落したことで減益となりましたが、強固な財務基盤に基づく成長投資と株主還元は計画通りに実行されています。
2事業別分析:転職者が活躍できるフィールド
出典:第一興商 2026年3月期 決算説明会資料 P.27
業務用カラオケ事業
事業内容:業務用カラオケ機器の販売・賃貸、通信カラオケの音源・映像コンテンツ提供等を行っています。
業績推移:売上高は65,278百万円(前期比+4.8%)、営業利益は11,922百万円(前期比+2.1%)と増収増益でした。
注目ポイント:「量」から「収益」を重視する営業方針へ転換し、DAM1台あたりの付加価値向上を図っています。成長市場のエルダー市場では専用機「FREE DAM LIFE」の拡販を進めており、地域に密着した課題解決型ソリューションを提案できる人材が強く求められています。
💡 注目職種:提案営業(ナイト市場・エルダー市場向け)
カラオケ・飲食店舗事業
事業内容:「ビッグエコー」などのカラオケ店舗や個室ダイニングをはじめとする多様な飲食店舗の運営を担っています。
業績推移:売上高は71,003百万円(前期比+6.7%)、営業利益は6,633百万円(前期比+4.5%)と堅調に推移しました。
注目ポイント:一等立地への集中出店戦略により、人口集積地でのシェアを拡大しています。飲食店舗では「蒸しと酒 みちる」などの新ブランド開発にも注力しており、店舗マネジメントや新規業態開発をリードできるプロフェッショナルの活躍の場が広がっています。
💡 注目職種:店舗開発、業態企画・運営マネージャー
音楽ソフト事業
事業内容:音楽・映像ソフトの制作・販売、新人アーティストの発掘および音楽出版事業を行っています。
業績推移:売上高は5,459百万円(前期比Δ1.7%)、営業利益は140百万円(前期比Δ56.9%)となりました。
注目ポイント:カラオケ事業と親和性の高い自社メディアを活用し、ヒット曲の創出を通じて堅実な収益モデルの構築を目指しています。エンターテインメント領域での企画力やコンテンツ制作に関する知見が求められる環境です。
💡 注目職種:コンテンツ企画、アーティスト発掘・育成
その他の事業
事業内容:「ザ・パーク」ブランドのパーキング事業や、BGM放送事業、不動産賃貸事業などを展開しています。
業績推移:売上高は21,208百万円(前期比+13.9%)、営業利益は2,812百万円(前期比+18.5%)と大きく成長しました。
注目ポイント:業務用カラオケで築いた顧客基盤を活かし、パーキング事業が急速に成長しています。M&Aを含む新規施設開拓により、第3の収益の柱としての事業基盤を強固にするための事業推進人材が必要とされています。
💡 注目職種:パーキング施設開発・M&A推進担当
3今後の見通しと採用の注目点
出典:第一興商 2026年3月期 決算説明会資料 P.15
2027年3月期は、各主要事業において増収増益を見込み、売上高は168,700百万円、営業利益は18,500百万円を予想しています。新商品効果の剥落を見込む一方で、機器賃貸等のストック収入の増加や、パーキング事業における新規施設拡大が安定的な成長を牽引する計画です。
また、トヨタ・ウーブン・シティにおける実証実験などの異業種連携や、健康経営の推進による人材基盤の強化など、中長期的な企業価値向上に向けた取り組みも進展しています。事業の多角化に伴い、既存の枠にとらわれない柔軟な視点と、新規領域へのチャレンジ精神を持つ人材の採用が活発化していくと予想されます。
4求職者へのアドバイス
志望動機作成のヒント
単なるカラオケメーカーではなく、「歌うこと=健康」を通じたエルダー市場での社会課題解決や、土地活用ソリューションであるパーキング事業の拡大など、独自の多角化戦略に着目しましょう。「既存の顧客基盤や資産を活かして新たな価値を創出したい」という意欲を伝えることで、経営方針と合致した志望動機になります。
面接での逆質問例
- パーキング事業を第3の柱へと育成されていますが、中長期的なM&A戦略において、現場にはどのような役割が期待されていますか?
- エルダー市場向け機器「FREE DAM LIFE」の拡販において、介護施設特有の課題解決のために営業現場が最も重視しているポイントは何ですか?
- 新社屋への移転により、部門横断的なプロジェクトやイノベーション創出の機会はどのように変化しましたか?
5転職者が知っておきたい現場のリアル(口コミ)
※本記事は、公開されている決算短信、決算説明資料等の公開資料、および社員・元社員の口コミ情報をもとに、編集部の責任において作成しています。
使用した主な公開資料
- 第一興商 2026年3月期 決算説明会資料
- 第一興商 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)



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